第39回ジャパンカップ 展開予想




元号が変わって初めてのジャパンカップです。
ディープインパクトメモリアルと銘打って行われる今年のジャパンカップ。

しかしながら海外所属馬の参戦はありませんでした。
それはまぁいいとして、アーモンドアイ、リスグラシュー、ディアドラに加え、凱旋門賞出走組であるフィエールマン、ブラストワンピース、そして昨年相当頑張ったキセキも不在。
ダービー馬3頭が顔をそろえるメンバーではありますが、飛車角落ち感はあります。

それでも個人的には結構好きなメンバー構成なので、すごく楽しみ。

馬場状態は先週を見る限り高速決着。
東スポ杯は前半からしっかり流れたのもありますがレコード決着。
その前のユートピアSはスローで流れたため、勝ち時計こそ1:33.1ですが、4着のトーセンブレスは上がり32.6と出ているように、少しでも遅くなると34.0を切るのが当然となっています。

東京は明日から少し雨マーク。
東京競馬場は雨が前日降った位では当日良馬場で行われますが、日曜日もちょっと雨マークがあります。
大量に降る予定になっていませんが、先週より気持ちかかるかもしれません。Cコースも2週目だし。

ディープインパクト産駒が内2頭と外2頭。オセロなら完ぺき。
そのディープインパクトと同じ勝負服が4頭。そりゃディープインパクトメモリアルなら出走させるわな。

3頭のダービー馬が顔をそろえるのは3回目。過去2回共にジャパンカップ。
2008年ジャパンカップ。メイショウサムソン(6着)、ウオッカ(3着)、ディープスカイ(2着)。
2017年ジャパンカップ。ワンアンドオンリー(16着)、マカヒキ(4着)、レイデオロ(2着)。

共にダービー馬は勝てず、一番若い3歳馬が2着をしています。
今年は3歳馬不在で3頭揃い、その内2頭は2回目。英国や北米などでは考えられない息の長さ。日本競馬のこういうところは好きです。

ある程度前に行くかなという馬がちらほらいるものの、明確な逃げ馬不在。
昨年のキセキのような強力な先行馬もおらず、「アーモンドアイのレコード更新!」なんて事にはならんでしょう。本人もいないし。
とはいえ先行が予想されている馬はスローの上がり勝負には明確に分が悪いタイプも多いので、じわっと3コーナーからペースを上げつつ直線へ、という感じになりそうです。
誰かが突き抜ける感じもせず、ゴール前は激しい戦いになるかな。

逃げ :⑦ダイワキャグニー、⑪ダンビュライト
逃げ後:①カレンブーケドール、③ウインテンダネス
先行前:②ワグネリアン、④ムイトオブリガード、⑪シュヴァルグラン
先行後:⑤スワーヴリチャード、⑮ジナンボー
中団前:⑥ユーキャンスマイル、⑧レイデオロ、⑫タイセイトレイル
中団後:⑨ルックトゥワイス、⑬エタリオウ
後方 :⑭マカヒキ

としました。
ダイワキャグニーが行けそうなら逃げてもいい的なコメントもありました。
ウインテンダネスがこの枠で全盛期なら行けたでしょうが、前走のスタートを見ているとこの枠でも逃げられないんじゃないかな。
そうなると、必然的にダンビュライトがゲートにそれなりの状態で入れれば先行するでしょう。京都大賞典もそうしてたし。
すんなり隊列は決まらないとみせかけて、各馬そんなに行きたくないので「どうぞどうぞ」とこういうケースは案外すんなり先手が決まります。

スタート五分なら外から被せる馬もそこまでいないカレンブーケドールも前に行き、ワグネリアンも好スタート切れるタイプなのでスッと内に。
ムイトオブリガードは前走そこそこ出していたので、今回も枠的に少しポジションは取りに行くでしょう。シュヴァルグランもそこそこ前目に。

スワーヴリチャードとジナンボー、レイデオロ辺りが中団です。
ユーキャンスマイルは前走は前半死んだふりをしていましたが、今回は人気も背負ってそうはいきません。ワグネリアンの後ろを取るイメージで下げて結果的にこの位置に。

ルックトゥワイスは下げるタイプではありますが、エタリオウは読みにくい。前走は下げていますが、今回は…と思いましたが、今回も下げるイメージで。
マカヒキは追走に苦戦するようになってしまったので、今回も後方から。外枠だし無理に行けません。

ペースのイメージは今年のオークス。
馬場を考えれば60秒だとスローという評価になろうかと思いますが、想像だと35.2-59.2。
速くもなく、遅くもなく「( ´_ゝ`)フーン」という感じの歓声が上がるような前半。
縦長というよりはある程度馬群が詰まった道中になりそう。スタミナが大きく削られるレースになる想像はほぼできませんので、道中の感じから上がり勝負。ロスなく内を走れる馬が(当然だけど)有利です。

ダイワキャグニーはスタミナ潤沢馬というよりは600m全力の方がいいので、あまり仕掛けたくないでしょうが、ダンビュライトはそうはいきません。
上がりが出るタイプじゃないので、外からグイっと前に行き、失速するウインテンダネスを外からムイトオブリガードやシュヴァルグラン、タイセイトレイルにレイデオロが外から上がっていきます。

