写真で振り返る 第28回NHKマイルカップ感想と写真集




第28回NHKマイルカップ(G1・東京・芝1600m・稍重)

書ける限りは雑でも書こう。

今週から5週連続のG1となります。初戦は大好きなNHKマイルカップ。
例年ならゴールデンウィーク最終日で少し汗ばむ位に暖かく、芝の緑が鮮やかで午後になれば多摩川からの風がターフを揺らす、そういう感じを期待してましたが、朝から雨。午後になると更に強くなり、気温が下がって超寒いという天気。

朝にケンタッキーダービーは馬券が当たって意気揚々と午後に入るというダラダラっぷりです。
デルマソトガケは悪くないレース(出負けはしたけど)だったので、無事に帰ってきてもらいたい。チャーチルダウンズは馬場が本当に悪いし。馬場歩いたことがあるけど硬いもんな。

で、寒い中馬券も全然当たらない。
特に湘南Sのアサヒはもうね。カワキタレブリーはさすがよ。アサヒは買えんて。

馬場は内外は多少外がいいけど、まだ内も粘れる馬場。
時計も9R位までは悪くなかったけど、そこから徐々に雨が強く降ってきて巧拙が勝敗分けるラインまでは到達したと思います。

パドックは例によってみない。
返し馬は写真集を見てもらえれば。

ファンファーレはこんな感じで盛り上がりました。
雨でもG1です。

スタートでシャンパンカラーとモリアーナ、ウンブライルが後手。
赤い帽子のシングザットソング辺りが好スタート。

とはいえワンターンの1600mです。しかも直線内が少し悪くなりつつある馬場。
そこまで致命的な出遅れではありません。結果もそうでしたし。

前半はフロムダスクが先手を取り、先行勢を見る形でドルチェモアやエエヤン、ダノンタッチダウン、カルロヴェローチェが続きます。
後方にシャンパンカラーやオオバンブルマイ、ウンブライル。ナヴォーナが最後方。

前半が34.3-46.3。
湘南Sが35.4-47.0ですのでそれを考えるとそこそこ前は流れてますね。馬場も9Rより悪化(良→稍重)ですし、恐らくレース前は重に近かったと思います。
その湘南Sでも後ろからカワキタレブリーとベジャールが差してきて、先行したエターナルタイムが伸びきれなかったので、これだとやや前が辛い流れ。
これで押し切れるほどのパワーとスピードがある馬がいればその馬は今年なら圧倒的1番人気になってます。

ドルチェモアがそれに該当する?って昨年は思っていましたが、こういう馬場もそもそも合わないですね。道中も走りにくそうでしたし、結果的にペースが流れてしまいましたからね。

エエヤンも内側でかかるような素振りを見せていて、前を追いかけてしまいました。
ペースが流れると一緒になって前を追いかけてしまう馬は苦しいです。スローで流れれば自分も流れに乗れるものの、速くなると追いかけてしまう馬はいます。エエヤンは今回はそんな走り。

ダノンタッチダウンは外々を走っていますが、これは馬場含めてよかったですね。

4コーナー。雨で視界が悪い。
ウンブライルはまだ後ろでジックリ。オオバンブルマイもこの辺りから動き出しています。

前はそこから12秒台が続きますが、息が入ったというよりはバテてきたという感じですね。
シングザットソングはスタート決めたけて少し抑えただろうけどこれでも追い過ぎでしたし、タマモブラックタイは4コーナー前からじわっと上がっていきましたが結果的にここでも早仕掛けでした。

直線入ったらダノンタッチダウンとタマモブラックタイが抜け出します。
ダノンタッチダウンが雰囲気がよく、「これは勝たれたか?」と思いました。

タマモブラックタイは最後バタバタになりましたが、操縦性も高そうでいい馬です。
距離が長いので短い距離でどこまでやれるか?ですが、しれっと来年の高松宮記念がまた雨で10番人気3着とかになってそうに感じました。勝っても人気なさそうですし。

