写真で振り返る 第7回サウジアラビアロイヤルカップ レース回顧




秋に久々、東京競馬場へ

毎日王冠はハズレましたが、サウジアラビアロイヤルカップが当たったので久々に東京競馬場です。
ガラガラ。だからもう少し入れろよ。。。

新馬・未勝利組は非常に面白い馬が揃っていましたね。

まずは2Rのスターズオンアース。
これはいい馬ですねー。来春には面白い1頭になっていると思います。

続いて3Rのラズベリームース。ワイルドラズベリーの仔。
2着のニシノラブウインクも次は順番が回ってくるでしょう。それ位2頭とも強かった。時計もいいし。

芝ではモカフラワーとインダストリアの叩き合い。
インダストリアは負けましたが、こちらも次は順調ならすんなり突破できますね。

山中湖特別では春のクラシックでそこそこ頑張ったククナが登場。ここは通過点でしょうから、その内重賞には出てきます。
ああ、メイサウザンアワーよ。頼むから3着に来てくれ…。

馬場とパドック

馬場はとても綺麗です。
3Rの未勝利で1:33.9が記録されているように、芝も生え揃ってとてもいい感じ。

パドックは行きましたが、7頭でほとんど皆さん落ち着いて歩いていた、という印象しかないのでパス。

返し馬

コマンドライン

落ち着いていましたし、いい雰囲気です。
クビを下げて走り出したので、こういう馬なんですね。
黒くて後ろ脚もしっかりしており、522kgの馬体重が示す通りの馬体です。

ステルナティーアとスタニングローズ

なかなかばらけずにこうなりました。
ステルナティーアもクビを下げて走り出しましたね。別にいいですが、走りのタイプとして覚えておこう。

ウナギノボリ

こちらはサッと走り出しましたね。
体重の割には華奢というかスッとしてます。

レース

ウナギ、出遅れ。

それ以外はそこまで明確に遅れることなくスタート。
とはいえ7頭だし、スローペース濃厚のメンバー。そこまで致命的でもないです。

ポンとケッツァーが出ましたが、ロードリライアブルが先頭を奪います。
どちらにしてもかなり抑えているのが見て取れましたので、「こりゃ超スローペースになるわ」と思いながら見てました。

12.9 – 12.0 – 12.8 – 12.3の50.0という前半ですので、超スロー。
コマンドラインが600m通過前に早々に動きましたが、そりゃそうです。37秒後半で前半入っていますので、動かないと届きません。

ロードリライアブルは確かに楽には逃げていますが、こうなると上がり33.0とか出せないとダメで、タイプ的にそんな切れないなら自分からペースを上げないとどうしようもないです。

ステルナティーアはガッシリ抑えていました。
このペースでもあの位で走れた、というのだけはよかったと思います。

コマンドラインも2番手に行ってからは息が抜けた感じで走れていましたね。
道中で動いてもスッと息が入るように走れるのは距離延びてプラスだと思います。その代償が直線でのエンジンのかかりの悪さだとは思いますけどね。

残り600mを1:02.6という新馬戦のような走りで通過します。
コマンドラインは4コーナー入り口で肩鞭1発入っています。デビュー戦の直線でいつまでもエンジンがかからなかったので、全体的に早めにアクションしています。

ステルナティーアは馬なりでスーッとコマンドラインの外へ。
ウナギノボリも外から進出して間にスタニングローズ。

直線入って早々にコマンドラインがロードリライアブルに並びかけ、その外からステルナティーア。どちらも待ってるので勝負はここからです。

スタニングローズを抑え込んでいたウナギノボリでしたが、直線で外へ膨れてしまいます。菅原騎手が内向いてます。もうこれは仕方ない。
ここで前とも離れ、スタニングローズは前がパーッと開きました。

しかし前の2頭が鞭入れて加速をしていますので、距離がありました。

ステルナティーアが残り200m位から手前を替えて加速する感じは好きです。
雰囲気はあります。

ウナギノボリは随分と外へ。出遅れ含めてロスが多い競馬で「この相手にこれだけ走れたんだから」で買うとダメなやつです。
人気になっても気をつけたい1頭。
軽めの馬場で1400mとかがいいかな。どちらにしてもあまり信用できる走りではなかったですね。ウナギだけに。

同じことはスタニングローズにも言えて、「真っ直ぐ走れれば」という条件付きでの走りです。
スプリンターズステークスのジャンダルム然り、ある程度勝負が済んだ状態で追い込んできた上がり最速ほど騙されるケースはありません。
G3で上がり33.2、勝ち馬と半馬身+クビは数字だけ見れば立派ですが、正直勝負に加わったとは見ていて思いませんでした。
ベゴニア賞辺りで上がり最速で大外から3着とかになりそうな馬なんですよね。

直線で蓋されたのは事実ですが、毎年必ず出てくる「力あると思うけど賞金加算が悉く失敗して出られない」タイプに見えるのです。
まぁ牝馬だからどこかでいけるとは思いますが、2着と3着の差は大きい。

最後はサンデーレーシングの3頭。
人気通りの並び。

ステルナティーアは手前替えて加速して突き抜けるか?と思ったものの半馬身差から詰まらず。
瞬発力勝負はコマンドラインより分があるかなと思っていましたが、思ったより上がりの時計が出なかったという印象の方が強いです。

あのスローペースで行ってしまえば訳もないでしょうが、先を考えて抑えたとは思いますし、その意味では悪くはありませんでした。
今後を考えるとこの2着は大きいですね。桜花賞までは大体大丈夫な場合が多いですし。

ゴールはこんな感じ。抜かせなかったコマンドライン。

雰囲気がマイルの馬じゃないので、最後までよく粘ったと思います。
4コーナーで肩鞭が入っていますし、前に行ってもかかる事もなく、長距離向きの走りに見えます。よくマイルの上がり勝負で粘れました。

勝ち方と時計は地味ですが、パドックで熱くなることもなく、スタートも悪くなく、道中も淡々と走りつつもペースアップができ、力を抜けるというのは案外奥が深い馬です。
中山で見たいです。マイルを走らせる意味はもう無いと思います。

人気と着順が完全一致しているように、恐らく力通り決まっています。
が、時計は全く価値がありません。同日の未勝利より2.5秒も遅い1:36.4は遅すぎ。上がりも32秒台でなければこの条件では大した評価はできません。
2歳東京芝1600m良馬場という条件で過去10年で最も遅いのが1:37.1。2017年の赤松賞のマウレア。
次がこのレース。

 

血統的になかなか人気は下がらない馬だと思いますが、皐月賞で崩れて負けてもダービーは買い目に入れたいと思わせる走りでした。

 

次はいつ行けるかな~。