第64回神戸新聞杯(G2・阪神・芝2400・良)
ベースは感想です。
サトノダイヤモンドがミッキーロケットと並んでゴールした時「ふー」という空気が競馬場に漂いました。
サトノダイヤモンドについては、パドックもクビを使ってゆったり歩いていましたし、馬体は500キロを超すので今更何キロも増える事は無いでしょう。
道中は中段で構え、追い出してからの反応はじわっとしていましたが、ミッキーロケットに交わされてからきっちりと加速したのは良かったと思います。
着差こそクビ差ですが、こちらも見た目以上に余裕のある勝ち方でした。
- セントライト記念のディーマジェスティ、クビ差勝ち
- ニエル賞のマカヒキ、クビ差勝ち
- 神戸新聞杯のサトノダイヤモンド、クビ差勝ち
なので、ダービー上位3頭は揃いも揃ってクビ差勝ち。仲良しですな。
秋初戦はナリタブライアンがスターマンに負ける位ですから、何があってもそんなにおかしい事ではありません。
きっちり勝ち切った事実は重いです。
もともと叩いてからの馬だと思っていますので、この1戦で変わるでしょう。さすがにこれだけ自在に動けると菊花賞や有馬記念などでは脅威です。
時計の2:25.7はそこまで強調するものでもありませんが、早けりゃいいってものでもありません。次が3000mですから。
ラスト4Fを11秒台で駆け抜けていますので、上々です。
ミッキーロケットは4コーナーで立ち上がるような不利がありましたが、馬群の真ん中にいる宿命みたいなものです。
ダービーのマカヒキの様に、前を行くナムラシングンが内によれたため、ポッカリとサトノダイヤモンドとの間に隙間が出来ました。
これはかなり上手くいったと思います。着差以上に感じてしまうのは、ここまで上手くいくことはそこまで数がないということも関係していると思います。
ただ、ロスなく走り、内が開けばサトノダイヤモンドにも食い下がれたというのは、春出遅れたりしていた頃とは見方を変える必要がありそうです。
心配なのは馬体重の468キロはデビュー以来最も軽く、7月からこれで4戦目。
夏は北海道で輸送は少なかったと思いますが、片や夏場レースから一旦離れた組に対し、常に実戦をしていた組。サトノダイヤモンドなんかまだ今年4戦目ですからね。
レッドエルディストは4コーナーの反応がイマイチです。
エンジンの掛かりが悪いので、気付いたら2馬身遅れてしまい、追い込んで届かずのレースのイメージしか沸きません。
一旦直線で並びかけたのですが、サトノダイヤモンドの左鞭一発で離されたので、もう1歩。
ただ、3000mになろうが道中掛かったり、力んだりしないので、この1戦で良くなれば逆転はまでいかなくてもいい勝負しそうです。
問題は外回してはどうしようもないので、内を突けるか?でしょう。
カフジプリンスは直線で伸びないのでは?という所からしぶとい。
直線で少し馬群を突いたのもあって追えないシーンもあり、もったいなかったですね。
ゴールしてからレッドエルディストを交わして突き放しているだけに、トライアルのアタマ差4着は大きい差です。
この馬は大外ぶん回しと言われる騎手の方があってる気がします。
岩田騎手は優れた騎手ですが、この馬との相性はあまりよくないかもしれません。
馬群を縫って走るとかせず、スタミナに任せて走るというようなレースをしたらどうなるかが見てみたいと思いました。もちろん今回は枠の巡り合わせもありましたけどね。
「4コーナーまでに外に出し、残り800mから仕掛ける」とかいうだけのレースを見てみたいなと思わせる敗戦でした。
次はどうするんでしょう?
無理に菊花賞ではなく、アルゼンチン共和国杯とかで見たい1頭です。
今の状況なら軽ハンデのまま出れるでしょうし。
エアスピネルは作戦が良くわかりません。
たまたま出遅れたから後ろからではなく、意思をもって下げていたと思います。
後ろから行くのはどうなんでしょうか。この馬の良さはそこにないんじゃないかなと思うだけに、不可解ですね。
上がりは34.5。カフジプリンスにも交わされていますし、抜群の瞬発力を持っているとは思いません。
これで菊花賞のマークを薄くし、4コーナーで内を突いて走って粘るまで見通していたら相当の策士ですが、そこは武豊騎手。
ナムラシングンは果敢なレースをして直線失速。
初の2000m以上のレースなので、距離が長かったのかもしれませんね。
直線過怠金が出てますが、左鞭で一杯一杯。最後内に切れ込むように走っているので、何とか6着確保に意地があったという位です。
道中も口が空いて少し力が入っているように走っています。
良くも悪くもダラっと走れないと長い距離は走れません。この調子だと3000mは厳しいと思います。
もっと短い距離で巻き返してもらいたいです。
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