2018 ドバイワールドカップデー 有力馬と展望




2018 ドバイシーマクラシック(G1・メイダン・芝2410m)

日本馬はレイデオロ、サトノクラウン、モズカッチャンが出走します。
勝ち時計は2:28.00前後で決着します。昨年の勝ち馬はJack Hobbs(ジャックホブス)

Cracksman(クラックスマン)は出ないので、面白味は欠けますが、上位陣の力の差は小さいと思いますので、雰囲気以上に荒れそうなレースです。

実績だけなら凱旋門賞2着のクロスオブスターズが上位になるでしょうが、前走もきっちりやられていますし、人気程ここで安定しているか?というと若干疑問。
同じゴドルフィンのホークビルは前走しっかり走っていましたので、私はこっちを上にしたいです。走りが戻りつつありますし。
ポエッツワードは人気していますが、この馬は信用していないので外し。アイダホの方が強いと思います。

ペースはアイダホ辺りが握る気がしますが、基本的にスローの上がり勝負。
35.0付近の上がりが求められますので、レイデオロはきちんと折り合えれば十分勝ち負け。
昨年の日本ダービーみたいなレースになるため、あまり後ろからではなく、徐々にですが前に行きたいですね。

4コーナーで逃げるアイダホにクロスオブスターズ、ホークビル、レイデオロにサトノクラウン、モズカッチャンが襲い掛かるレースになりそう。

 

Cloth Of Stars(クロスオブスターズ)/2017凱旋門賞2着

フランスからの出走です。ゴドルフィン。
前走は一般戦をTalismanic(タリスマニック)と一緒に走って2着で一叩きしてきました。

2017年はガネー賞勝ちを含み5戦3勝2着2回。地味ですがパーフェクトです。
前走の一般戦もしっかり走っていましたので、ここでは上位です。メイダンの比較的軽めの芝がどうですかね?

フランス今年初のG1。ガネー賞 レース回顧

2017.05.01

 

Poet’s Word(ポエッツワード)/2017英愛チャンピオンS2着

昨年の英愛チャンピオンSで2着をしています。前走は香港カップで走り6着。
今年は走っていません。多分。

実績はありそうですが、G3の1勝しかしていません。前走もそうですが、そんなに大したことないと思っています。
レイデオロがこの辺りには負けてほしくないですね。

 

Hawkbill(ホークビル)/前哨戦1着

3歳時にThe Gurkha(ザグルカ)を破ってエクリプスSを勝利した時には6連勝中。さぁ3歳馬のエースか?と思ったら負け続け、終わった感がありました。
2017年の夏頃から良くなってきて、G2で1着後、ベルリン大賞で2着、ノーザンダンサーターフも2着と復活してきました。

年明け前走はドバイシティオブゴールドを好タイム勝ち。
ある程度先行して粘れるタイプで、ここ8戦連続で2400mを走っています。

真夏のドーヴィルマイル戦。ジャック・ル・マロワ賞。

2017.08.14

ドバイWCデーの前哨戦。ドバイスーパーサタデー。

2018.03.11

 

Idaho(アイダホ)/前走JC5着

ドバイゴールドカップとの両睨みですが、こちらの可能性があります。

ハイランドリールの弟ですが、勝ち味に非常に遅く、英ダービー3着、愛ダービー2着、キングジョージ3着、ジャパンカップ5着などなど。。。
しっかり走るもののどうも勝てません。

数少ない勝利レースは昨年のハードウィックSです。こちらも切りそうで切りにくい。

 

2018 ドバイワールドカップ(G1・メイダン・ダート2000m)

日本馬はアウォーディーが出走します。
勝ち時計は2:02.00前後で決着します。今年は馬場も良いので、もっと出ると思います。昨年の勝ち馬はArrogate(アロゲイト)。強かったですね。

基本的には北米の馬達のレースになります。
今年は戦う前から「スゴイ実績。超強い。参った。」というのが不在なので、北米から思いの外、バリエーション豊かに出てきそうな感じです。
この中の全部が出てくるという事はないと思います。

ただ、順調に走ればウエストコーストで決まり、というメンバー構成です。

ガンナヴェラとペガサスワールドカップで着順こそ1つしか違いませんが、2着と3着は10馬身3/4差という普通では埋められない大きな差がありますし、フォーエバーアンブライドルドもアベルタスマン相手で半馬身差では少し足りないと思います。

逆転の目があるとしたらタリスマニックでしょう。
ダート初出走ですが、血統的には全く問題ありませんし、先行して砂を被らなければ不可能ではない可能性もなきにしもあらず。
ただ、エピファネイアもここで崩れたように、甘くないのも事実。買うか買わないかは意見は分かれると思います。

