第53回金鯱賞 レース感想

第53回金鯱賞(G2・中京・芝2000m・良)

非常に面白いメンバーが揃った1戦でしたが、ただ1頭57kgを背負って大外から一気に差し切ったヤマカツエースの強さは素晴らしいものでした。

そりゃ有馬記念でサトノダイヤモンド、キタサンブラック、ゴールドアクターの次にゴールした馬ですから、多少力をつけてきた馬がいようがいまいが、ここでは1枚上手でした。

これで重賞5勝目ですが、デビューから数えて23戦目で2度目の1番人気。前回の1番人気は鳴尾記念の時でサトノノブレスの6着でした。
1番人気で勝ち切ったのは自信になると思います。馬自身もそうかもしれません。

レースは外のロードヴァンドールが行き、パドルウィール辺りも前。
この辺は驚くこっちゃないです中、白帽子2頭、ルージュバックにプロディガルサンが積極的に行ってしまいました。

道中からプロディガルサンなんかはずっと力んでいるように見えましたし、ルージュバックも持ち味を出しにくそうな位置に収まりました。

この辺りは内枠の難しさだと思います。
内枠のメリットは「ロスなく走れること」ですが、一方で多頭数の平均ペース~スローになると行き場を失います。
今回そこまで流れそうにないが故にある程度出して行った作戦自体は悪いとは思いません。
もし下げたとしてもステファノスとヌーヴォレコルトの間位しか外に出す箇所が無いので、スタトから最後方付近まで下げないとそこに行く事すら難しい。

それで外出して大外一気だと「なにぶん回してるんだ。内枠だろ。」となってしまう。騎手って大変ね。

プロディガルサンに関しては出して行って抑えきれないのであれば、やはり無理してでも下げるしかない。
ルージュバックは批判は覚悟をしてもらい、大外一気に賭けて欲しい気持ちです。

ヤマカツエースは1コーナーの入りが抜群でした。
サトノノブレスとフルーキーが外から行ったのを見送ってから、スズカデヴィアスと入れ替わるように外へ。内枠でそこそこ好スタート切って僅かな隙間で外に出せました。

前半60.4の流れをジックリ追走して、直線は早めにフルーキーの外へ。
追い出してからの反応は若干休み明けを感じたものの、ゴール前に行くにつれてストライドも伸びて上がり34.7で2着に1馬身1/4。

「ヤマカツエース」という「ヴ」とかが盛んに入る時代を遡るような名前と緑のメンコ。
この人気にどう考えてもならなさそうというのがいいですね。
若干切れ味不足に感じるものの、33秒台の上がりを記録したこともありますし、ここ3戦は素直に体重の増加がパワーアップに繋がっているような気がします。

大阪杯も有馬記念4着で金鯱賞勝ちなら人気になりそうなものですが、この馬の持ち味である「地味さ」がどこまで影響するか?は注目です。

ロードヴァンドールはよく粘ったなというだけ。
私の知り合いが1口持っているので、狂喜乱舞してるんじゃないか?と思う位です。

負け組が気にはなります。
ルージュバックは直線追えていませんので、着順程悲観する内容ではないです。
ただ、やはりこの馬は内枠だろうがなんだろうが大外一気の切れ味勝負で活路を見出してほしい。内枠なら下げて外に出すというのはロスなのは承知ですが、それでもこの馬の全能力の発揮するにはそうした方がベターではないかと。
評価が激しくぶれる馬ですが、力は確実にあるので、条件付きG1勝ち負けなのは変わらず。

プロディガルサンも全くいいところなしです。
気難しいのは昔からですが、悪い方に出てしまったのでしょう。
馬券になっているのが自身の上がり34.5以下の末脚を発揮できた時なので、もしかしたらたまにいる「スローペースの追い込み馬」なのかも。みんなでゆったり走り、最後頑張るのはできるけど、前半60秒すら速すぎる可能性も否定できなくなりました。

ステファノスは休み明けはガス抜きが必要な馬なので、上がり34.6ときっちり出て0.4秒差6着なら充分じゃないですかね。休み明けは悉く裏切っているので、今更負けても気にする馬ではないです。
次信じるかどうかだけ。宝塚記念も見せ場たっぷりの5着でしたし、阪神は割と得意だと思っています。