3強?2強?1強?令和最初の天皇賞検討と簡単な予想




豪華なメンバーでの天皇賞秋です。

数えること160回。自分は第110回の天皇賞(勝ち馬ネーハイシーザー)の時から見ているので、随分昔なんだなーってしみじみ思います。
平成から令和となって初めての天皇賞。
今年は「天皇陛下御即位慶祝」と銘打って行われます。

金曜日に大雨。またしても千葉直撃。
金曜発表の含水率は測定して以降最悪に近いゴール前22.5%。
稍重程度までにしか回復しないのではないかと思います。さすがに雨が降りすぎました。

コースは変わってBコース。
写真で見る限り芝は大きな痛みはなく、いい感じです。内側の痛みはしっかりカバーされているように見えます。

G1馬10頭が揃い、プレレーティングで牝馬4ポンド足せば120.5ポンドのレースレーティング。
サートゥルナーリアとアーモンドアイの戦いも楽しみですし、アーモンドアイが初めて同い年のダービー馬ワグネリアンと走るのもなかなか興味深い。

観戦は混みそう。
これはどうするか?を考えないといけないでしょうね。

出走馬プロフィール

① カデナ

ダービー以来になります。当日会えれば。
弥生賞までは超エリートでしたが、その後スランプへ。今年になって随分しっかり走れるようになりました。
買い損ねてショックを受けがちですが、今回は厳しいかな。
ここは負けてもチャレンジカップとかで走って「あー、ここで買えばよかった」となりそう。

② アーモンドアイ

言うまでもない馬なので、特に説明不要でしょう。
安田記念は負けたものの上がり32.4。昨年のジャパンカップの走りをされたらさすがに容易に近寄ることも難しいと感じます。
今回は内枠をどう捌きますかね。やや内側過ぎるので、出負けしたら少し心配です。
ぶっつけはいつも通り、雨もシンザン記念の走りを考えると問題なし。
ミーハーな自分が見ても相当強い。手前を替えてからのストライドが素晴らしいです。3着以下に沈む姿は想像しにくいです。

③ ケイアイノーテック

昨年のNHKマイルカップで勝つシーンは見ています。
そこからここまで苦戦してしまうとは…。
前に行くと甘くなり、後ろからだとこのクラスのG1で届くほどの爆発力は感じません。
今回はどうするか分かりませんが、内枠なので多少出していくかな。どこまで頑張れるか?ですね。

④ スワーヴリチャード

結構見ていますし、勝っているものの、勝ったシーンを見たのは2017年の共同通信杯まで遡ります。
昨年の天皇賞は1番人気でちぐはぐな結果で全くいいところなしの10着。
ただ、今年は宝塚記念も悪いながらも走りましたし、スタートの不安もなくなりました。
人気落ちの今回は狙い目かなっていう1頭です。鉄砲も走りますし、稍重馬場位ならへっちゃら。左回り。頑張ってほしい1頭です。

⑤ アエロリット

こちらも勝ったシーンは2017年のNHKマイルカップまで遡ります。
サフラン賞もそういえば見たけど負けてますね。クイーンカップも負けてるな。
先行力は素晴らしく、今回はペースを握るでしょう。
ただ、この馬は自分の印象だと高速馬場向き。良馬場以外は桜花賞も秋華賞もヴィクトリアマイルも不完全燃焼で終わっています。
馬場の回復具合かなー。

⑥ ユーキャンスマイル

初めて見ます。
まぁダイヤモンドSにでも行かなければ会えませんからね。仕方ない。
穴人気しており、前々日で6番人気です。
天皇賞春でも5着としっかり掲示板を確保しているので、強いとは思いますが、ここで一気の差し切りは?というと個人的にはどうかな?という気持ちの方が大きいです。
前走みたいな一気の末脚が使える相手ではないので、あまり前と離れたくないですね。

⑦ スティッフェリオ

前走オールカマーを逃げ切ってきました。
この馬も見るのは実は初めてで、セントライト記念やオールカマーに行かないと会えない馬でした。
福島記念→小倉大賞典と連勝したときは「おお!」と期待したものの、G1だとしっかり壁に跳ね返されています。
有馬記念の投票をした1頭ですので、ここで頑張ってくれれば、有馬記念で狙いたい。

