第61回有馬記念 展開予想

今年も有馬記念になりました。
なのでアイキャッチ画像は凝って作りました。

展開予想がこのレース程決まらないレースはありません。
ペースもどちらに転ぶか読みにくく、すんなりその通りにいかないのが有馬記念です。

枠順もドラフトで2枠4番、3枠6番辺りがすぐ決まったように、有利不利も明確にあります。
例えば枠が外だったジャスタウェイはスタートから出さない選択をしたら即座に後方になってしまい、加えて短い直線、コーナー6つ。届かずトゥザワールドにも先着を許しました。
特に外枠の差し馬には辛いコースだと感じます。

今年は頭数も多いので、より顕著になるでしょう。

全ての馬が今年は生で見た事があります。

ただ、勝ったシーンを見た事があるということになると、キタサンブラック、ゴールドアクター、ミッキークイーン、ヒットザターゲットのみ。今年に限っていうと2頭です。立会う難しさは毎年感じます。
今年のメンバーで今年最も見ているのは実はマルターズアポジー。フェブラリーS当日、フローラS当日、ダービー当日のメイン以外で見ています。
3回も見てますが、3回とも大負け。次も私が観戦なので…。今回はそれ以前の相手ですね。

キタサンブラックがまた1枠1番。ゴールドアクターがお隣さん。
注目の2枠4番にはヤマカツエース、3枠6番にはサウンズオブアースと嫌らしい馬が入りました。

サトノダイヤモンドが11番もそうですが、隣にノブレス。池江厩舎、サトノ陣営。これが一番私の中では「おお!」って思いました。
緑帽子の染分けで勝負服も緑にダイヤ模様。池江調教師も仰っていましたが、トータルコーディネートはバッチリ。

そしてまたまた大外ピンク帽のマリアライト。
昨年の有馬→今年の宝塚→今年の有馬と3回連続16番。何ともまあ偶然とは続くものです。

まずは展開の予想です。

逃げ :⑦マルターズアポジー
先行前:①キタサンブラック、⑤サムソンズプライド
先行中:②ゴールドアクター、④ヤマカツエース、⑥サウンズオブアース、⑩アドマイヤデウス
先行後:③ムスカテール、⑧ミッキークイーン、⑪サトノダイヤモンド
中段前:⑫サトノノブレス、⑭シュヴァルグラン、⑯マリアライト
中段後:⑨ヒットザターゲット、⑮アルバート
後方 :⑬デニムアンドルビー

比較的内目に前に行く馬、外に下げる馬という感じにはなったかなと思います。
純粋に枠だけで見るとサウンズオブアースが有利に感じますが、そこはこの馬。勝ち切れるイメージは全くできません。

さすがにマルターズアポジーが思い切っていくでしょう。
とはいえ前走も35.6-61.0、2走前も36.4-61.3ですので、そんなに飛ばすタイプではありません。
しかし、そこは人気薄の思い切った騎乗が見られると思います。キタサンブラックやサムソンズプライドを制して行ってくれるでしょう。
恐らく前半60秒前後の逃げを打ってくれるのではないかと。

キタサンブラックは前走も61.7のペースで逃げたように、無理には行かないと思います。
外からスーッと人気薄のマルターズアポジーが行ってくれればそれはそれ、というレースになるのではないかなと思います。

⑫サトノノブレスが嫌らしい

枠を見てスタート直後から気になる事はあります。
カギを握る1頭は⑫サトノノブレス。この枠の巡りを見て、この馬の動きを考えない訳にはいきません。

もし、⑪サトノダイヤモンドより内側に入っていたら、⑫サトノノブレスの役割としては⑪サトノダイヤモンドの先導です。
きっちりと前に入り、適度にサポートするのが現実的です。
が、⑪サトノダイヤモンドより外になりました。これだとサポートは難しく、かつスタート直後にカーブになるため、無理に⑫サトノノブレスが動くと⑪サトノダイヤモンドの邪魔をすることも考えられます。

私が里見オーナーであれば、間違いなく外を潰します。⑭シュヴァルグラン、⑯マリアライトが邪魔です。
スタートは⑪サトノダイヤモンドと同じ位に出れば、そのままのスピードでコーナーへ向かいます。そうすれば、コーナーでは外から簡単に前を抜けませんので、⑬より外は想定より1列後ろに追いやられます。⑪サトノダイヤモンドの先導役は⑩アドマイヤデウスに任せます。

