写真で振り返る 第18回ヴィクトリアマイル感想と写真集




第18回ヴィクトリアマイル(G1・東京・芝1600m・良)

今週も雨でした。

先週より厚着をしていきましたが、先週と同じ格好だったら寒くてもっと辛かったかも。ナイス判断。この時期らしからぬ寒さ。

良馬場発表ですが、15:20頃から大雨になり、馬場も表面には水がコーティングされました。
滑る馬場が下手な馬もいます。これはやってみないとわかりません。

内外についてはやや外差し。
逃げ馬もやや内を開けて直線を走っていて、有利とは言えないかな。

パドックは激混み。さすがソダシ。行く気にならない。

返し馬はサウンドビバーチェが「またか!」という感じの不穏な動きをしていました。
性格がこうなってますね。

他は特になし。ソダシも外埒沿いをしっかり走っていました。

そんなこんなでファンファーレ。
ゴールにはライトが点灯され、傘の花が咲きます。結構降ってましたからね。
いい天気ならもっと盛り上がっていたでしょう。2週連続でそれが残念。

先に入るソダシとそれ以外の馬が順々に。

スタートは内のロータスランドが積極的に。
スターズオンアースも好スタートを決めました。出遅れ気味で内で包まれて云々かんぬん言われる事もありましたが、あっさり解決。

サンデーレーシングの馬たちがスタート後手が多かったですね。一瞬誰が誰だか、という感じになりました。ソダシは相変わらずスタートは上手。

ここでパトロールビデオ見ると内に切れ込むソダシ。
レーン騎手に過怠金が課せられていますが、ナムラクレアやナミュールが不利を。
ルージュスティリアが反応して僅か内に入ったのと、ここは譲れないという感じでクリノプレミアムが外に行ったのとでタイミングも悪かったかなと思います。

ヤフコメとかだと「やったもんがち」とか書いてる人いますが、レースの序盤だと毎回ではないもののあり得る範囲です。

ロータスランドが積極果敢にいき、スターズオンアースは内の3列目。ソングラインがその後ろにピッタリ。ナムラクレアはもう少し後ろから行くかなと思いましたが、やはり基礎のスピードがあるのでどうしてもあの辺にはなりますね。

前半が34.2-46.2。
この時期の東京マイルのG1で一応良馬場発表なら無理のない平均ペースです。
ストレスなく多くの馬が走れていたと思います。

今週も靄がかかった4コーナー。
ソダシは白いだけあって非常に見やすい。前に行きたくてたまらないという感じの手応えでした。

直線に入ってロータスランドが粘ります。
それをソダシが追いかけますが、前半がそこまで無理してないですので余力十分。
ローザノワールやミナレットの再現(と言ってもローザノワールは馬券になってないし、ロータスランドは12番人気だけど)なるか?という感じのいい走り。ソダシも簡単に抜けません。

ロータスランドは46.2-46.6=1:32.8ですので力を出し切った感があります。
持ち時計分は走ってますね。この距離が気持ち長いタイプですが、もう1つ馬場が悪化していたらどうなっていたかな。マイルだとこの位の時計で超安定して走れています。

ルージュスティリアがソダシの外から伸びそうな感じもしましたが追ってから案外。
馬場もあったかも。最後は走りが上下にブレてしまいました。馬券的に期待してたんですが、、、
時計的にここを突破しないと良馬場重賞だと辛いですね。

残り200mでソダシが一気にロータスランドを飲み込み競馬場のボルテージは最高潮に。
内から静かに詰め寄るソングライン。外に持ち出したスターズオンアース。

ナミュールはここでは終戦ですね。
スタート直後の不利はありましたが、残念な結果に。ぶっつけに強いタイプなだけに勿体なかったですね。時計は出せる馬なので、安田記念でリベンジしてくれないかな。ローテがきついか。

ナムラクレアも前半無理してた訳ではありませんが、スプリントの切れ味は出せず。
マイルだともう1つ時計を詰めないといけないですが、その余力はなさそう。スプリンターズステークスで全力ですね。良馬場の1400mならどうだったか?は見てみたかったです。

ディヴィーナは母と同じ位の時計で走っていますので、血は争えません。
上がり最速で突っ込んできました。こういう馬の買い時は難しいですね。
力を付けたから、という感じは正直受けず。このレースは素晴らしかったですけどね。

一方でサウンドビバーチェは力を付けた感じの5着。
相手なりに走りそうで、マイルだと今は大崩れしにくそうに見えました。
スタート2番手取ったので、ロータスランドを無理に追いかけなかったとしても4コーナー3番手位で回れてたらどうだったかと。勝負所で番手をズルズルと下げてしまったのが勿体なかったです。

白い鬣をなびかせてソダシ先頭に。

スターズオンアースは距離は確かに短かったでしょうが、それでも最後まで素晴らしい脚。
さすが2冠馬です。東京マイルのスペシャリストに負けただけ。
ゴール前50m位で鈍りましたが、時計的にここら辺が現時点の上限かなと思いました。
ただ、天皇賞秋、ジャパンカップなら本当に楽しみです。無事に行ってもらいたい。

ソングラインとソダシの追い比べ。

ソダシは負けましたが、東京マイルの走りの良さは健在。
4コーナーで痺れるような手応えで回ってきて、ソングライン以外はほぼ完封と言っていい走り。
なかなか勝ててませんが、それでもこれだけ毎回しっかり走れてます。時計も去年と一緒。
相手が昨年のソングラインとは違いました。

マイルだと僅かながら切れ負けますね。
自身も先行して33.6と文句ない上がりではあるんですが、マークして狙い撃ちされやすいタイプなだけに相手のミス待ちのところがあります。

上がり33.2。
ソダシを頭差差し切ってのゴール。

「東京マイルなら」というソングラインの走りでした。
昨年のヴィクトリアマイルはちょっと後手で5着と崩れましたが、それ以外はG1、G2で3勝2着1回。

先週のシャンパンカラーもそうですが、「東京マイルなら」という馬が多い馬場なので、不思議です。癖がないので、そんな有利不利もないハズなのに。
内に入って戸崎騎手としては当初外狙いだったらしいですが、内でも走りが変わらないということでそのまま突っ込んだということ。本当に舞台が合っているんですね。
あまりにも渋ると切れ味が損なわれるので良くないと思いますが、この程度で済んだというのもプラスでした。

安田記念は昨年勝ってますからね。
上位2頭は安田記念でもワンツーできます。

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