⑧ マカヒキ

もう6歳になりました。第83代日本ダービー馬です。
鎬を削ったサトノダイヤモンド、ディーマジェスティ、リオンディーズは既にターフを去り、エアスピネルも苦しんでいます。あのダービーから3年。競馬の世界のサイクルの早さを感じずにはいられません。
あの頃の輝きを求めるのは難しいですが、ダービー馬です。敬意をこめて応援「は」したいと思います。

⑨ ダノンプレミアム

安田記念は楽しみにしていたものの不利もあり、全部ちぐはぐのままビリ。
朝日杯でステルヴィオを圧倒し、弥生賞でワグネリアン相手に悠々と駆け抜けた時はディープ最高傑作になり得ると思いましたが、ここまでは物足りないです。
これほどの馬がG1を1つというのは何してるの?という気分になります。
ダノン、中内田厩舎、川田騎手。トライアル専用のチームとなっていますが、今回はトライアルなしのぶっつけ。
稍重の金鯱賞ではリスグラシュー以下を完封。今回こそは!ですね。

⑩ サートゥルナーリア

今年の皐月賞馬です。ダービーはイライラしっぱなしの4着。
神戸新聞杯でスローペースとはいえ4コーナー先頭で上がり32.3。
引っ掛かりそうなタイプですが、前走13.0を超えるラップでも馬の後ろにいれば案外きちんと走ります。
ゴール前から離れたスタート地点もプラスです。スタートも上手ですし、コロッと負ける感じはしませんね。

⑪ ゴーフォザサミット

青葉賞で勝つシーンは見ています。
今年に入ってからコンスタントには走っていますが、パンチ不足は否めません。
左回りはいいと思いますが、どこまで上位になれるかな?というところです。

⑫ ドレッドノータス

皐月賞で見たことはあるけど、写真を探すのが面倒で止め。
前走の京都大賞典で3番手から抜け出してあっと驚きの勝利でした。
先行するでしょうね。下手に抑えても仕方ないですし、ある程度粘って頑張る感じで。
この馬も叩いて有馬記念で見たいです。中山の方が得意だろうし。長い直線はプラスになるタイプじゃないです。

⑬ ランフォザローゼス

負けたレースですが、いい感じで撮れています。リオンリオンに逃げ切られた青葉賞です。
エアグルーヴの血がどこまでか?でしょうね。
毎日王冠を見る限り現時点ではトップクラスには及びませんが、そこそこは走れています。将来的には重賞でしっかり勝ち負けになるレベルには到達するはずです。
左回りと距離延長はプラス。ただ、相手が強い。

⑭ ワグネリアン

第85代日本ダービー馬です。
昨年は神戸新聞杯を勝ってから使えずに終わってしまいました。今年の秋はしっかり走ってほしい。
大阪杯も札幌記念も見せ場はあったものの、ダービー馬という事を考えれば不満の内容です。
左回りは3勝。思い出のダービーの舞台。ただ外枠。大阪杯みたいに見せ場があってもあと一歩…という結果になりそうな。

⑮ ウインブライト

今年の春は飛ぶ鳥を落とす勢いで香港でQE2世Cも制覇。レーティング120ポンド。
ただ、ご存じ中山専用というか、小回り向きというのは知られています。
その中山でのオールカマーでは4コーナーで手応えがなくなって9着。
東京の重賞は3回走って全て2桁着順。それに加えて外枠。うーん。。。厳しい。

⑯ アルアイン

2017年の皐月賞から暫くそこそこ走って負けていましたが、今年に入って大阪杯を勝利しました。
とはいえ先行してワンパンチ不足というのが続いており、宝塚記念でもそんな感じ。
高いレベルの瞬発力勝負だと切れ負けますが、頑張って走ってくれ、途中まで見えるところにいることが多いので、応援しがいはあります。
外枠でマイナスではありますが、このコースなら大外の方がまだやりやすいかな。そう思うしかない。

 

予想

まーアーモンドアイでしょ。

3強ということはないです。ダノンプレミアムは~強と言われる実績は残していません。

サートゥルナーリアは?というと、自分は~強と言われるだけの馬だと思っています。
少なくとも、神戸新聞杯の走りを見ると同年代では抜けています。というか皐月賞馬が通用しないとかあり得んし。

アエロリットが逃げてくると思いますが、先行馬が比較的多いのが今年の特徴でしょうね。
アルアイン、スティッフェリオ、ダノンプレミアム、サートゥルナーリア、ドレッドノータスといった馬がある程度前に行くと思います。
アーモンドアイのゲートが気になりますが、五分に出られれば先行馬を見ながら走れるでしょう。

