第64回有馬記念 展開予想




第64回の有馬記念です。
枠順も決まりました。この抽選会に応募し続けて落ち続けています。

いいメンバーです。ファン投票上位陣がこんなにしっかり出てくれればレースは盛り上がります。
6頭が引退レースですし、年の瀬らしく、有馬記念らしい。

出走馬の印象はここに記載しています。

2019年有馬記念。豪華な出走予定馬の印象と振り返り。

2019.12.15

馬場は先週のターコイズSでコントラチェックがかなりいいペースで飛ばして1:32.2。その他上位陣も1:33.0を切っています。
2歳1勝クラスのひいらぎ賞も1:34.8ときっちり出ていますので、そこまで気にするものではないとは思います。

が、週末の雨予報。
朝の段階だと降らなさそうではありますが、15時は降ってそうですし、これを読み違うと厳しいですが、そんなのわからないですからね。
気象庁の関東甲信地方週間天気予報だと以下のようになっています。

なお、22日には低気圧の影響で荒れた天気となる所があるでしょう。
最高気温は、平年並か平年より高い日が多いですが、22日は平年より低くなる所があるでしょう。
(令和元年12月19日16時39分 気象庁予報部発表から引用)

主に観戦者としては寒いのがきつい。どれだけ準備をしていけばいいのか。「登山 雪山」で検索して出てきたものでも揃えないと耐えられないかも。

そんなバカなホモサピエンスの事は置いておき、馬は寒いのは大丈夫。ただ、パンパンの良馬場は見込まれません。
想定としては、午後の雨ということを信じて良馬場に近い稍重。10Rのレース前に稍重になってスタンドから悲鳴にも似た歓声が上がるパターン。
場場差は1秒までと仮定しておきます。極端な影響はなく、巧拙はそこまで問われない状態で行われるのではないかと。芝が滑るのがダメというやつもいますが、そんなのは知らんよ。

枠順見ての印象です。

外に先行したい組が揃ったことで、内側の連中もこれはラッキーと下げないでしょう。
ご存じ外が相当苦戦するコース形態ですので、昨年もやや無理してキセキが取りに行き直線失速。今年も外ですが、内で是が非でもがいない(スティッフェリオもそこまでではないでしょうし)のは多少プラスです。

アーモンドアイとしては、外から3頭が恐らく前に行くため、最初の2コーナーでサートゥルナーリアと内外入れ替えながら外に出し、アエロリットを見送って最初のホームストレッチという感じではないかなと。内に入れるパターンは枠的に考えられませんが、この枠でも外の自由はかなりありそうで、リスグラシューとサートゥルナーリアを射程に入れてじっくりと進めることになるかなと思います。天皇賞の時よりは後ろになりそうですね。

エタリオウが全く読めないですが、この枠だと前に行くか思い切って下げるかのレースになりそうで、今回もこの枠ならJC位のイメージで走るかなと想定しています。

逃げ :⑫クロコスミア、⑮アエロリット
逃げ後:④スティッフェリオ、⑪キセキ
先行前:⑥リスグラシュー、⑩サートゥルナーリア
先行中:②スワーヴリチャード、⑤フィエールマン
先行後:⑦ワールドプレミア、⑨アーモンドアイ、⑭ヴェロックス
中団前:③エタリオウ、①スカーレットカラー、
中団後:⑧レイデオロ、⑬アルアイン
後方 :⑯シュヴァルグラン

としました。
スタートから見ていくと、スティッフェリオが前に行く中、外からじわっとキセキとそれを制してクロコスミア、その後ろからアエロリットと大体想定通りの馬が前に行きます。
サートゥルナーリアがアーモンドアイの前に行き、入れ替わるようにアーモンドアイが外へ。その外からヴェロックス。
内側だとスワーヴリチャードがリスグラシューの斜め後ろ位の内側。真後ろにフィエールマン。
ワールドプレミアがスワーヴリチャードの後ろ。サートゥルナーリアとフィエールマンの外にアーモンドアイとヴェロックス。
後方にレイデオロと前走気力が感じられなかったアルアイン、最後方にこの枠だとポジションを取りに行けないシュヴァルグランという展開です。

