4000万円と発表されていました。
ディープインパクトの種付料が4000万(前年比+1000万)という大幅値上げとなっていました。
父であるサンデーサイレンスの最高額が3000万ですので、自身の末脚の如く一気に抜き去りました。
それにしても4000万円という数字は驚きです。
「ディープの仔」というだけで牡馬牝馬に関わらず6000万円位しないと一口も割に合わないでしょうから、「父ディープインパクト」と血統表に書かれた馬を買うには400分の1でも15万円は覚悟しないといけないということになりますね。
大変だこりゃ。
そのディープインパクト産駒はこの秋、馬場の悪化はあったにしろG1の未勝利が続きます。
ジャパンカップもマカヒキ、ラストインパクト、ディサイファと3頭送り込みますが、パンチ不足は否めません。
後継争いにしても1000万円⇒1200万円に値上げされたキングカメハメハはルーラーシップ(400万円据置)、ロードカナロア(500万円⇒800万円に大幅アップ)、ドゥラメンテ(400万円据置)と多士済々。
ルーラーシップは既に菊花賞馬キセキを出したのを筆頭に2歳戦で猛威を振るうロードカナロア。誰が最終的に後継種牡馬と言われるか分かりませんが、誰であっても血は続きそうな雰囲気を感じます。
一方でディープインパクトの後継は?というと牡馬に父を超えるまでは至らなくてももう少しパッとした馬が欲しいのも実情です。
主な種牡馬はこんな感じ。まだデビュー前の馬が多いとはいえ、やや小粒。
ディーマジェスティも加わりましたが、最後尻切れトンボ的な引退だったのもあり、インパクト不足です。
- キズナ/300万円(2019年度デビュー)
- ディープブリランテ/200万円
- スピルバーグ/100万円(2019年度デビュー)
- ミッキーアイル/150万円(2020年度デビュー)
- リアルインパクト/80万円(2019年度デビュー)
- ディーマジェスティ/100万円(新)
- ワールドエース/50万円(2019年デビュー)
- シルバーステート/???(新)
これにサトノダイヤモンド、サトノアラジン、マカヒキ辺りが加わるのかもしれませんが、果たして父が生きている間にどこまで明確な後継と言える馬を出せるでしょうか?
フランケルも値上げ。£175,000に。欧州事情。
欧州だとフランケルも値上げをしています。
期待値が異常に高かったため、少し可哀そうな面もありますが、さすがに最後にクラックスマンを出しています。きっちりと決めてきました。
記事:http://www.bbc.com/sport/horse-racing/41823871
今年は£125,000から40%も値上げして£175,000。
日本円だと約2650万円ですので、フランケルが高いというべきか、ディープが高いというべきか…。
一方でフランケルのライバルでもあったナサニエル。
こちらはご存知欧州年度代表馬であるエネイブルを出しました。
こちらは少しだけ値上げして£20,000。約300万円位。
大分控えめです。確か値上げ前が£17,500だったので、エネイブル効果はさほどでもなかったということかな?
欧州だと随一の種牡馬は言うまでもなくガリレオ。
こちらは2014年に£350,000(約5300万円)というのを最後に、今は専ら「Private」となっており、今は一体いくらなのかさっぱりです。
後継争いは熾烈を極めていて、どこの誰が後継となるか全くわかりません。
欧州で高い種牡馬と言えばダーレーのドバウィ。
こちらは据置でしたが、今年も£250,000。約3800万円。公開されている中ではかなり上です。
ガリレオの弟であるシーザスターズはアガカーンスタッドで€135,000(約1800万円)。
お手頃価格とは言えません。
他にも€120,000(約1600万円)の値段となっているインヴィンシブルスピリット。
KingmanやMoonlight Cloudといった名マイラーを出しています。
北米はどうだろう
過去にはストームキャットが$500,000(約5600万円)まで到達したことはありましたが、ここ最近はタピットが絶対的な位置にいます。
$300,000ですので、3400万円位。
では2番手は?というと意外にスッと出てこないかもしれません。
アメリカンファラオは今はガリレオ同様に「Private」というのが公式です。
2016年には$200,000(約2300万円)というのが出ていましたが、それ以降は値段は分からず。
ただ、面白い事にクールモアのオーストラリアには値段が出ていてなぜか$66,000(750万円)。そこまで値下げするのかな?不思議。
ということで、恐らく北米の2番手はWar Front(ウォーフロント)です。
意外や意外、この馬は$250,000(約2800万円)。
13戦4勝。G1は未勝利でG2を1勝のみ。
4歳秋のBCスプリントに出て6番人気7着でキャリアを終えました。
これが種牡馬になってここまで到達するのだから分からないものです。
同率で並ぶのはソングバードの父でもあるMedaglia d’Oro(メダグリアドーロ)。
こちらもBCターフのTALISMANICなどの活躍もあり値段が上がったのでしょう。$250,000まで到達しています。