一方で内でじっくりのカレンブーケドールとワグネリアン、スワーヴリチャードにユーキャンスマイル。

逃げるダンビュライトの内からカレンブーケドールとワグネリアン。ダイワキャグニーが沈みそう。
間からムイトオブリガードも顔を出すし、外に持ち出したスワーヴリチャードはちょっとロスが。ユーキャンスマイルは内から狙っているが、前が窮屈に。
外からレイデオロが一気に伸び、その外からエタリオウとルックトゥワイス。どっちかというと今回はエタリオウが東京外枠で調子が良い(ダービー14番、青葉賞15番)のかいい感じ。

しかしワグネリアンが内からするすると。やはりこの勝負服。そしてディープの仔。
少し遅れたスワ―ヴリチャードの外からもう1頭のダービー馬レイデオロ。間ムイトオブリガードと内でカレンブーケドールも頑張っているが少し苦しい。

ユーキャンスマイルがようやく追い込んできてスワーヴリチャードと並びそうもゴール手前。外からエタリオウとの3着争い。

ワグネリアンが先頭でレイデオロ2番手。1馬身から差が詰まらない。
3番手にエタリオウとユーキャンスマイル、スワーヴリチャードと並ぶようにしてゴール。

その後ろにルックトゥワイスと逃げたダンビュライト、カレンブーケドール、シュヴァルグラン辺りがだだだっとゴールへ。

勝ち時計2:22.9。
馬場はパンパンではないものの、そこまで大量に降る予想ではありません。
土曜日午後には回復し、日曜日はパラパラならこの位にまとめてくるでしょう。

と、予想。

◎ ②ワグネリアン
○ ⑧レイデオロ
▲ ⑬エタリオウ

△ ⑥ユーキャンスマイル
△ ⑤スワーヴリチャード
△ ⑨ルックトゥワイス
注 ①カレンブーケドール

本命はワグネリアンにしました。
天皇賞もスタート五分だったのに1.5列位想定より後ろになっていましたし、枠順的には絶好。
じっくり道中内目を先行できれば、馬場も流れも向くはず。
スタートからしっかり走れば、4コーナーで前に馬が大量にいるイメージはできませんでしたので、捌くのもそこまで苦労しないでしょう。
川田騎手の2着が多いですが、乗り替わりでアッサリというイメージはできなくもないです。
ざっと見て、走りやすそうと感じたのはこの馬。期待します。

対抗にはレイデオロを。
気性が心配ですが、偶数枠ですし、スタートは悪くありません。馬場が多少荒れても大丈夫。
ダイワキャグニーとダンビュライトとある程度前に行く馬が近くにいるため、少し後ろをトコトコ走れば、先頭走ってしまったドバイシーマみたいな事はないでしょう。こちらも走りやすい巡りにはなったなと思いました。
今年は不完全燃焼のレースが続いていますが、東京は崩れていませんし、前走も「完全に終わった」とは言い切れないもどかしい走り。ここはいいレースができるかな。

3番手にエタリオウを思い切って。
気分屋で最近全然走る気を感じませんが、外枠の方が走りやすいのは走りやすいはず。
枠的に隣も速くないので、スタート五分に切って日経賞位の勢いでいければ。騎手も騎手で何してくるかわかりませんが、向正面で気持ちが乗れば、ゴールドシップの春の天皇賞のようなロングスパートを仕掛けるかもしれません。
東京外枠。何か思い出してくれればここで勝負にならない訳がありません。

ユーキャンスマイルは△。
天皇賞は評価されていますが、道中死んでいましたので勝負ありの中での末脚は微妙なんですよね。判断しにくい。
今回はそうはいかないハズで、スタミナはあるものの、ある程度出して仕掛けていくと「あれれ?」ともなりかねません。
内の連中がすぐバテて終了!というレースになるとは思えず、直線ばらけて走りやすかった天皇賞とは違った能力が求められそうで。そのため1つ下げました。

スワーヴリチャードも△。
4コーナーの雰囲気は毎回悪くないのに、直線になるとどうも最近は走りに上下動が目立ち、若かりし頃の前進に全力を注いでいた感じがしません。
最後甘くなりそう。そうなると、3着まであと一歩で誰かにやられそうな気配がします。
馬自体は好きなので、頑張ってほしいですが…。

ルックトゥワイスもデットーリ騎手に敬意を表して△。
ムイトオブリガードとも悩んだのですが、斤量据置に加え、負けても上がり33.6が出ています。
東京であれば掲示板に顔を出してもおかしくないかなと思います。

注にはカレンブーケドールを。
もう少し上にしたかったですが、再度イメージレースを頭の中でしたところ、直線で粘っていたものの、前を差すのに苦労し、外から差されてしまいました。
力が通用しないとも言えませんし、雰囲気悪くないのですが、内にスポッと入ってしまう分、仕掛けのタイミングが難しそうです。
ダンビュライトをどう捕まえに行くのかがカギですが、4コーナーまでじっくり待ってしまうと多分アウト。とはいえ4コーナー先頭で走れんでしょ。
いかにも穴っぽいですが、「もう少し外で思い切って回した方が結果的には良かったよね」となりそうな気がしています。

 

ワグネリアン軸で相手を手広く、となりそうではありますけどね。
対抗も3番手も当てにならないのをピックアップしているので、崩れた時の保険はしっかりしておきたいです。

 

私のジャパンカップへの思いと見解はこちらから。
こういう案を考えてみましたよーってなものです。

外国馬が0頭になったジャパンカップ。国際競走っぽくするために粘るには。

2019.11.18