ノースアメリカはかなり絡まれるはずなので、個人的にはマイナス。それならちょっと北米勢に比べて下に見られているサンダースノーの方を上位にしたいです。
とにかく内を突く連中が穴を演出するはずで、こちらも若干似には下がっていますが、安定して内を走れるムブタヒージは抑えたいですね。

 

West Coast(ウエストコースト)/ペガサスワールドカップ2着

近年の北米を牽引してきたカリフォルニアクローム→アロゲイト→ガンランナーと続く流れを継ぐのはこの馬か?という位置に到達しました。
クラシックには縁がなかったですが、トラヴァーズS→ペンシルベニアダービーとG1を連勝し、BCクラシックで3着。前走はペガサスワールドカップでガンランナーに唯一食い下がりました。

強いです。
先行して粘る北米の強い馬らしい走りですし、夏からの成績の安定感はここでもトップ。
ここを勝てば名実ともに北米トップに君臨する事になると思います。

真夏のダービー。北米3歳最強馬決定戦となったトラヴァースS

2017.08.27

 

Forever Unbridled(フォーエバーアンブライドルド)/2017BCディスタフ1着

牝馬です。
3歳時はケンタッキーオークス11着とG3の1勝のみ。2016年はG1を2勝してBCディスタフで3着と好走しました。

2017年は3戦無敗。パーソナルエンスンSではSongbird(ソングバード)を破り、BCディスタフではケンタッキーオークス馬Abel Tasman(アベルタスマン)を凌いで勝利。
牡馬相手で戦うのは初めて?という位最近全然走っていませんので、それがどうでしょうかね?

2017ブリーダーズカップ1日目 回顧

2017.11.04

 

Talismanic(タリスマニック)/2017BCターフ1着

昨年のBCターフの勝ち馬です。
3歳時からフランスダービー4着、パリ大賞5着とそこそこ走っていましたが、2017年は8戦3勝2着4回3着1回と非常に安定した成績。

G1はBCターフのみですが、香港ヴァーズでも2着していますし、先行して粘れる馬です。
前走はシャンティイのポリトラックで勝利していますので、こちらへ。父がMedaglia d’Oroですので、走れるという判断でしょうかね?

北米からドバイへ最終便。これで大体出揃った感じに。

2018.03.11

 

Gunnevera(ガンナヴェラ)/ペガサスワールドカップ3着

2歳の早い段階から有名だった1頭です。4歳馬。
最後に勝った重賞は昨年春のファウンテンオブユースステークスまで遡りますが、ケンタッキーダービー7着、プリークネスS5着とそこそこ走っていました。

夏からトラヴァーズS2着、BCクラシック5着、ペガサスワールドカップ3着と4歳世代のトップクラスの成績です。
そこまで強い感じもしないものの、地味に走ります。
何も考えずに各レースの上位陣を買えば、勝手にこの馬が入ります。でも個人的には信用できないかなぁ。

 

Thunder Snow(サンダースノー)/2017UAEダービー1着

昨年のUAEダービーでエピカリスを破り、ケンタッキーダービーではスタートで出たもののレースを止めて終了。
欧州では愛2000ギニー2着など、シャンプラ賞(G1)は勝っていますが、勝ち切れなかったと思います。
ドバイワールドカップだけではなく、ドバイターフ、ゴドルフィンマイルの可能性もあります。

2018年はマクトゥームチャレンジR1→R2→R3と綺麗に3つ走って2着→1着→2着。
2番手集団がいいところでしょうね。4着位ではゴールしそうですが、勝つとなると…。

2017 ジャンプラ賞 レース感想

2017.07.11

ドバイで前哨戦開始。Al Maktoum Challenge R1他の感想

2018.01.13

Thunder Snow兄妹が活躍したドバイのレース+豪州

2018.02.10

 

North America(ノースアメリカ)/マクトゥームチャレンジR3 1着

こちらも一応ゴドルフィンマイルの可能性も無きにしも非ず。まぁこっちに出てくるでしょう。
Thunder Snowと同じく2018年はマクトゥームチャレンジR1→R2→R3と綺麗に3つ走って3着→2着→1着。

昨年はゴドルフィンマイルに出て10着でした。そのレースの前までがファイアブレイクSの圧勝含む4連勝中でしたが、本番は完敗。
勝ち方が派手ですが、そういう馬ですのでアテになりません。前走の勝ち時計は素晴らしいものの、所詮はここでは2番手集団のThunder Snowが相手。
前走までとは相手が全く違いますし、同じような先行脚質が多いこのレースでどこまで粘れるか?ですね。

ドバイWCデーの前哨戦。ドバイスーパーサタデー。

2018.03.11