平成最後の天皇賞。第158回天皇賞(秋)事前検討




今年も天皇賞の季節がやってきました。

随分と秋になりました。
平成最後の天皇賞です。

自分が最初に見たレースが第110回の天皇賞なので、随分と時間が経ちましたね。
圧倒的人気のビワハヤヒデが沈み、武豊騎手騎乗のダービー馬ウイニングチケットも一緒に。
ネーハイシーザーがいながらもスローペースで流れた思い出のレースです。今でも実況を暗唱する位覚えています。
あのレースも13頭立てでした。

今年も登録15頭ですが、ワグネリアンとディアドラが既に回避を表明していますので、このままいけば13頭立て。
ダービー馬2頭を含み、産経大阪杯の勝ち馬スワーヴリチャード、宝塚記念の勝ち馬ミッキーロケットと今年の中距離の勝ち馬も揃って出走しています。

メンバーの雰囲気は悪くないです。

これにもちろんワグネリアンとダノンプレミアム、アエロリットとかとか出てくれば更に倍!でしたが、仕方ないですね。
3歳馬が1頭位出てきてほしかった。。。

昨年の回顧はこちらから。
あんな雨の中でやる天皇賞もないでしょうね。

写真で振り返る 第156回天皇賞(秋) レース回顧

2017.10.29

メンバーをざっと眺めて

逃げ馬がいねーじゃん!というのが最初の印象でしょう。
多くの方が思うであろう「これ誰が逃げるの?」ということ。

アルアインか、前走そこそこ前に行ったキセキか、それともダンビュライトか?
どちらにしてもハイペースで流れましたということはないはずです。

そうなると、前半がゆったりで残り800m付近からの末脚合戦。
菊花賞の時もそうでしたが、そこまでの末脚勝負だと前に行ったとかあまり関係ないです。
切れる馬の勝負となります。東京なら尚更。

今週からBコースになりますので、内は少しマシになってくると思います。
そこそこ内目を突きながら、上がりの時計が出る馬が有利というのが今段階の予想です。

馬場の印象

先週の富士Sが1:31.7で2着のワントゥワンが上がり33.2。
アイビーSのクロノジェネシスが32.5の上がりの時計が出ています。

日曜日の甲斐路ステークスに至っては8頭中4頭が33.0を切り、残りの4頭が33秒台。
最も出ていないウインファビラスで33.5というトンデモ時計。

土曜日に雨マークがついていますが、大雨はないでしょう。
精々ポツポツ降る程度なら、馬場状態は大きく変化はないと考えておきます。

時計が出る馬場で前半スローだと60.0-57.5位の時計になってもおかしくないです。
とにかく上がりが出るかどうか?だけで考えたいですね。

有力馬の印象

レイデオロ(オールカマーの写真/33.8)

アルアインとセットに映っていますが、この勝ち方は素晴らしかったです。
ただ、自分としては有馬記念で見たい馬です。東京2000mがベストというよりは…なんですよね。向いてない訳ないんですが。
上がりは実は33.8まで。ダービーの時です。
馬群を縫えるタイプなので、内枠に入れば面白いですかね。
少しアクシデントがあったみたいですが、騎手が騎手なので、その位のアクシデントでようやく五分みたいに感じてしまいます。

 

スワーヴリチャード(安田記念の写真/33.5)

安田記念以来の登場です。
昨年もダービー以来のアルゼンチン共和国杯で圧勝していますので、あまり気にならないですね。東京は大好き。
上がり33.5はレイデオロに及ばなかったダービーの時のもの。
32秒台の上がりが出る感じはしませんので、想像以上に切れ味勝負になると不安はありますが、そこそこ流れれば。
有力馬でルメール騎手が乗ってない珍しい馬です。
ここが最大目標ではないと思いますので、その分をどう考えるか?ですね。

 

マカヒキ(2年前のダービーの写真/32.6)

札幌記念で少し復活した感じがあった現役最年長ダービー馬です。
雰囲気は札幌記念は随分と良くなっていました。
昨年末のレースは4コーナー付近での反応の鈍さが目立ちましたが、札幌記念ではそれも少し解消されています。札幌記念以来。
上がり最速は若駒Sの時に叩き出した32.6。
ただ、あの時に比べると走りの雰囲気が違くなっている印象はあります。グンと重心が下がる感じが少なくとも昨年末からはあまり見られないので、どうなっているでしょうかね?
エイシンフラッシュの再現は無い訳でないと思いますが…。