ちょっと前まで$150,000位だったので、大幅値上げが最近ありました。
他にも$100,000(1100万円)超えの馬はさすがにポロポロといます。
まずはCurlin(カーリン)です。
こちらも安定して値段が高く、$150,000(約1700万円)と非常に高いです。
ステラウィンドとかキーンアイスとか、アイリッシュウォークライなんかもそうですね。
仕上がりが早いからだと思いますが、人気なのはUncle Mo(アンクルモー)。
こちらは$125,000(約1420万円)。少し前が$150,000だったので、こちらはダウン。
ナイキストは出しましたが、次のホームラン級があまり続いていないので、少しダウンしてしまった様子です。
アメリカンファラオの父で一気に値段が上がったPioneerof the Nile(パイオニアオブザナイル)。
こちらは$110,000(約1250万円)です。
今年のクラシックで頑張ったクラシックエンパイアの父でもありますので、割と評価が落ちませんでした。
そのクラシックエンパイアは$35,000(約400万円)
来年から種牡馬入りにする目玉は何といってもアロゲイトです。
こちらも値段は既に出ていて$75,000(約850万円)。
高いというべきか、割と安いというべきか。
ちなみに、カリフォルニアクロームも今年引退していますが、今年初めに引退という事で既に1回シーズンを終えています。
値段は$40,000(約450万円)。
今年引退した馬達
日本だとディーマジェスティや最近のシルバーステートもそうですが、ビッグアーサーも期待を背負っています。サクラバクシンオーの後継としてアロースタッドで100万円でスタートするようです。
今年の英愛2000ギニーを勝ったChurchill(チャーチル)は€35,000。約460万円です。
短距離で活躍したCaravaggio(カラヴァッジオ)も€35,000。
クールモアの新入りはこの値段からスタートする決まりでもあるかのような数字です。
香港後に引退するHighland Reel(ハイランドリール)は€17,500(約230万円)と少し抑え気味です。こちらは随分走ったので、安くなっちゃったのかな?
ダーレー組ではPostponed(ポストポンド)が£20,000(約300万円)。
今年マイルのG1でかなり走ったRibchester(リブチェスター)は€30,000(約400万円)。
他にも春先から3歳マイル路線を引っ張ったBarney Roy(バーニーロイ)も引退して種牡馬入り。£10,000(約150万円)。
今年の英国ダービー馬Wings of Eagles(ウイングオブイーグルス)は€20,000(約260万円)。
フランス勢だとAlmanzor(アルマンゾール)も今年引退組です。
こちらは€35,000とチャーチルとかと同じ値段でデビューする予定です。
名牝ザルカヴァの仔としてそこそこの期待に応えたZarak(ザラク)。
€12,000(約160万円)でスタートします。
ジャパンカップ出走馬の父たち
日本の連中はほぼ知っていますので、無し。
分かりにくいのはサトノクラウンの父Marjuでしょうね。こちらは最大で€25,000まで行きましたが、サトノクラウンの時は€15,000(約200万円)です。
アイダホはガリレオ産駒でハイランドリールの下です。ガリレオは知りようがありません。不明です。
ドイツ勢のギニョールは父はCape Cross(ケープクロス)です。
最盛期は€50,000(約660万円)までいったはずですが、最後は€20,000(約260万円)。
イキートスはAdlerflug(アドラーフルグ)です。
こちらはお安くなっていて2018年は€5,000(約66万円)。
2017年は別のところだと€12,000(約160万円)となっていましたが、多分イキートスの頑張り空しく値下がりしたんでしょう。
ブームタイムの父はFlying Spur(フライングシュプール)。
全く分かりませんが、2007年にはオーストラリアドルで99,000。約860万円という値段だったらしいが、うーん。分からん。
ディープインパクト位置
恐らく上位陣は出し切ったので、この中での戦いとなります。
ガリレオは殿堂入りみたいなものですし、アメリカンファラオもやや不明ですが2016年の値段を考えると、まだデビューもしてないのに逆転する理由がありません。
それを除くとディープインパクトは世界で一番高い種牡馬になっているはず。
もしかしたら調査漏れがあって違うかもしれないけど並べると…
- ディープインパクト/4000万円
- ドバウィ/3800万円
- タピット/3400万円
- ウォーフロント/2800万円
- メダグリアドーロ/2800万円
- フランケル/2650万円
- アメリカンファラオ/2350万円(非公式)
- シーザスターズ/1800万円
- カーリン/1700万円
- インヴィンシブルスピリット/1600万円
となる感じかな。
この並びで見るとディープインパクトの位置がすごいですね。驚きです。
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