写真で振り返る 第41回フェブラリーステークス感想と写真集




第41回フェブラリーステークス(G1・東京・ダート1600m・良)

前半は曇ってやや風も冷たかったですがレース直前は雲の隙間から日が差してこの時期にしてはポカポカ陽気でした。

ダートはこの時期サウジからドバイ転戦が主流となってしまい、戦前から微妙なメンバー構成と言われるレースに。
出走ギリギリで滑り込んだオメガギネスが1番人気になるという事態になりました。

イグナイター、ミックファイア、スピーディキックの地方所属馬3頭を加えた16頭。

馬場はヒヤシンスステークスが1:36.3と良馬場にしては結構しっかり出ました。
これなら1:35.2辺りで決まるのかなと思ったのですが、、、

パドックはタイミングと位置を失敗したのであまり見れてません。
返し馬は写真集に。

ファンファーレです。
メンバー考えるとそれなりに混んでたと思います。

スタートはシャンパンカラーが出遅れ。
ミックファイアもちょっと遅れてますかね。東京大賞典程ではないですが。

外からドンフランキーの大きな馬体がポンと出ます。

そこからペースがドンフランキーが刻んでいきます。
ぱさぱさに乾いたダートを一気に突っ走っていきました。

ペースは上がっていきます。

ドンフランキーが刻んだ前半3Fのラップは33.9。
場内がどよめきます。

それもそのはずで、これは滅多に見られない数字でした。
2020年以降前半3Fで34.0を切った東京ダート1600mの良馬場のレースは3レースのみ。

2023年10月22日の3歳以上2勝クラス。クーシフォン。33.9。
2021年5月9日の3歳1勝クラス。ノーダブルディップ。33.8。
2020年11月21日の西湖特別。ジョディーとエリーキャナル。33.8。

これだけ。年1の出来事です。

ドンフランキーに突っかかるウィルソンテソーロとドゥラエレーデ、イグナイター。そこにペプチドナイルもいました。

オメガギネスやガイアフォースが中団、ミックファイアとスピーディキックと続き、キングズソードは中団集団の一番後ろ。

後方にセキフウとアルファマム、レッドルゼルという展開。

縦長になりました。そらそうです。
ドンフランキーは速いということはよーくわかりました。

追走でドゥラエレーデ辺りは精一杯という感じに見えましたし、オメガギネスも4コーナーで前との差を詰められる感じもせず。
軸をその辺にしてたので見てましたが、余力十分には見えず。
ペプチドナイルはこう見ると雰囲気いいですが、東京ダート1600で勝つタイプとは思ってませんでした、、、

さすがに前はこれで押し切れるとは考えてませんので、後方組かなーと思って半分諦めに近い境地で見てました。

直線に入ると内からイグナイターが一瞬抜け出しました。
ここは結果的には押し切れませんでしたが、1400m以下ならやはり中央勢と全く遜色がありません。今年も頑張ってほしい。

ドンフランキーも怪我がありましたが、これだけ走れれば1400m以下なら問題なくG1級のレースをを勝てる馬ですので、怪我がないように。

スプリント組が沈む中、ペプチドナイルが抜け出します。

外からタガノビューティーとガイアフォース、セキフウの伸びがいいです。
レッドルゼルはこの辺りでもう脚色は一緒に。
オメガギネスは既に追っておらず、ウィルソンテソーロも遅れました。

オメガギネスはスタート時に不利もあったとありましたが、全然流れに乗れませんでした。
激流に微妙に付き合う感じで戸惑ったのもあるでしょう。疲れとかジョッキーは言ってますが、それ以前に流れが全く向きませんでした。

ウィルソンテソーロもそうですね。
このペースで走った経験は当然ないでしょうし、スタート直後追いかけてましたからね。
それではとても最後まで持ちません。同じペースで走ってるので、むしろ先頭の方がいい位。

地方馬だとミックファイアも頑張っているのですが、スピードが足りません。
着順こそまずまずですが、1:36.5でしかないのも事実。
今の段階だと大井で迎え撃つとしてもトップクラス相手だと掲示板がやっとという感じ。

キングズソードは馬群を縫って5着まで追い上げましたが、古馬になって初の1700m以下、そして初の東京。
東京マイルは特殊な競馬場なので、一定数スペシャリストが出現するレースです。
この馬はそうではなかったというだけかな。5着まで追い上げたところに力は見せてくれました。

まさかまさかのペプチドナイルが先頭で後続と差があるという状況。

タガノビューティーはようやく出てきましたが、2年位遅かった気がしてなりません。
この位はやれる馬ですが、なぜ1回も出られなかったのか。。。根岸Sは走ってるのに。
最後は気持ち長い感じで差されましたが、この競馬場、この距離ならもう少し頑張れるハズ。

セキフウは前半死んだふりで流れに乗らず、最後の末脚だけの競馬。
上がり36.4とダントツ。
ユニコーンS以降まともに東京では走れてないですが、流れがとにかく向いたとしか。
これで人気になると飛んだりするパターンの馬ですので、取捨がとにかく難しい。

ガイアフォースは芝とかダートとか問わずに走れますね。
ワンターンなら特にどこでも大丈夫だと思います。
シュッと切れるタイプではないものの、ハイペースへの耐性が高いので、前半流れるレースだと面白い。
ドバイターフはちょっとスローになりがちなので、ゴドルフィンマイルとか安田記念とか。もしくは北米のダートマイルか。

ガッツポーズをしながらペプチドナイルが1着でゴール。

重賞になるとどうもいい成績が出ず、ましてや1600mも初めてという中での勝利。
これはビックリでした。「ペプチド」の馬も重賞初勝利ですからね。

ハイペースを4番手から押し切りという字面だけなら強いですが、評価としては例年に比べるとそこまでは高くないのが正直な感想です。
同日のヒヤシンスSとフェブラリーSとは時計として平均2秒上回ります。

最も差が小さいときは2015年の0.8秒がありますが、今年はそれを下回る0.6秒。

ヒヤシンスSがそこそこ時計が出たのも影響はしてると思いますが、35秒台前半は出るかなとレース前は推測していたものの1:35.7止まり。
前半スローで時計が出ないというケースはありますが、ハイペースでしたので、直線で前後ろが入れ替われば時計は出るパターンでした。
ただ、後ろ(中団組)も思ったほど前を交わせずにあれよあれよと。

ペプチドナイルは立派ですが、戦前の小粒感はレース後も変わらなかったという印象です。

地方、海外との兼ね合いからそろそろ時期を見直した方がいいかもだけど、それをやるにはそれこそ1年棒に振る位の改革が必要だからなー。