クロコスミアと少し馬体を離してアエロリット、スティッフェリオ、キセキというように前はぽつぽつで中団がごっちゃ、という感じかな。

前半は外から多少無理して取りに行った影響もあり、1:00.2。少し湿り気が出てきた馬場を考えればまぁ平均ちょい速いという位。
ポジションが決まるのが恐らくホームストレッチ中ほど位なので、ゴール板付近ではじっくりと各馬走れているかな。

向正面になって逃げ馬が動きそう。
クロコスミアはスローの逃げ馬ですが、アエロリットは違います。どちらも引退レース。
しかし、クロコスミアは同馬主のワールドプレミアのペースメーカー的な役割も背負うと思いますので、あまり落としたくない。スローのキレ勝負はワールドプレミアにとって分が悪いのは神戸新聞杯で確認済みです。

両者の思惑が一致しそうで、少しずつキセキとスティッフェリオを離しながら向正面へ。
ちょっと前がポツンポツンとなる中、3コーナーにかけて動き出す各馬。
キセキ、リスグラシュー、フィエールマン。
スワーヴリチャードは内を走れていると思いますので、あまり動かず、サートゥルナーリアもできれば溜めたいタイプ。

4コーナーにかけてヴェロックスとアーモンドアイが外から上がっていき、キセキが先頭に並びかけて4コーナーから直線へ。
内からクロコスミアに襲い掛かるスワーヴリチャード、フィエールマンとリスグラシュー、サートゥルナーリアがキセキの後ろ。その外からアーモンドアイ、内に入れたレイデオロ。

直線に入り、キセキが突き放しにかかりますが、内からスワーヴリチャードがするすると伸びてきます。
その外からリスグラシューとフィエールマン。サートゥルナーリアは少し遅れ、それらを飲み込むように、まるで昨年のブラストワンピースをなぞるような位置から一気にアーモンドアイ。ヴェロックスは離されてしまいました。
内でキセキとスワーヴリチャードが競り合う中、リスグラシューの外からフィエールマン。その外からアーモンドアイ。

今年もルメール、池添か?という感じに残り100mとなり、リスグラシューとフィエールマンを外から一気にアーモンドアイ。
2番手にフィエールマンが頑張って、リスグラシューは内の2頭と外のサートゥルナーリア、間からワールドプレミア相手にそこまで違いが出せない。

ゴール前30m位でルメール騎手がガッツポーズで1馬身半差完勝のゴール。
2着にフィエールマン、3着に内で頑張ったスワーヴリチャード。その後ろにリスグラシュー、サートゥルナーリア、ワールドプレミア、キセキと入線。
レイデオロは内に入れましたがそこまで伸びず、ヴェロックスも4コーナーで外回った影響か直線で失速。アエロリットも直線で苦しくなってしまいました。シュヴァルグランが終始外で今年は苦戦。

勝ち時計2:32.0。
馬場を考えれば十分な水準です。

と、なりました。頭の中では。
こんなうまく行く訳ないよ。まぁ予想ってこういうものだし。

◎ ⑨アーモンドアイ
○ ⑤フィエールマン
▲ ②スワーヴリチャード

△ ⑥リスグラシュー
△ ⑩サートゥルナーリア
△ ⑦ワールドプレミア
注 ⑪キセキ

本命はアーモンドアイです。声高々に言うこっちゃないですわね。
走りが純粋に速いのと、この枠は比較的やりやすいと思いました。
急激に加速できるこの馬にとっては、真っ直ぐ走れる東京なら内でも外でも関係ないですが、中山はコーナーで加速をしなくてはなりません。そうなると勝負所では外側の方がいい。
この枠と並びだと外は早々に自由が作れそうですし、サートゥルナーリアを斜め前に見て走り、恐らく前が少し逃げるとなると外側は走っても、そこまでコースロスはないはずです。
大外にぶん回す位の加速で4コーナー走れれば、直線半ばで決着がつけられると思います。

