第51回 デイリー杯2歳ステークス(G2・京都・芝1600m・良)
同日の2歳未勝利戦にも同じコースでのレースがありました。
未勝利戦:12.6 – 11.0 – 11.4 – 11.9 – 12.0 – 11.8 – 11.8 – 12.2
デイリー:12.5 – 11.4 – 12.0 – 12.5 – 12.1 – 11.5 – 11.2 – 11.4
未勝利戦が非常に水準が高いレースではありましたが、デイリー杯の方のスローさが目立ちます。
道中明確に緩んだという事もあり、レース上がりが34.1。勝ち時計は0.1秒上回るだけ。
この時期の2歳戦は判断が難しく、どちらが優れているという事はラップなどから判断しにくいのです。
というのも、将来主戦場がマイル以下になる馬と、クラシック戦線に乗る馬とが一緒に走るため、前半から飛ばして結果的に時計が出たというのはプラスになるだけではないからです。
この時期ならではの事なので、もちろん力が違えば断然というシーンは多々ありますが、マイル戦で負けただけです。
そういう意味では、今年は例えば道中やや掛かり気味になっていたサングレーザーやジューヌエコール、サンライズソア、人気で出遅れというかスタート直後によれたタイセイスターリー辺りは主戦場は将来的にはマイルに落ち着きそうな気がしないでもありません。
この辺は馬の持つ気性なので、そんなに大きく変わらないかな。
そういう意味ではリナーテはサトノダイヤモンドの下で父がステイゴールドになってどうなのかと思いましたが、デビュー戦をもっとスローで勝っているとはいえ、少し流れるとそれに伴って引っかかる馬もいる中、このペースの後方でゆったり走れていました。
負けましたし、なんかフワフワしている感じでまだまだな感じは受けるものの、道中から直線の走りは可能性を感じさせました。恐らく東京2400mも全然大丈夫そうです。
勝ったジューヌエコールは好スタートから少し前を追いかけるようなシーンもありましたが、我慢もできていました。
最後は内の経済コースを綺麗に走り、33.6の末脚で差し切って3連勝。
お母さんのルミナスポイントは短い距離で活躍しましたし、母の母であるソニンクはノーザンリバー、モンローブロンドといったやや短い所から、ランフォルセ、ノットアローンといった2000m付近で走る馬を出しました。
全兄のルミナスウイングも短い所でしたし、それよりは融通は利くと思うものの、もう少し短い(前半が流れる)方が気持ちよく走れそうな雰囲気なので、将来的にはマイル以下で活躍できる馬かなって思いました。
サングレーザーも同じ。ディープの仔ですし、マイル辺りで一番真価を発揮しそうです。
逃げたボンセルヴィーソは逃げっぷりも良く、1:00.5の前半で逃げられたので、もう1回逃げてもらいたいです。
スタートセンスもいいですし、こういう逃げ馬は貴重です。
ディーパワンサも道中このペースで馬群に入れてもそんなにイライラしている様子がありませんでした。
エンジンのかかり方とかみていると、桜花賞よりオークスで見たいです。
鞭が入ってからの加速はいい感じですので、ここは負けましたが、決して評価は下げられない負け方でした。
第21回 武蔵野ステークス(G3・東京・ダート1600m・重)
4コーナー先頭でタガノトネールがレコード勝利でした。
重馬場で脚抜きが非常に良く、最終の1000万下ダート1300mでもレコードが出たように、そういう馬場です。
この時計が出るような場合の得手不得手も多少はあったかと思います。
それでも好スタートから早めに動いて後続をシャットアウトしたタガノトネールは来年のフェブラリーSでも注意したい1頭です。
やや軽めのダートが好きで、今年のフェブラリーSでもかなり注目しました。
普通のダートになると1600mを押し切るには物足りませんが、やや重位になると一気に浮上もありそうです。
ゴールドドリームは相当立派です。
斤量が56キロと、古馬と同斤量で既に互角以上に戦えているというのは息の長いダート界で主役になれると思いました。
特に東京1600mの安定感は抜群ですし、これがG1の舞台になっているというのはこの馬にとって大きなプラスです。
道中はやや行きたがる位の行きっぷりで、直線入った時に外のディーズプラネットに蓋をされても怯みませんでした。
軽い馬場になっても走りに見劣りはありませんし、510キロを超す馬体。
使うレースがなかなか難しいので、フェブラリーS一本でも面白いです。
グレンツェントもそうですが、3歳馬ダートは強いので、楽しみです。
カフジテイクは上がり34.2と豪脚を繰り出して3着。
追い込みなので、展開待ちで恐らく軽い馬場が好き。
安定感を求めるのではなく、ロマンを求めてでしょう。鮮やかな追い込みが決まるかどうかですし、買うのもそういうのを願って買うしかありません。
キングズガードは今年安定していますので、この走りなら重賞はタイミング1つだとは思います。
今回もゴール前で内に切れ込み、立て直すシーンがありました。それが無ければ3着もあったかもしれません。
ただ、ここからライバルが強くなります。
ダートは階層ヒエラルキーが比較的しっかりしているので、打ち破れるか?はありますが、この馬はなんとかなりそうな気がしました。
モーニンは59キロを背負っていましたが、流れが悪いですね。
ヘニーヒューズの仔はダダダっと勝っている時はいいですが、悪くなるとスランプに陥る印象があります。
前走はアウォーディー相手に互角だったとはいえ、今回のこの走り。直線やや追えないシーンもあったとはいえ、G1勝った舞台です。
次見てみないと何とも言いにくいですが、ちょっと心配。直線開いた後もバテた馬を捌いただけでした。
ロンドンタウンは1600万下を勝ったばかりで挑戦して8着でしたが、まだ3歳馬です。
1:35.0も切って走りましたし、最後もバテた感じではありませんでした。
来年のこのレース出たらこんなもんではないでしょう。
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