父と同じ道へ 第87回日本ダービー 展開予想




日本ダービー。枠順決定。

無観客で行われるダービーです。「配られる10万円をいかに増やすか?」位の勢いで行きましょう。晴れて気温も上がりそうです。
思いは色々あれど、過去のファンファーレでも見て気分だけでも高揚させてください。

コントレイルが3枠5番と父と同じ枠に入りました。
デビューから同じ5戦目での2冠チャレンジ。無敗の皐月賞馬、ディープインパクトの後継候補としてここまで完全にお膳立てができたら勝つしかないでしょう。

デビュー戦を阪神で完勝し、2戦目でインパクトのある勝ち方を披露。3戦目で中山2000mで着差こそつけないもののライバルをねじ伏せ、4戦目の皐月賞ではスタート後手から外回って完勝。
父を彷彿とさせる4戦を経てダービーに駒を進めました。
違うのは好敵手と言われる馬がしっかりいることくらいでしょうね。ディープの時はサリオス役がいませんでしたので、こちらの方が厳しさはあります。

ライバルのサリオスは内枠にはなれずに6枠12番。
ディープインパクトの時も同じく朝日杯を勝ったマイネルレコルトが入った枠ですね。こりゃ出来過ぎ。
皐月賞から逆転するには多少ポジションは取りに行きたいでしょう。

先行しそうなビターエンダーは真ん中、大外に先行して皐月賞4着に頑張ったウインカーネリアン。
1コーナーまでの動きが非常に重要となる高速府中。
天気は少し雨もありそうな気配こそありますが、良馬場でしょう。Cコースに変わって内側の痛みはマシになり、いつものダービーです。

コントレイルの枠の感想

非常にいいですね。

皐月賞と同じくレクセランスとお隣というのがいい。
レクセランスがスタート悪いので、すんなり内に切れ込むように入れるでしょう。内外逆だった皐月賞より随分やりやすいです。

外のヴェルトライゼンデとブラックホールもそこまでのスタートを切るタイプでもないため、包まれる心配も少ない。
サトノインプレッサ、アルジャンナ、ワーケアも目一杯前に行くタイプではないので、レクセランスの前からじっくりと進み、ビターエンダーを前に行かせてヴェルトライゼンデと並んで2列目位で1コーナー、という絵が浮かびました。

サリオスの枠の感想

逆転するには?というのは当然ありますが、そこまで悪くはありません。
スタート心配な馬ではありませんが、それでも偶数枠の外目であれば、能力発揮しにくいということはないでしょう。

恐らく内のガロアクリークが下げるので、そこはプラスかな。
外のディープボンドと皐月賞は並んでいたような位置で走っていましたので、大外からウインカーネリアンを先に行かせての中団前辺りか。
コントレイルと似たような位置にいると思います。

ただ、逆転するには純粋な脚力勝負に持ち込むしかなくなりました。
皐月賞の半馬身差は、距離ロスなく走って逆転へ…というのは簡単ではなくなりました。ただ、コントレイルと離れすぎていないため、内で封じ込めるのはできるかな。そこは良かったと思います。
相手にロスを作らせる戦法もありそうですね。

ざっと眺めて

アルジャンナ、ワーケアは面白いです。
特にアルジャンナは東京になって東スポ杯位のパフォーマンスであれば、コントレイルには及びませんが見せ場は作れそうな感じはします。

ワーケアもお隣のレクセランスがあまりいいスタートを切れるタイプじゃないので、コントレイルのすぐ後ろをじわっと走れそう。
こちらも勝つとなると相当なプラスがないと厳しいと思いますが、3着率は高そうです。

後はビターエンダーとダーリントンホールの真ん中勢ですね。
特にダーリントンホールは内のビターエンダーが積極的に行くと思いますし、ビターエンダーの内がブラックホールということもあって内に切れ込みながら走れるため、ダーリントンホールの内に最初の200m位は多少なりとも自由ができそう。前走出負けした馬としてはそういう邪魔される可能性が減ったのはプラスです。

