写真で振り返る 第84回皐月賞レース回顧




第84回皐月賞(G1・中山・芝2000m・良)

晴れていい天気でした。
気温も上がり、半袖の方もちらほら。
行った気になる動画を作りましたので、行った気分になってください。

馬場は高速ですね。
牝馬限定の野島崎特別で1:58.2。さすがに速いです。
これだと前が止まりません。ある程度のペースで流れれば惰性で押し切れる感じの馬場です。

返し馬は写真集を見てくださいな。
ジャンタルマンタルは少し前向きすぎるかなーという印象でした。
シンエンペラーは落ち着いてゴール板まで歩いてのキャンター。個人的には非常に良く見えました。

ファンファーレです。
煽りPVが流れた後にダノンデサイルが無念の取消。なので少しファンファーレとの間がありました。

A指定席が取れましたが、通路にいる奴はどうにかしてもらいたい。
いや、いいよ。別にさ。自分もするから。
でも少しは遠慮しろよ。違う場所にいるんだからさ。堂々と一脚使って撮ってんじゃないと。

なので写真は下手な感じになりました。

スタートして白帽子のメイショウタバルが先手を主張し、弥生賞で先頭で結果が出たシリウスコルトも前に。ジャンタルマンタルも前に行きます。
シンエンペラーも外枠からスムーズに走っています。

レガレイラは後方に。
馬場がいいので、この時点で結構苦しいなと思いました。

ジャンタルマンタルをマークするジャスティンミラノ。
これはまずまず綺麗に撮れた。

シンエンペラーは先頭集団を見る形。
レガレイラはこの後方集団の後ろになります。

メイショウタバルのペースはこれはさすがに速かったです。
前半1000mが57.5。過去最速ですね。

2番手もそこからそんな離れておらず、目測ですが59.0付近。これでも結構いいペースです。
ただ、2番手以降は馬場を加味すれば全然暴走でもなく、スピードに乗った丁度いいペースという感じ。

4コーナーでメイショウタバルが飲み込まれます。
肩鞭一発入れたジャンタルマンタルが先頭に近づき、その後ろから今日は反応が鈍くないシンエンペラーが忍び寄ります。
ジャスティンミラノはジャンタルマンタルを見る形。コスモキュランダはシンエンペラーの外へ持ち出します。
レガレイラは馬群に突っ込んで行きました。

まだ桜が残っている4コーナー。
この時期は例年は葉桜ですが、今年はちょっと違う景色の皐月賞。

直線に入ると堂々と2歳チャンピオンのジャンタルマンタルが先に抜け出しました。
それを追いかけるシンエンペラーとジャスティンミラノ。
逃げた組は坂の手前で脱落です。さすがに1600mを1:33.4で走って残り2F維持するのは力がないと難しいです。

ジャンタルマンタルが抜け出しますが、すぐ後ろにジャスティンミラノが離されません。
切れ味では共同通信杯で見せたように一枚上です。

シンエンペラーはこの時点でコスモキュランダに交わされてしまっていますので、ここから逆転は難しそう。レガレイラもアーバンシックもいい脚ですが前との差はありました。

内を走っている組(特にメイショウタバル、シリウスコルト、アレグロブリランテ)が脚がないので、捌くには外しかなく、前に行った馬を高速決着で大外捲りは難しいです。
レガレイラはよくやったと思いますし、アーバンシックもよく走りました。

ジャンタルマンタルにジャスティンミラノが迫り、その外からコスモキュランダが猛追します。
3頭の激しい叩き合い。
パトロールビデオ見るとジャンタルマンタルは内へ内へよれてますので、一杯一杯かなー。坂を上がって脚色は衰えました。

最後はコスモキュランダがクビ差まで迫りましたが、押し切ったジャスティンミラノ。
ジャンタルマンタルは半馬身遅れて3着。
シンエンペラーは5着、レガレイラ6着、エコロヴァルツ、サンライズジパングも10着以内に入りました。

