2016年 英国ダービー、コロネーションカップ レース回顧

第237回英国ダービー(G1・エプソムダウンズ・1m 4f 10y・Good to Soft(やや重))

237回目の英国ダービーです。
今年は16頭で行われました。見にくいですが以下のメンバーです。

2016英国ダービー出走馬

上位人気は15番のUs Army Ranger(ユーエスアーミーレンジャー)と16番のWings of Desire(ウイングスオブデザイア)です。ほぼ同じオッズですので、どちらが上かは微妙な所。
どちらも過去紹介しています。

Us Army Rangerは世界で期待の良血馬たちで取り上げました。現在2戦2勝です。
エイダン・オブライエン厩舎にライアン・ムーア騎手ということで、英国オークスのコンビです。というか、いつもの光景です。

Wings of Desireは前走ダンテSを勝ってダービーです。紹介はこちら(英国のダンテSなど。フランケル産駒もデビューして勝利。)です。
こちらはジョン・ゴステン厩舎にランフランコ・デットーリ騎手です。

その次はフランスの名門アンドレ・ファーブル厩舎が送り込むCloth of Stars(クロースオブスターズ)です。
昨年はサンクルーの2歳G1クリテリウムドサンクルーでRobin of Navan(ロビンオブネイヴァン)の2着でしたが、年明けは2戦2勝。
前走は同じサンクルーで行われたグレフュール賞で、休み明けだったRobin of Navan相手に2馬身半で完勝しています。

Harzand(ハーザンド)も上位人気です。こちらはアーガー・ハーン4世陣営の緑の勝負服。
未勝利戦を16馬身差の勝利後、前走はレパーズタウンのG3であるバリーサックスSを、ヘビーな馬場でクリテリウムドサンクルー4着馬Idaho(アイダホ。5番人気の8番)を破りました。

 

道中は人気の2頭は後方でした。
ややスタート後手というかあまりいい感じには見えなかったです。逃げたのはPort Douglas(ポートダグラス)。

4コーナーいい雰囲気だったのがCloth of Starsだと思いましたが、直線で失速。
代わってIdahoが抜け出したところを、Harzandが追い詰めます。

最後外に持ち出した人気のUs Army Rangerが内に切れ込みながら走りますが、並ぶところまで至らず。
前半後方にいたため、少しロスが大きかったかなと思います。疲れた感じです。
最後はUs Army Rangerをもう1回突き放して1馬身半差の勝利。3着にはIdahoが入りました。

勝ち時計は2:40.09。
従って先に走ったPostponedよりは時計はいいです。前半は見た目ですが多少流れた感じもしたし、オークスより早いのでいいんじゃないでしょうか。

3着から5馬身離れた4着にもう1頭の人気馬Wings of Desireが入りました。

勝ったHarzandのパット・スマレン騎手はダービー初勝利です。
アーガー・ハーン4世は2000年のSinndar(シンダー)以来の5勝目でした。

父はSea The Stars(シーザスターズ)ですので、ガリレオじゃなくても弟が、というなんともスゴイ兄弟です。
ディープインパクトが菊花賞勝てなくてもブラックタイドが、みたいなものですね。

母のHazariya(ハザリヤ)は父がXaar(ザール)でG3も勝利しています。
ザールは日本にもいましたが、日本だと代表産駒がシゲルウチワマツリ(佐賀桜花賞)とかであまり活躍したとは言えません。

この馬はレース当日の朝怪我していて、出走回避か否かで出走してきた経緯があります。

Harzand spread a plate on the morning of the race and had to have a front foot iced, but recovered in time to take his place in the stalls.

plateだから蹄ですかね。前脚をアイシングして治ったそうです。

勝ったHarzandはデビュー2戦目で16馬身差の勝利をしています。
この動画の7分30秒位の所に出てきます。

次はよくわかりません。
「どこどこ行きます」と書いてないので、正確なことは分かりませんが、愛ダービーでしょうか?

凱旋門賞にも登場し、3番人気にしています。
2着だったUs Army Rangerも上位人気のまま維持しました。

まぁこのレース自体はどんなもんか不明な点も多いので、次見てみないと何とも言えません。
凱旋門賞オッズ

 

 

クイーンエリザベス2世コロネーションカップ(G1・エプソムダウンズ・1m 4f 10y・Good to Soft(やや重))

古馬の戦いとして注目のコロネーションカップ。

Postponed(ポストポンド)、Found(ファウンド)、Simple Verse(シンプルヴァース)、Arabian Queen(アラビアンクイーン)と長めの距離のタイトルホルダーが顔を揃えました。
Postponedを除く上位人気馬は全て女の子です。

2016コロネーションカップ

ペースメーカーのRoseburg(ローズバーグ)がスタスタ逃げ、Arabian Queen(アラビアンクイーン)が2番手。Postponed(ポストポンド)が3番手。
Simple Verse(シンプルヴァース)にMaster Carpenter(マスターカーペンター)が並んで、内にFound(ファウンド)、後方にSecond Step(セカンドステップ)で最後方がStar Storm(スターストーム)という展開。

直線に入ってペースメーカーのRoseburgが非常にスイスイ逃げていたものの、Postponedのゴールに向かう迫力はさすがです。あっという間に抜け出しました。
なかなかこれ以上の勝ち方できません。走りは文句ありません。さすがにドゥラメンテをドバイで返り討ちにしただけの事はあります。
勝ち時計は 2:43.54。馬場もやや重ですし、こんなもんでしょう。

Found相手にゴールでは4馬身半の圧勝。Foundのレーティング120ポンドを考えると、公式で130近い数字が出る勝ち方です。

2着にはまたもFound。これで6度目のG1での2着です。なんというイマイチさん振り。
ここまで徹底しているのは感動すら覚えます。

3着には逃げたPostponed陣営の「ペースメーカー」Roseburg。これは粘りました。
ハッキリ言ってみるべき成績ではありませんが、ここまで粘るとは。
非常にスムーズに逃げていたので、気持ちよく逃げられたのかな。

昨年のセントレジャー勝ち馬Simple Verseは4着、Arabian Queenはブービーの7着でした。

勝ったPostponedの調教師さんは以下の様に言っています。

Varian, whose stable star was cut to 5-4 favourite (from 7-2) by Paddy Power for Britain’s most important all-aged Flat race, added: “Postponed is a remarkably versatile horse. He’s very balanced and just the ultimate athlete. The timing for this is right to go straight to the King George now.”

前半は褒めているだけなのでいいとして、後半で言っている通り、キングジョージ直行の模様です。
そのキングジョージですが、あっという間にオッズがグッと下がりました。当然ですね。
凱旋門賞も1番人気になっています。

キングジョージはこんな感じ。
キングジョージオッズ