ダノンタッチダウンは皐月賞があの結果でしたので、今日もダメかなと思いましたが、まだ開幕して間もない東京の外側であれば誤魔化せましたかね。
抜け出す雰囲気は抜群でしたが、追ってからそこまででもなく。前半少しでも溜められてたら結果は違っていたか。こちらも結果的ではありますが仕掛けが早かったですね。これで押し切れるパワーは現時点ではありませんでした。マイルなら古馬になっても重賞で戦えるだけの馬です。

内が続々と潰れ、潰れた馬を捌くのにエエヤン辺りが四苦八苦してる中、外からシャンパンカラーとオオバンブルマイがすっ飛んできました。

前のダノンタッチダウンを追いかけるシャンパンカラーとオオバンブルマイ、カルロヴェローチェにモリアーナ、ウンブライル。

内田騎手の鞭に応えるようにシャンパンカラーがいい伸びを見せます。

カルロヴェローチェはシャンパンカラーと並んで走って離されたので今回は完敗。
デビュー時のスケールはないですが、将来的には重賞でそれなりに走ってくると思います。
ただ、1400mの方がいいかな。

モリアーナも悪くない走りでした。
道中後方から伸びましたがウンブライルとは切れ味の差が出てますし、決め手負け。
こういうレースが多そうで馬券的には悩ましい馬になりましたし、これからもなるでしょうね。3勝クラスでも安定して走れるものの、勝ち切るとなると一歩足りないレースが多そうに感じました。

エエヤンは内から抜け出そうとしてましたが、抜け出しても切れ味は出ず。
今回はいい所なし。道中もかかってたし。
溜めて脚が使えるタイプにも見えないので、展開待ちになるかな。流れに乗れば弱くないと思いますので、秋以降の巻き返しに期待。

シャンパンカラーとオオバンブルマイ、ダノンタッチダウンにウンブライルの勝負。

オオバンブルマイは最後まで走っていますが、ストライドがあんまり伸びない走り。小さい馬でシャンパンカラーとは走りのタイプが違いました。

完全にバテたとは見えませんでしたが、ストライドの差が出たか。
追ってからいい反応でしたし、上がりの時計も出てますが、印象として東京より別の競馬場で見たいタイプかな。反応の良さと一瞬の脚という点で中山は向いてると思うので、スプリンターズステークスで見たい1頭。距離が短いけど。

ウンブライルはブリンカー装着後は安定して追い込んできています。
ゴールに向かうにつれてどんどんストライドが伸び、いい脚でした。
ラルケットにロードカナロアなので、距離短縮にいきそうですが、なんとなく1800m辺りでも十分やれるように見えますし、牝馬限定なら2000m位までこなせそうですけどね。府中牝馬Sとか。

シャンパンカラーが抜け出してゴール前はウンブライルに詰め寄られますが押し切ってG1制覇です。写真はなんか絶妙に失敗した。来週はしっかり撮ろう。

ベゴニア賞の時も見ましたが、あの時はスローの逃げ切り。
今回は馬場も悪化した中、4コーナーで外に出して抜け出して押し切るという競馬。
色々向いたと思いますが、レースとしては王道で中団後方から外回して、なのでいいレースでした。

東京マイルで3戦無敗ですので、走りやすいんでしょう。
この馬場は得意な馬はトコトン得意なので、そういう馬だと思っておくとどこかで、、、という感じがします。
なかなか勝てなくても、安田記念で粘り込み「ほら、そりゃシャンパンカラーは東京マイルは走るよなー」とか言ってそう。

今年のメンバー全般に言える事ですが、時計がどこまで詰まるのか?が正直まだ分からないので、古馬になってどこまで?というのが読みにくい面もあります。

レースレベルとしては例年より少し低調か。まだ分かりませんが、現時点ではそう感じます。
前半も流れたと言えばそうですが、とはいえ殺人的なハイペースとも言えず。
前に行った馬があっさり潰れましたし、完全に道中は捨てていたナヴォーナ以外は上位3頭を除いて34秒台は出ず。

これからに期待ですね。

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