第64回京都新聞杯 レース感想




第64回京都新聞杯(G2・京都・芝2200m・良)

レース回顧じゃなくて感想です。
データとかどうのこうのではなく、感じたままに書きます。

スマートオーディンが非常に強い勝ち方でした。
最後まできっちり伸びて上がり33.8で差し切り勝ち。ダービー前哨戦にきっちりと楽しみな馬が出てくること。本当にダービーが当日は東京競馬場の混みようが心配になります。

スタートから本当に慎重に乗っているなと思いました。
ゆっくりと出て最初は長手綱にし、きっちりと馬の後ろに入れました。
1周目のゴール板辺りからもう熱くなりかけていますが、常に馬の後ろを走るようにしています。
ややクビを内に向けているように、勝手に外へは行かせていません。教え込んでいるような乗り方です。

3~4コーナーでまず外へ出す時に戸崎騎手が1回外をチラッとみてから外にじわっと出し、4コーナーで徐々に進出する際にも内を数回チラチラと確認。
直線入ってからも外をチラッと確認してからじっくりと追い出して、遮二無二追ってないのがいいですね。

寄れたらその都度真っ直ぐにさせているようにも見えます。
実際にパトロールビデオだと、右鞭で内に刺さったら、その都度外に向き直し、ゴールまでほぼ真っ直ぐ走りました。
これであれば、東京スポーツ杯みたいなことはないと思います。

ゴール前は手綱抑えましたが、イメージはあと200m先を見ながら追っている感じです。
いくらこの馬のキレが鋭いのは分かっていても、10秒台の脚を使ってしまうと、東京だと最後息切れします。敢えて長くジワっと走るように乗っている、そう感じました。

ゴール後すぐに手綱を抑えてもう1回馴致。
ゴール後の抑えている姿を見ると、ガツンと行くように見えませんでした。

非常に丁寧に、それでこの強さ。
距離を延ばしながら戦うようにチューンアップしてきた印象です。

直線でドンドン追えば、もう2馬身位は問題なく差をつけたと思いますが、丁寧に乗っていた分だけ強さも際立ったように思えます。

雰囲気だけで言えば、もう1F伸びても11秒台半ばの脚は使えそうです。そうなると、当然ダービーも勝ち負けでしょう。
強さは歴代ダービー好走馬と全く引けを取りません。

大体ダービーの頃になると力関係が徐々にハッキリしてくるものですが、今年は皐月賞より混沌さが増している感じです。

ヴァンキッシュラン、スマートオーディンという強力2頭に加えて皐月賞上位組。

皐月賞上位5頭+この2頭で戦うと2頭が掲示板に乗れないという現実。
そこから弾かれる馬が誰なのか想像がつかない馬が多いです。

楽しみなダービー、というのは最高ですね。