2019年凱旋門賞 予想




今年はあまり海外競馬をしっかり見ていないので、積み重ねた印象がないのがマイナス。

それでも、凱旋門賞ですから。
ミーハーなりの予想は書きやすいので、予想を。
凱旋門賞3連覇なるか?で1本ブログも書いたし。

凱旋門賞3連覇がかかるエネイブル。他にG1の3連覇を成し遂げた馬はどんな馬?

2019.09.28

12頭立てと少頭数の凱旋門賞です。
しかもキセキ、フィエールマン、ブラストワンピースと日本から3頭も参戦するので、随分と観戦しやすい凱旋門賞となりました。

パリロンシャン競馬場は前日時点では重馬場。
当日も多少は乾くかもしれませんが、基本は重馬場でしょう。さして珍しいこともないです。

そして今年はオープンストレッチを開放するというのが大きな変化となります。
凱旋門賞当日になると仮柵を外し、内側にグリーンベルトができるため、内を突くのが凱旋門賞の鉄則でしたが、それが加速されるのかどうか?こればっかりはやってみないとわからないですね。
内枠は比較的有利にはなりそうなものの、以前より後方から内を突いた追い込みも出てきそうな感じはします。
まぁ数年見てみてからですけど。

日本馬はキセキがフォワ賞を走り3着。
フィエールマンとブラストワンピースは札幌記念からニューマーケットで調整してのフランス。

先行して活路を見出してきた泥んこ菊花賞馬キセキと昨年やや重の有馬記念を制し、札幌記念も内を突いたハービンジャー産駒のブラストワンピース。
ディープ産駒として菊花賞、天皇賞春を制したフィエールマン。
タイプもレース振りも少し特徴が異なるのもいいですね。

さて、今年も凱旋門賞らしく力関係が微妙にわからん馬の取捨が難しいところです。
自分の考えるポイントは3つ。

  1. ガイヤースの前走をどう判断すればいいのか?
  2. フランスダービー馬の扱い
  3. 日本馬の力関係

 

ガイヤースの前走をどう判断すればいいのか?

これが結構予想を分けると思います。

時計も優秀で、着差は14馬身。
あんなバーデン大賞は記憶になく、「前走10馬身差以上で勝利」なんて探しても出てこないです。特に近年では。

2000年のシンダーがニエル賞8馬身差、サキーが英国際S7馬身差から。どちらも勝利しています。
エネイブルも3歳の時はヨークシャーオークス5馬身差からでしたね。
ドイツ経由だとデインドリームがバーデン大賞6馬身差からの勝利。

一方でトレヴはヴェルメイユ賞6馬身差から凱旋門賞3連覇に失敗。
長距離からオーダーオブセントジョージが愛セントレジャー9馬身差から出走して4着。
どちらも4着ですが、崩れても4着とも言えます。

海外競馬ファンなら懐かしいでしょう。
前走圧勝で大崩れと言えば、モンジューとエルコンドルパサーの戦いの後ろで、重馬場に大苦戦した芦毛のデイラミ。あの子は前走愛チャンピオンSを9馬身差。当時の充実度を考えると、良馬場なら突き抜けていたと今でも思っています。

他は探せません。
そう考えると、かなりいい成績です。デイラミは「雨なら出ない」と言っていたのにヒョッコリ出てきたので、外すと4着組のみ。どんな国でも前走G1で5馬身以上圧勝というのはできることではなく、14馬身差はやりすぎですが、ある程度上に見ておきたいです。

フランスダービー馬の扱い

こちらもご存知でしょう。
フランスダービー馬は最近の凱旋門賞では存在感がそこまでありません。

もちろん、インテロやニューベイなど3着に頑張った馬もいます。
ニューベイなんて今年のソットサスより勝ち方の雰囲気だけでは上なんじゃないか?というものでした。

フランスダービーの時計の優秀さはもちろんあります。

ここからは勝手な印象ですね。個人的にはやや下げ。
最内枠からスタートでオープンストレッチは効果的に利用できるかもしれませんが、フィエールマン、ヴァルトガイストが近くにいるため、そう簡単に出てこれないはず。
ニエル賞とは相手が違いすぎますし、シユーニ産駒で距離も気持ち長いと思いたい。よくて3着までかな。