サトノフラッグはちょっと外でしたね。
ヴァルコスも外ですが、前走よりまともなスタートを切れれば、あんな後ろから行くことはないですが、ウインカーネリアンに付いていって先導してもらえれば、スムーズに中団を取れそうな巡りなので、内過ぎるよりはいい気がしました。

展開予想

逃げるのはウインカーネリアンでしょう。
極端な枠に入りましたし、中途半端な事すると外回されるだけですので、行き切ると思います。皐月賞もスタートからしっかり前に行けていました。

ビターエンダーは前走13.2で入っているように、決して出足があるタイプではありません。そんな無理して行く理由もないです。
コントレイルは皐月賞は内側が多少荒れた中での1枠1番ですし、スタートからの勢いはホープフルSほどありませんでした。
前走近く下げると辛いでしょうし、内でレクセランスが出が悪ければスッと前に行ってしまえば自然と中団前内側には行けると思います。サリオスも同じ位置へ。

逃げ :⑱ウインカーネリアン
先行前:⑧ビターエンダー、⑬ディープボンド
先行中:⑤コントレイル、⑥ヴェルトライゼンデ、⑨ダーリントンホール、⑫サリオス
先行後:②アルジャンナ、③ワーケア、⑩コルテジア、⑮サトノフラッグ
中団前:①サトノインプレッサ、⑭マイラプソディ、⑰ヴァルコス
中団後:⑪ガロアクリーク、⑯マンオブスピリット
後方 :④レクセランス、⑦ブラックホール

としました。
前提として

  • コントレイルが普通に出る
  • ダーリントンホールが出遅れない

です。
分かりにくいのはコルテジアですが、皐月賞の走りから考えるとあまり前にはいけないかな。
ガロアクリークもう少し前かもしれませんが、思い切って溜めるのではないかと。
ヴェルトライゼンデはコントレイルの隣ですし、離れないように付いていきそう。

1コーナーまではごちゃごちゃ。
コントレイル、サリオス、サトノフラッグ、ワーケア辺りは近くにいて密集して2コーナーへ。

そんなにペースは流れないと思います。
ウインカーネリアンが逃げたらそうなりますわね。ビターエンダーでも一緒です。
とはいえ馬場も良いので、59.0で1000mを通過。

そこからペースが落ち着きます。
イメージはドゥラメンテの時のダービー。ビターエンダーのプリンシパルSもそうでしたし、皐月賞もそんな感じ。どちらも少し中間で落ち着きました。
13秒台が刻まれる事はないでしょうが、1200mから12.5付近が3回位続き、4コーナーにかけて徐々に加速。
ラストは33秒台が求められそうな展開に。

前半は淡々と流れ、中盤に中弛み、3コーナーから徐々に加速し、瞬発力の勝負へ。

早めに動くサリオス、ダーリントンホール。大外からサトノフラッグ。
内でジックリと構えるコントレイル。アルジャンナ、ワーケアも内を狙います。ガロアクリークは外へ。
4コーナーにかけて馬群が凝縮し、ラストの直線へ。瞬発力勝負となります。

逃げるウインカーネリアンに並びかけるビターエンダー。外から早々にサリオス。持ったままでコントレイルを待つ感じ。
内に入れたワーケア。
ヴェルトライゼンデが少し遅れ、ビターエンダーとの間にスペースができました。そこを瞬間移動の如く突き破ってきたコントレイル。外からダーリントンホール。

サリオスがスパートし、コントレイルが追う展開に。サリオスの外からダーリントンホールとサトノフラッグ。大外からヴァルコスもいい感じ。
内でワーケアとアルジャンナ。ディープボンドも粘っているがキレが及ばない。

先頭はサリオス。しかし内側からコントレイルが一気に突き抜ける。残り150mで並び、100mで半馬身コントレイルが前に出る。
外からサリオスが粘るが、コントレイルとは徐々に離されてしまう。
ダーリントンホール、サトノフラッグ、内でワーケアとアルジャンナ。内でビターエンダーもバテてはいないけど少し苦しい。

コントレイルが先頭でオルフェーヴル、ウインバリアシオンのような位置関係でゴールへ向かう。
その後ろは2馬身以上遅れた。さすがの2頭。
最後は1馬身1/4差でコントレイルが勝利。2着にサリオス。3着は2馬身半そこから遅れて内からワーケア、アルジャンナ。5着にサトノフラッグ。

勝ち時計2:23.1。
レース上がり34.5。コントレイルは上がり33.8で突き抜けました。無敗の2冠達成!!!