⑩アドマイヤデウスも、内の⑧ミッキークイーンと⑨ヒットザターゲットと比較的下げるタイプです。

コーナーを走る時に、その馬の外にいると余分な距離を走らないといけません。従って、コーナーまでにはその2頭より明確に前に行きたいはずで、そうなると少し出していくと思います。
その後ろ。自分の左後ろは⑫サトノノブレスがブロックしていますので、スーッとついていけばすんなりと中段の外へは入れるはず。
滅茶苦茶フェアに戦えば話は別ですが、同じ厩舎で同じ馬主です。それ位は当然あります。
⑯マリアライトは昨年みたいに出していきたいでしょうが、今年は外に張られる可能性は高いと思います。道中5番手位に入るのは難しいでしょうね。

 

⑦マルターズアポジーが先頭を走ると…

レースは⑦マルターズアポジーが先頭に走ると①キタサンブラックの立ち位置が変わります。

ジャパンカップは①キタサンブラックは楽に逃げていました。これはもう本当に楽で、何にも絡まれる事無く走れました。
これは「先頭であったこと」が大きい。

基本的に「逃げるのはイヤ」という馬は多いですので、①キタサンブラックには並びかけませんでしたが、今回は違うはずです。

⑦マルターズアポジーが先頭にいると、恐らく①キタサンブラックは2番手か3番手。そうなると、並びかけても逃げる事にはなりません。
従って、前走程道中気楽という訳にもいかないのではないかと思います。②ゴールドアクターは向正面で外から並びかけても所詮は3番手の外目で前に誰かいる状況。
意図せずに自分が先頭に立ってレースが乱れるということにもなりませんので、仕掛けてくる陣営はいると思います。楽に前に行かせると厄介この上ないので、当然です。

①キタサンブラックは逃げた方がいい気がしますが、今回は逃げる相手がいるでしょうし、そうするとペースは遅くても前走よりは楽には走れない気がしています。

 

レースイメージ

⑦マルターズアポジーがどういう逃げをするのかによって違いますが、ある程度離せば、後ろはほぼ間違いなくスロー。
前半ゆったり流れるでしょうね。離したとしても2番手集団は62~63秒付近で1000mを通過するようになれば、完全な上がりの勝負になります。
ゆったりの度合いが読みにくいのが有馬記念ですが、キタサンブラックは昨年62.4ですので、それに近いと思います。

そして今年は非常に珍しいというべきなのか1番人気①キタサンブラックは前にいます。最近の有馬記念だとあまり記憶がありません。
レースの重心が前にあり、それを巡る争いなので、予想するのが難しい。
去年はゴールドシップが動いて以降12.0 – 11.9 – 11.5 – 11.3とどんどん加速し、そこで無理した連中はゴールドシップもルージュバックも潰れました。
今年はそういうロングスパート合戦にもなりにくいかな。

前にキーとなる馬がいて、⑦マルターズアポジーを適度に泳がしていたら、残り800m位まで誰も動かないかも。
それほど離れていない位置にキタサンブラックがいて、キタサンブラックも力ない馬相手に無理に先頭を奪う必要もないとなると、早めに動く理由がありません。

色々なレースが考えられますが、私はこのレースが一番想像しやすいです。
残り800mで⑦マルターズアポジーを一気に飲み込もうと後続が加速し、ラスト800mはジェンティルドンナが勝った時に記録された12.4 – 11.5 – 11.2 – 11.9のように、ここまでの上がり勝負とまではいかなくても、それに近いレースの方になるんじゃないかなって。
スタミナの削り合いになるよりは、上がり勝負。

4コーナー先頭付近にいないとダメなレースかな。
そして上がり勝負になると、①キタサンブラックは切れ負けが考えられます。

言葉にするのが難しいですが、逃げている訳でもなく、3番手位の内目にいて落ちついてしまうレースになると、良さは出ない可能性が無い訳ではありません。
産経大阪杯もそうでしたが、楽なペースで逃げていると誰かに差されることもあります。あの時は斤量差はありましたが、上がり33.6はベスト3にも入っていません。
やはりある程度スタミナと自在性を武器に戦うというのは変わらないと思うだけに、前に馬がいて、内枠からゆったり走れてしまうレースが故に…というのを先に考えてしまいます。