 

アルアイン(昨年の皐月賞の写真/33.7)

昨年の皐月賞馬でオールカマーではレイデオロと叩きあっての2着。
産経大阪杯も0.2秒差の3着ですし、展開予想をすると大体「向きそう」と思う1頭です。
このメンバーだと先手を取るのに苦戦はしないでしょうから、逃げなくてもある程度前につけてスピードと持続力勝負に持ち込みたいですね。
ダンビュライトが同じ馬主なんだからある程度行ってくれれば面白くなります。スピードもあるし。
ただ、単純な上がり勝負だと最速でダービーの時の33.7。若干苦しい。

 

ミッキーロケット(昨年の天皇賞秋の写真/33.6)

ほとんど見たことが無い馬です。スプリングSと天皇賞だけ。
宝塚記念以来の出走です。
休み明けも極端にパフォーマンスが落ちる感じはしませんので、最低限は走るとは思います。
上がり最速はデビュー戦の時に記録した33.6。それ以降は昨年の大阪杯1回しか34.0を切れていません。
以前はスタート下手でしたが、最近はそうでもないので、出たなりに行くはず。展開の読みにくい1頭です。前に行ってほしいな。

 

サングレーザー(安田記念の写真/33.2)

ホープフルSと安田記念しか関東で走っていないのであまり見ていませんが、その2回とも見ています。
随分といい馬になりました。ホープフルSの時はただ気性の荒い馬だったのに。
マイラーズカップで上がり33.2が出ていますし、安田記念でも33.7。
恐らくスローで流れるであろう今年の天皇賞だと、やはり気になる1頭です。スピード能力はこの中でも随一ですし。
マイラーズカップも4か月振りでしたし、もともと前向きな気性なので、札幌記念以来でも大丈夫でしょう。

 

キセキ(昨年のセントポーリア賞の写真/32.9)

日経賞も毎日王冠も行かなかったので、相変わらずこの馬の写真はセントポーリア賞です。
夏の新潟+54kgだったとはいえ32.9の末脚を過去披露した事があります。
前走の毎日王冠は先行してアエロリットには振り切られましたが、10kg体重増で58kg背負って2番手から1:45.0を切り上がり33.9。
この位のレースができると脅威です。スワーヴリチャードが同じレースができるか?というと、同じ位のレースはできるでしょうが、それ以上というのは難しいと思っています。
ペース次第では互角。前走位の走りができそうなら逆転もあると思います。

 

ヴィブロス(昨年の府中牝馬Sの写真/33.2)

ディアドラが回避したので、紅一点となります。末脚は確実。
休み明けはイマイチな印象ですが、とにかく中山が下手だということで納得しています。東京なら休み明けでも。
昨年の府中牝馬Sでは稍重馬場で56kgで33.2。これが最速。
スタートも普通に出ますので、ある程度の位置を取ってスローの上がり勝負だと、56kgはこの馬にとっては有利だと思います。ほとんど差が無い中、スタミナの削り合いにならないのであれば、斤量が素直にプラスに働く可能性が高いハズ。
予想オッズだと8番人気ですが、一発あるタイプ+流れにはなると思っています。

今の所

結構難しいです。
一応崩れないであろうと思うのがスワーヴリチャードとレイデオロ。

逆転の目がありそうなキセキとヴィブロス、サングレーザーが怖いですね。
アルアインも格好はつけると思うものの、今の想定だと切れ負けが考えられてしまいます。
マカヒキも13頭なら捌けるとは思いますが、横一線よーいドンは前も後ろもそこまで関係ないものの、それでもスタート下げて大外だと3歳の切れを感じない今、届くかなぁ。

ミッキーロケットも切れ負けがありそうですし、ダンビュライトも同様。
ステファノスは7歳になりましたが、前走は少し良かったと思います。ただ、全体のパフォーマンスが平均して落ちているので、前走は良かったとはいえトータルで見ると押しにくい。
ただ、もし本当にかなりスローになれば、明確に切れ負けするタイプではないので、3着に潜り込むこともあるかも。

その他は苦しいでしょうね。アクションスターがどうなる相手ではありません。