第37回ジャパンカップ 展開予想




いよいよ東京競馬も今年のオーラス、ジャパンカップです。
外国から4頭を含む17頭。

キタサンブラックの実績は抜けていますが、あの極悪馬場の天皇賞後に加えて怪我の調子がどうなのか分からない武豊騎手。
相手をざっと見て多くの馬が2着3着なら十分ありそうですし、キタサンブラックを信用したとしても小難しいレースになったなと思います。

馬場としては先週からCコースですし、先週の最終の芝2000mのレースでも内を意識して埒から離れる事もなく走っており、逃げたカレンラストショーが1着、内目から3頭分辺りを抜けて来たアップクォーク2着、こちらも内を先行した1枠1番のダノンキングダムが3着という結果に。
その前日土曜日の最終レースも白帽子2頭の人気馬(ハウメア、ドーヴァー)が逃げてワンツー。1400mで時計が1:21.1。超高速馬場ではないですが、きちんと出る馬場ですし、内外の差は少ないのかなと思います。

ペースを握るのは名前の通りの黒帽子。2枠4番に入ったキタサンブラック。
ギニョールもアイダホも前に行ける馬ではありますが、基本的に欧州勢に比べてスタートは日本の方が速いです。
天皇賞位出遅れなければ行くでしょう。抑えるメリットもありませんし、ペースを握ってしまうと厄介なのは今更言うまでもありません。

昨年は最内から逃げて37.2-61.7と大したペースで逃げていませんし、距離は違えど一昨年の天皇賞でも37.5-61.8、その前のアンビシャスに差された大阪杯(当時G2)で36.8-61.1。
もともとぶっ飛ばして逃げてではない馬ですので、今回も「行けたら行くわ」という何とも煮え切らない逃げでしょう。これがこの馬をややこしくさせている気がします。

他には前走京都大賞典で逃げてみたラストインパクトか、最近は前に行かなくなったとはいえワンアンドオンリーも一応は前に行く可能性も僅かながら。
アイダホも前に行けるだけであってキタサンブラックに並びかけてどうのこうのはないでしょう。

逃げ :④キタサンブラック
逃げ後:③ギニョール、⑭アイダホ、⑰ラストインパクト

先行前:②レイデオロ、⑦ディサイファ、⑬シャケトラ
先行後:⑤サウンズオブアース、⑧ソウルスターリング、⑩ブームタイム
中段前:①シュヴァルグラン、⑫サトノクラウン
中段後:⑥イキートス、⑪マカヒキ、⑮ワンアンドオンリー、⑯ヤマカツエース
後方 :⑨レインボーライン

としました。

キタサンブラックがすんなり先導し、外からアイダホとラストインパクトがスーッと前に。
ラストインパクトは前走結構頑張って前に行っていたので、今回も同じような作戦で行くのではないかと思います。

内でモデルチェンジをした姿を神戸新聞杯で見せたダービー馬レイデオロやシャケトラ。
その後ろにソウルスターリングにコーフィールドCでは先行したブームタイムも57kgと大幅斤量増に加えて真ん中より外。この辺りがいいところかな。

中段にシュヴァルグランやサトノクラウン。昨年同様内を狙うイキートスにダービー馬マカヒキとワンアンドオンリー。最後方にレインボーラインという展開です。

ペースは昨年と似た感じにはなると思うものの、ワンアンドオンリーが2番手になるようなレースとは違い、凱旋門賞で先導したアイダホやドイツでG1を2連勝中のギニョール、やや思い切っても構わない感じのラストインパクト辺りが前に行くとなると、昨年よりは突っかかってくる連中が多そうなだけに、並ぶもしくは交わすも考えておきたいです。
そうなると、600mを37秒台で行くというのはやや考えにくいです。

キタサンブラックが逃げたら36.5。もしそれを交わすと36.2~3位にはなるかな。
ラストインパクトが思い切るなら別にして、アイダホがそれを制して行くイメージは沸かず、ギニョールも欧州気分のスタートだとキタサンブラックと五分に出られたら御の字のように見えます。