JCでは同じように考えて私の予想は一蹴されましたが、上がりの勝負になった時にやられる危険性は捨てきれず。
今回もそれで。

①キタサンブラックと②ゴールドアクターが直線叩きあい、内で④ヤマカツエースも脚を伸ばす。
外から⑥サウンズオブアース、⑧ミッキークイーンも頑張っているが、4コーナーで外から伸びて来た⑪サトノダイヤモンドがそれを交わす。
逃げる①キタサンブラックを②ゴールドアクターが交わし、それを外から⑪サトノダイヤモンドが追い詰めるが届かない。

 

予想

恐らく勝ち時計は2:34.0付近になるのではないかと予想します。昨年より遅くなって上がりが出る結果が一番しっくりきました。

◎ ②ゴールドアクター
〇 ⑪サトノダイヤモンド
▲ ⑥サウンズオブアース
△ ①キタサンブラック
△ ④ヤマカツエース

注 ⑩アドマイヤデウス
穴 ⑧ミッキークイーン

②ゴールドアクターは内枠に良い目標がいるので、適度に出していければ難なく道中5番手の真ん中周辺を取れるのではないかと。
①キタサンブラックと並びかける位のレースをしてほしいですが、今回はJCに比べてそれはやりやすいと思います。並んだって先頭じゃないでしょうし。
中山であればコンスタントに上がりも出るし、34秒台前半の脚が使えれば、大きく負ける事は考えれないかなって思います。
ただ、入れ込みがキツイ馬なので、それが心配です。ついでに少し絞れて500kg以下で出てきてほしいです。

⑪サトノダイヤモンドが馬自体はいいんですが、有力馬の中では王道すぎるレースになるのが、このレースではマイナスになる可能性があり対抗まで。
55キロですし、普通に考えたら有利です。
道中は器用な馬ですが、直線は包まれずに走れる外目を回れるのは良いと思う反面、ペースが落ち着きそうなレースだけにそれが仇にもなるかなぁ。この馬も削り合いでこその気がしているだけに。
馬自体はとても好きなので、負けてほしくないですが、何か交わせない気がしています。

⑥サウンズオブアースはスタートからは昨年以上にやりやすいと思います。
両隣の馬にスーッと先導してもらい、その流れに少し乗ればホームストレッチでは5番手外、みたいな雰囲気で走れそうです。
普通ならこの馬本命にしたい所ですが、勝つシーンが思い描けず。
ただ、上がりは毎回出てますし、前走もキタサンブラックより出ています。今回はあそこまで離れて4コーナーということはないでしょうし、そうなると逆転もあるはずなので3番手。

①キタサンブラックは逃げない選択が今回はプラスに働くとは思えず。
レース運びは問題なく進められる枠とメンバーですが、⑦マルターズアポジーの存在は大きいと思うんです。
「逃げないなら並びかけてもいいよね。」と後ろに早々に並ばれると、瞬発力が求められる中山だと、分が悪いかも。毎回こういう予想して勝たれてますが、今回もそう思うのでそうしました。

④ヤマカツエースは2枠4番ですし、じっくり内で待って待って追い出せるはずで、池添騎手ですからそうするでしょう。
金鯱賞でラスト11.3 – 11.2 – 11.5のレースを上がり33.1で差し切っています。地味ですが上がりも出せます。
ロスなく走れれば強いのを崩せる可能性は十分感じます。

注意は⑩アドマイヤデウスで。
毎回穴っぽいですが、そろそろ復活してくれという気持ちも込めて。

穴は⑧ミッキークイーン。
この子は好きな馬なのと、上がり勝負には対応できる点、そして牝馬ながら馬群を割れる馬なので、はまれば。
有力馬の影に隠れて、馬群を切り裂いて3着とかはあり得ると期待しています。今回は少しマシなローテですし。

 

⑫サトノノブレスより外は1コーナーで1列後ろになる+ペースが落ち着くということで全て切り。全て外を潰してくれると期待しています。
⑯マリアライトは去年に比べて明確に衰えているとは思いませんが、秋の流れは良くありませんし、シュヴァルグランもこういうレースは向かない+JCでスピードに乗るまでの時間がかかっているのが中山になってどうだろう?という懸念が拭い去れませんでした。
⑬デニムアンドルビーもスローで上がり勝負はお手の物ですが、外回っていい脚使っても前半出せる馬じゃないだけに、スピードに乗った時には前との距離がある気がします。

有馬記念はある程度の馬でもなんとかなりそうなだけに悩ましい。
ジャパンカップを走れば、キタサンブラック、ゴールドアクター、サトノダイヤモンド、サウンズオブアース、シュヴァルグランで順番はどうであれ決まると思いますが、中山2500mはそうすんなりはいかないと思います。