日本馬の力関係

そもそも3頭の順列が難しい。
東京2400mなら?と考えてもバッチリ割れそう。

自分の中では欧州のスローペースを内からこじ開けられそうな枠とパワーを考えるとブラストワンピースを1番手にします。フィエールマンをその次。
キセキは泥んこ菊花賞を勝ちましたが、基本的には軽めの日本の芝もしくは北米のダートであるような、ある程度スピード勝負+一定ペースの削り合いこその馬だと思っています。
重馬場に加え、基本スローペースで流れ、上がり勝負となる欧州競馬。
目標にされるのを嫌って下げるようだと、レースが不向きなんじゃないかなと思って3番手。

オープンストレッチになるため、末脚の鋭いタイプでも上位にこれそうで、かつてグリーンベルトをスイスイとペースメーカーの役目なのに超頑張ったシャレータのような走りも期待していましたが、競馬場的にもちょっと厳しいかなーというのが今の予想です。

 

予想

キセキが逃げなさそうなのと、明確なペースメーカーをクールモアもゴドルフィンもジュドモントも出してきませんでした。
ガイヤース、もしくはエネイブルが行ってもいいという事かな?
エネイブルの内外にクールモアのジャパンとマジカルなので、押し出すように前に行かせ、その後ろをジックリという作戦でしょう。ジャパンの方にムーア騎手なので、マジカルがセカンドなのね。

多分ガイヤースが行き、内外入れ替えてエネイブルが2番手の外。
その後ろにマジカルとジャパン、キセキ。
内からブラストワンピースとフィエールマン、ヴァルトガイスト。後方にソットサスという感じか。

ジャパンがファーストということで、マジカルがエネイブルに早々に絡んでいくと思います。
フォルスストレートの中頃からマジカルが徐々に外からエネイブルに並びかけ、直線入り口でガイヤース、エネイブル、マジカルが並んで直線、ってな具合。

その3頭が並べばそんな崩れることはなく、残り500m位でエネイブルが早くも先頭に立ち、どっからでもなんでもこいという感じ。
ガイヤースが並ばれて徐々に失速していく中、マジカルもやや距離に不安があるので少しずつ離されそう。

出てくるのはヴァルトガイストだと思っているので、するするとガイヤースの後ろから。それと並んで出てくるのはブラストワンピースだと思ってる。フィエールマンは外なので、ややロスが大きそう。

エネイブルがガイヤースを振り切り、マジカルを振り切り、その後ろからヴァルトガイストが伸びてくるのをシャットアウトしてゴールで3連覇達成。
ジャパンとブラストワンピース、フィエールマンが大体同じ位でゴール。

典型的なミーハー予想ですね。
素人の考えることなんてこんなもん。

◎ ⑧エネイブル
○ ⑦ヴァルトガイスト
▲ ③ガイヤース

△ ⑨マジカル
△ ⑩ジャパン
△ ⑤ブラストワンピース

ヴァルトガイストはフランスだと崩れる感じがしないものの、エネイブルに先着する姿は想像できず。
一発あるなら本格化していたガイヤースか、ジャパンか。もしくはハービンジャーの血が一気に覚醒したブラストワンピースか。

エネイブルが3着以下のシーンは全く想像できないので、エネイブル軸に、ヴァルトガイスト、ガイヤース、マジカル、ジャパン、ブラストワンピースの2頭軸で8頭流しみたいな感じ。

日本馬が勝てば最高ですし、3頭もいるから頑張ってくれると思います。

 

昨年のオリビエ・ペリエ騎手騎乗のパタスコイ(14着)の凱旋門賞のヘルメットカメラです。
道中の厳しい感じを味わっておきましょう。
最後は流していますし、最後の迫力はそこまででもないですが、こういう映像もいいものです。