昨年は信じられない程楽をしたキタサンブラックも、今年はそうはいかないとは思います。
向正面でペースを少し落としつつ、キタサンブラック先頭で1000m通過は60.8。東京競馬場から「オォー」という少し小さめのどよめき。
そりゃそうです。57.0とか64.0ならともかく、このクラスで1分少し超える位なら普通ですし、驚いても仕方ありません。

4コーナーから先頭に並びかけるアイダホにラストインパクト。
しかしじっくりと構えるキタサンブラックに少し後ろからソウルスターリングやサトノクラウン、マカヒキ辺りもエンジンを掛けだします。
そこでも内でじっとしているレイデオロ。

直線に入ります。
逃げるキタサンブラックにアイダホが並びかけます。しかし抜かせない。この強さがキタサンブラックです。
内で進路を探すレイデオロに外からソウルスターリングとサトノクラウン、馬群を割ってシュヴァルグランにマカヒキも。

逃げるキタサンブラック。追うソウルスターリングにサトノクラウン。なんとか割るスペースが出来たシュヴァルグラン。しかしまだ差があります。
キタサンブラックが逃げる中、バテたギニョールとラストインパクトの間を割って今年のダービー馬レイデオロが強襲。
大外からこちらもダービー馬マカヒキと併せてサトノクラウンも上がります。

ゴール100mでトップ逆転でレイデオロが先頭。キタサンブラックが2番手。

レイデオロを追うのはソウルスターリングとサトノクラウン、マカヒキ。
先に抜け出そうとしたソウルスターリングが外によれ、マカヒキがブレーキ。そして内に進路を取ったサトノクラウンが内で粘るキタサンブラックと並ぶようにしてゴール。

勝ったのはレイデオロでした。勝ち時計2:24.4。
最近上がり3Fとかは無駄に的中しているので、ここは時計だけでも近い数字が欲しいです。

◎ ②レイデオロ
○ ④キタサンブラック
▲ ⑫サトノクラウン
△ ⑧ソウルスターリング
△ ⑪マカヒキ
△ ⑥イキートス
注 ⑬シャケトラ

としています。
全く当たっていませんので、自信は一点の曇りもなくありません。

本命はレイデオロにしました。今年のダービー馬です。
前走の強さもそうですが、ある程度前に行けてじっくり構えられていたのは素晴らしいと感じました。
今回は内枠に入りましたが、元々中山のホープフルステークスの走りなどから馬群をかなり割れる馬という印象でしたし、ここはプラスでしょう。
普通に出てシュヴァルグランの前に行き、ギニョールの後ろに行き、キタサンブラックと適度に離れないように追走できる位置に勝手に入りそうです。
内側と外側での馬場差も少なく、上がりも出ている馬場ですので、枠順をパッと見て「有利そう」と思ったのはキタサンブラックを除いてこの馬だけです。

直線の捌きが問題になりそうな位置に入ると思いますが、キタサンブラックを除けば前がそこまで強力ではないと思っていますので、ゴールまで詰まり続けるというのは考えられませんでした。
前走があまりにも時計含めて良過ぎたので、ワンアンドオンリーがかつてそうだった(?)ように、仕上げすぎて気持ちの風船が割れてしまわないか?を心配してしまいます。

対抗は流石に外せずキタサンブラック。
昨年よりは厳しい流れになるでしょうし、相手も揃うのであんな楽勝は無いと思っています。
もちろん強いのは承知の上ですし、偶数内枠という絶好の枠。スタートをきっちり決められれば二の脚の速さもありますので、ペースを握れるのはほぼ間違いないと思います。
あんな強かった昨年があるとはいえ、あの通りに逃げ切れるとは思えず。誰かに差される気がします。
そういって何回も対抗にし、何度も負けてきましたが、ここは誰かが頑張ってくれるはず。

