写真で振り返る 第59回フローラステークス レース感想




第59回フローラS(G2・東京・芝2000m・良)

東京開幕のフローラSです。
今年も例年通りの感じのメンバー。

期待値込みとはいえ未勝利勝ちのバロネッサが1番人気ですから、レースレベルとしてはそこまで強調できるものではありません。

エルフストラックに行ってほしかったですが、躓いてしまいメアヴィアが先頭でユキワリザクラが2番手。
アドマイヤベルはスタートも決めて前後に多少スペースのある位置に入りました。いい位置です。

開幕週のいい馬場もあり、前半は35.6-47.6-59.7。
ハイペースではないですが、溜め合いのレースではなく、この時期の3歳牝馬で基本1勝クラスの馬にはそこまで温いレースではありませんでした。

とはいえどん尻から追い込むのも楽ではないですので、ある程度の位置が取れる馬が上位に来ました。

4コーナーで大外に出したのがカニキュル。
クリスマスパレードもここまでは不利なく手応え十分には見えました。
バロネッサも内で力んでいましたが、4コーナー位になれば落ち着いてはいたように見えたのですが、、、

アドマイヤベルは手応え十分というか行きっぷりがかなりいいのですが、暴走はしないタイプですね。前向きですが従順さは伺えます。

直線でラヴァンダとクリスマスパレードの内で狭くなったユキワリザクラ。
その内の馬を横目見ながら坂を上がってから一気に加速するアドマイヤベル。エルフストラックは道中動いての影響もあったのでしょう。ここで止まります。

外からカニキュルが一気にアドマイヤベルに並びかけるもそこから離されてしまいました。
そこでこちらも他と脚色は似た感じに。よく3着頑張りました。

最後はアドマイヤベルが11.6 – 11.8とペースをそこまで落とすことなくゴールに向かうにつれてラヴァンダを徐々に離しながら1着。
詰められると印象悪いですが、余力はもう少しありそうなゴール前でした。

勝ち時計1:59.0は未勝利よりは出てますので最低限のレベルにはあるかなと思います。

クリスマスパレードはこの馬場このペースで上がり35.1だとこの舞台だと厳しいです。
操縦性は高そうなだけに、東京開幕週だと分が悪かったとしか。
福島のラジオNIKKEI賞とか行ったら面白そうには感じました。距離が長い方がいいという感じには見えませんでしたので。

カニキュルは後方から追い込んで3着。
シャルール産駒でトランキリテの下ですね。途中いい脚でしたが坂を上がってからアドマイヤベルに離されて止まりました。
このレースをするには距離が長いです。道中でもっと楽に走れれば変わるかもですが、現状マイル位が向いてそう。

ラヴァンダが内からグッと伸びて権利ゲットの2着。
母系がゴッドインチーフという懐かしの名前だ。
内でしっかりロスなく回ってきて、クリスマスパレードに寄られながらも耐えて2着を死守しました。
ただ、今の段階でオークスで足りるか?というとそこまでの迫力は感じませんでした。こういうレースをしてどこまで?というレベルかな。

勝ったアドマイヤリードの妹アドマイヤベル。
ベルクレスタも含めて姉はオークスは結構大きい着になっていますが、3頭送り込むというだけでも大変立派な母馬ですね。

本馬場入場も結構荒れてて、道中も引っ張る位の手応えに見えますがそれでいて行ってしまう感じはしない。スタートも悪くないですし、走りは通用しそうです。
坂を上がってから走りが変わって一気に前を捕まえ、最後まで後続を離していたことからもこの距離で少し余力はありそう。オークスは無視できません。

桜花賞上位陣でもアスコリピチェーノはNHKマイルだし、エトヴプレもオークスではないですし、3、4着がどん尻追い込みだった事を考えるとつけ入る隙はあると思います。

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