対抗にはフィエールマンを。
凱旋門賞はもう何もかも向かなかったと思って。
この馬は菊花賞もそうですし、天皇賞もそうですが、加速は鋭いです。中山は向いている気がしますし、この枠ならすんなりいい位置を確保し、4コーナー手前が加速すれば一気に前に並びかけられるレースができそうなので。
馬場の悪化が気になりますが、今の想定位の馬場なら大丈夫のはずだ。

3番手にジャパンカップ勝ち馬スワーヴリチャードを。
こちらも内枠からスタート五分でスカーレットカラーの前に行ってしまえば、スティッフェリオを前に見て内をジックリが可能です。
クロコスミアもアエロリットも向かないレースになりそうなもののそう簡単に潰れません。
キセキがその2頭を抜きに外を走るのに対し、内を走って直線も内。失速してしまう2頭を交わすのに外回すキセキに対してだけなら内側を走っていた方が有利です。
右回り云々言われがちですが、3歳のこのレースも悪さをしたけど大崩れしていませんし、いいレースができると思います。

△勢です。

リスグラシューはその後ろに。
調教後体重が重いのは置いておき、強くなったと思う一方でかつてのリスグラシュー像から離れられない自分も。
流れは悪くないと思いますが、各馬の格好の目標になってしまう分、溜めても動いても何頭かにやられそうな気がします。

サートゥルナーリアもキセキの後ろを走れば折り合いはつきますし、並びとしてはアーモンドアイも近くに置けていいんですが、自ら動いてだと失敗しそうなのと、気持ち溜めたいタイプだと思っています。
ただ、キセキが前を積極的に捉えに行くとすると、それをみすみすリスグラシューは見逃さないでしょうし、それはアーモンドアイが黙っていません。
ある程度ロングスパートが求められそうなので、最後甘くなるかな。でも大崩れはしないと思います。

ワールドプレミアも△。
ヴェロックスと枠が逆なら△もそのまま逆でしたが、ヴェロックスが生憎の枠だったのでワールドプレミアに。
多少前がばらける展開想定で少し早仕掛け気味の展開となれば、55kg、この枠で十分サートゥルナーリア辺りとは互角に戦えるかなと。
もっとスローになれば手も足もでないと思いますが、今回の有馬記念は3コーナー付近から色々動きがありそうなので、この手の馬にとってはいい方に働くと思います。

 

ヴェロックスは期待したものの、外から捲れる力は感じていませんので無印。
レイデオロ、アルアインの5歳クラシック引退組もちょっとこの秋のパフォーマンスとアルアインに関しては枠も恵まれませんでした。
シュヴァルグランもこの枠だと1列後ろになってしまいそうで、終わった後「福永www」的なことをヤフコメ辺りで言われそうですが、こればっかりは仕方ないです。

 

キセキを注に。
対アーモンドアイで一発あるならこの馬、このレース、この組み合わせだと思っています。

1つは前の2頭が離した場合。ポツンと3番手にいて、後続が仕掛けどころを間違うパターン。
もしくはキセキが逃げ、後ろのクロコスミアとアエロリットが割と早めに失速したパターン。コーナーで失速した2頭を交わすために各馬外に走り、ただ1頭内埒沿いを走った逃げ切り。

どちらも鍵はリスグラシューが握っていると思います。
この枠で対アーモンドアイを考えると、後ろからよりは前に行くはずです。トリッキーなコースに対し、中山初のレーン騎手騎乗。
かつてテイエムプリキュアとクイーンスプマンテが逃げた時、全く動かなかったリトルアマポーラのような感じで動きが悪いと、後続が前を無視している内にあれよあれよ、も。

騎手は宝塚記念のイメージがあるでしょうから、ある程度動いて行こうとするはずで、みんなそう思っているはず。
そうなると、この馬の動きでレースが変わると思っています。調子が思いの外悪い場合、結果キセキをサポートすることになるかもしれません。

 

ま、難しいですよね。
やってみないと分からないし。ラスト600mから買ってもガンガン外れると思うもん。
帰り道で「ハァ(*´Д`)マダダ、ホープフルガ、アル」と力ない思いを巡らせながら冷たい雨に打たれて帰るイメージは割と簡単ですからね。その人間のその日1日の展開予想ならかなり鮮明に当たりそうだし。
年末しっかり働けってことだ。