と予想。

◎ ⑤コントレイル
○ ⑫サリオス
▲ ③ワーケア

△ ②アルジャンナ
△ ⑮サトノフラッグ
△ ⑨ダーリントンホール
注 ⑰ヴァルコス

本命はコントレイル。まぁ妥当です。
恐らく少し中弛みありの上がり勝負。
こうなると強い。東スポ杯での走りを見る限り、良馬場なら抜群に切れるでしょう。おあつらえ向きのペース、馬場になるはずです。
思い切って下げた皐月賞のようなレースはできないでしょうから、ポジションは取りに行くと思います。
ペースが途中落ちて馬群が凝縮していくと、4コーナーで捌けない可能性も否定できませんが、近くにいそうなのがヴェルトライゼンデ、ビターエンダー、ディープボンドであれば、直線で多少ばらければ瞬発力の違いで抜け出せるはず。デアリングタクトのオークスみたいに。

対抗はサリオス。
展開予想では先に仕掛ける予想でしたが、待ちにくい位置になりそうで。
道中は外でかなり自由に走れそう。サトノフラッグ辺りが4コーナーで外から仕掛けてくると、先に動くしかなく、結果的に先に先頭に立ってしまうかな。
こちらは内で包まれて…とかはなさそうですが、早仕掛けで押し切れるか?というとコントレイル相手ですからね。。。前走のラスト50mを見ると、ゴール前は少し鈍りそう。
ただ、イメージ通りのレースなら後続は完封できると思います。

▲にワーケアを。
内でコントレイル、サリオスを見ながら進められますし、無理せずにそこそこのポジションも取れそうな枠の巡りです。
上がりはアイビーSで33.3を出していますので、こういうレースは大得意。
外回しての大味な競馬が多いですが、この枠なら内を突くしかないでしょう。前を上手に交わせれば。包まれたら終わりです。

△は3頭。

まずはアルジャンナ。
こちらも内をつけますし、この人気なら思い切って内を狙えるはずです。
消耗戦より上がりだけの勝負の方が多分得意。スタミナは不安はありますが、この枠と予想のペースなら誤魔化せるはず。

サトノフラッグも△。
外枠で誤魔化せませんし、上位が33秒台の決着になると最後は切れ負けしそう。
早めに仕掛けてサリオスにプレッシャーをかけるでしょうから、レースの鍵は握りそうですが、大きく崩れないものの東京高速馬場でのキレ勝負、外枠だと馬券内ぎりぎりかな。

ダーリントンホールも△。
好きなタイプの馬ですが、こちらもサトノフラッグ同様に最後までバテずに伸びても掲示板かな。
皐月賞よりはマシなレースができそうな枠ですので、6着からどこまで上げられるか?です。馬券内になるには1つはラッキーが欲しい。

注意はヴァルコスです。
前走はスタートから押していきましたが、早々に詰まって後方へ。
ズブイ面がありますので、外枠で自由に動ける方がいいです。後はスタミナが持つかどうかですね。少なくとも前走よりはスタート直後の余裕はありそうです。ウインカーネリアンが外にいるのもいいですね。ついていけますし。

 

ガロアクリークは前走位流れに乗れればいいですが、後ろから行きそうで。そうなるとペース的に届かないかな。
ビターエンダーも穴人気しそうですが、前走とは相手が違いますし、2400mで押し切るには高速馬場を考えるともう少し持ち時計が欲しい。
サトノインプレッサが1枠1番ですが、スタートが速くないので恩恵は受けられないかな。
ヴェルトライゼンデもいい馬なんですが、こちらも切れ負けのイメージしかできず。
ディープボンドは面白いですが、こちらも切れ負けしそう。

 

ま、楽しめればいい。
久々に現地観戦じゃないけど、疲れないからいいやって思う事にします。