朝日杯の上位、ホープフルSの上位、弥生賞と共同通信杯の勝ち馬。
格のあるレースをしてきた馬がしっかり上位を占める結果になりました。

勝ち時計1:57.1はレコード。
高速決着になることは分かっていましたが、ペースの手助けもあって素晴らしい時計での勝利です。

とはいえ、実際高速決着になると上位馬は割とマイラー気質(後にマイル重賞で頑張るタイプ)の馬が頑張ります。
高速決着の年を見ると、、、

2019年/1:58.1/3着ダノンキングリー、4着アドマイヤマーズ
2017年/1:57.8/1着アルアイン、2着ペルシアンナイト
2016年/1:57.9/4着エアスピネル、5着リオンディーズ
2013年/1:58.0/1着ロゴタイプ、3着コディーノ
2009年/1:58.7/2着トライアンフマーチ、3着セイウンワンダー、4着シェーンヴァルト
2006年/1:58.6/1着ダイワメジャー、3着メイショウボーラー、4着コスモサンビーム

という感じ。
当たり前かもしれませんが、ハイペース皐月賞の上位陣は結構その後も活躍する馬が多い印象です。

そして前残りが多いというのが特徴です。
「ハイペース=後ろからではない」と覚えておきましょう。特に皐月賞。例外はありますが、押し切っている馬、粘っている馬が多いです。
高速馬場を徹底的に活用して粘り込むというレースなので、ベースのスピードがないとできません。上位陣はかなり強いと思います。

ジャスティンミラノはハイペースになってどうなるのかな?と思っていましたが、全然大丈夫でした。ジャンタルマンタルを常時見る形で4コーナーから動いてしっかり差し切って3戦無敗で皐月賞馬に。引っ掛かる感じもないし、東京も経験済み。スローの上がり勝負は滅法強い。
将来的に長い距離という馬ではないと思いますが、同年代の2400なら崩れるイメージはできないですね。

コスモキュランダも時計を一気に詰めての2着。
弥生賞馬なので、大健闘という感じでもないです。人気になりずらいだけで。
弥生賞の段階で2分を切ってますので、馬場がよくなればこれ位はやれても、ですね。
上位3頭の中で上がりの時計も断然ですし、ジャスティンミラノが圧倒的1番人気になればシメシメと思っている人も多いかな。

ジャンタルマンタルは最後疲れた感じの3着。
持ち前のスピードと4コーナーでの素晴らしい反応。
距離的にダービーじゃないと思いますが、無事にNHKマイルカップに出てくれば必勝レベルの強さです。これは本当に走ります。2000mならもう少し前半楽に走れれば少なくともクビ差位までは粘れたかも。ただ、この気性の方がマイルではいいハズなので、このまま行ってもらいたい。

アーバンシックは道中後ろからで34.1の脚を使って4着。
ラストの脚は確実に使っている4戦なので、ダービーでも一発ありそうなタイプです。

シンエンペラーは坂で脚が止まって5着。
ただ、いつもは4コーナーで反応が鈍かったのにスーッと行けてました。
ペースの耐性は思ってたよりありそうで、時計負けはしたものの、ダービーのペースならもっとやりやすいと思います。

レガレイラは勝負には加わっていませんが33.9の末脚を繰り出しています。
オークス行っちゃうのかなー。エコロヴァルツよりは前で馬群を捌いていたので、こっちは上がり時計は一緒で大体同じだけど1列前で進めて1:57.6と1:57.8の差は大きいと思います。ダービーはここまでかな。

エコロヴァルツはもっと前半死んだふりで上がり33.9で7着。
このタイプは信頼してないです。前半押さえて上がりが出たというのは事実ですが、ダービーって感じの負け方でもなく。

1:58.0を切れなかった組は相当恵まれないと逆転は難しいかなという印象です。
後はシックスペンスとか、青葉賞組にいいのがいるかどうかですね。シュガークンが頑張ったら盛り上がりそうではありますが。。。

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