3番手にサトノクラウン、というかミルコ・デムーロ騎手。
内でマカヒキを挟んでブームタイム、外にシャケトラとアイダホと行きそうな馬が周囲にいるため、枠としては0.5列後ろになりそうに見えます。外だし。
下げるにも下げにくいですし、ペルシアンナイトみたいなことはできないと思うものの、きっちり走ってこられれば、格好はつけると思います。
昨年の香港ヴァーズから馬が変わったかのような強さですし、大阪杯が負けたとはいえ0.4秒。
今回は特別良い枠と展開とは思えないものの、不利なく回る事は苦労しそうにないので、力は発揮しやすいのかなと。

4番手にソウルスターリングを。
オークス勝った時もそうですが、ペースがそこそこで外走れてナンボだと思っています。
先行勢を見ながら中段に入れそうですし、4コーナーからじっくり外に出して直線に入れそうな位置にいられそうです。
直線でオークスは手前を何度も替えてふらふらしましたが、今回もそうなるかな。
極端なスローの上がり勝負とかは向かないと思いますが、このペースならまず力は発揮できると思います。

5番手にマカヒキ。期待も込めてです。
「割と復活してきた」というようなレース後コメントになりそうですが、道中下げて直線でどこまでいくか?ですね。
ダービーの時こそ馬群を割ってきましたが、基本的には下げて外出してドーンがベストだと思っていますので、今回は良馬場でそれもしやすいだろうと。
下手に内に入った毎日王冠や不良馬場でこの馬の良さが出ない中でもしっかり走っていた天皇賞を考えると、今回の方が条件は良いですし、割り切りやすいでしょう。
無駄に内にいれるとかしないで、外をじっくりで直線どこまで?のレースを期待したいです。

外国馬だとイキートスを最上位に。
昨年も頑張っていましたので、向いていない事は無いでしょう。しかも内に入れられる枠です。
凱旋門賞でも割と走っていますし、海外競馬をちょこっと見ている感じだと、調子は今年の方がいいと思います。

注意にシャケトラを。
宝塚記念4着馬も天皇賞は何もできずに惨敗。
それでも「これは有馬記念は面白い」というレースを期待したいです。
アイダホと並ぶようにスッと先行して逃げ馬を見る形の外。枠はいいですが、問題は力が足りるかと実際左回りってどうなのか?というところでしょう。
ただ、休み明けの2000mの不良馬場よりは2400mで恐らく良馬場の方が絶対的に向いていると思います。

 

シュヴァルグランは切りで。
大きく下げそうな感じもしますし、内枠で包まれてしまいそうな組み合わせ。
ある程度先行するならともかく、レイデオロに前に入られたら厳しいと思います。内の方が走りやすいというタイプではないと思うのに加えてテン乗り。
ボウマンさんもウィンクスに乗り過ぎて後ろからでも届くと勘違いはしてないと思いますが、内に入るメリットが感じられず。

アイダホは走り過ぎて疲れていないかなぁというだけ。キタサンブラックをマークできる位置にはいるため、直線の末脚勝負ではなく、早めに先頭に立つ以外はないでしょうね。
もともとこの馬を「強い」とか書いた記憶もないので、勝たれたりしたらショックです。

 

強い馬はしっかりしていますし、そこまで大荒れは無いと思います。
誰をチョイスするか?は想いが出るでしょうね。買い方が難しい。




2 件のコメント

  • 外国馬がさっぱりだったので、つらつらさんの待ってました~🙌
    最近イキートスにギニョールが勝ってるっぽいけれど、イキートスの方が上評価なのですね🙆
    ギニョールは日本の林檎が美味しくて気に入ってるようです🐴🍎
    可愛い……

    • イキートスの方が遠征慣れしてそう+キタサンブラックという強力な先行馬がいるので逃げても2番手でも楽じゃないかなぁって。
      それなら道中ゆったり走れるイキートスを上に取りました。
      ギニョールはリンゴを美味しそうに食べているというのは良い事ですね。
      エルコンドルパサーもフランスの飼葉が合わずに日本のものに一時切り替えていたらしいので、ごはんは人間の旅行の時でもそうですが、ストレスなく過ごすにはとても重要です。
      馬も好き嫌いありますからね。スイカとか皮までバクバク食べるのもいれば、全く食べない子とかもいますし。

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