遅れるとカデナが下げて内が開くため、内に入れてしまうと外からケイアイノーテック、スワーヴリチャード、アエロリットが被せてきて、ちょっと後ろになってしまうかな。
ただ、幸いなのはカデナとユーキャンスマイル、マカヒキと黙っていても下げそうな馬が内側に多いということです。
外から前の馬を行かしつつ、自分は内に入り、ユーキャンスマイルやマカヒキより前に行けば先行馬と追込馬の間にスポッとはまりそう。
後はどのタイミングで外に出すか?ですね。
サートゥルナーリアとダノンプレミアムを見ながら道中は無理せず。ただ、恐らく外にワグネリアンがぴったり付けて外に出さないような気がします。

ペースは59.0付近。稍重想定。
アエロリットはあんまりゆったり走るタイプじゃないので、まずまず流れつつ、先行馬は後ろを意識しつつということで、例年よりワンテンポ遅れて仕掛けになり、直線の末脚勝負。
4コーナーで横一列となっての直線でしょうが、アーモンドアイは外が開いているイメージはありません。後は馬群を縫えるか?です。

一旦下げて外に出しそうな気がして、最初にアーモンドアイと書いたけど、ちょっと暗雲が。
書いていてライブ感が出ていますが、誰かを差せないかも。。。って。

ワグネリアンと末脚勝負だとワグネリアンは勝てそうにないです。
先に抜け出す馬が捕らえられないハズなので、そうなるとハマった時のダノンプレミアムかサートゥルナーリアか。
内から抜け出しそうなスワーヴリチャードも頑張ってくれそうな気がしますが、これがダノンプレミアムをやっつけられるかどうか?難しい。
アルアインもそこそこ走りそうなものの、末脚勝負は分が悪い。

◎ ⑩サートゥルナーリア
○ ②アーモンドアイ
▲ ④スワーヴリチャード

△ ⑭ワグネリアン
△ ⑯アルアイン
注 ⑨ダノンプレミアム

安田記念でインディチャンプを捕らえられなかったような感じのゴール前になりそうな予感がしてしまったので、そうしました。
ある程度前にしっかりとした馬がいて、気分良く走れそうなサートゥルナーリアが炸裂するかな。

アーモンドアイ相手に伸び負けしそうなワグネリアンもそれ以外には勝てるかもということと、内からするすると抜け出せそうなスワーヴリチャードが面白いかも。
あとやはり頑張って走るアルアインは入れたい。
そして一発あるならダノンプレミアム。素質だけなら2強と遜色ない印象しかありません。

いいレースになればいいですね。
少しでも馬場は乾いてほしいな。

 

過去の思い出

2014年 スピルバーグ

3歳馬イスラボニータが1番人気、ジェンティルドンナが2番人気でしたが、差し切ったスピルバーグ。
サートゥルナーリアの兄エピファネイアは6着、フェノーメノは14着と大崩れしました。
スピルバーグは東京巧者でしたし、毎日王冠の負け方が怪しさ一杯でしたね。

2015年 ラブリーデイ

乗りに乗っていたラブリーデイが勝利でした。
ステファノス、イスラボニータの3連複で24,850円は取った気がします。違ったかな?
エイシンヒカリが2番人気でしたが失速してしまいました。

2016年 モーリス

2番人気のエイシンヒカリが失速する中、モーリスが猛然と走っていきました。この馬強かったなー。
リアルスティールが2着。紅一点のルージュバックは7着でした。

写真で振り返る 第154回天皇賞 レース回顧

2016.10.30

2017年 キタサンブラック

ひたすら雨が降ったレースでした。それ以外ない。
出遅れたキタサンブラックが内から抜け出して最後はサトノクラウンと一騎打ち。
3着のレインボーラインもそうでしたが、特に上位2頭は雨がへっちゃらな素晴らしいパワーファイターでしたね。

写真で振り返る 第156回天皇賞(秋) レース回顧

2017.10.29

2018年 レイデオロ

昨年はこんな感じでキセキがいいペースで走ってくれたお陰で1:56.8。ダービー馬レイデオロの勝利。今年も出てくりゃ良かったのに。
1番人気はスワーヴリチャードで出遅れ、3番人気がマカヒキでした。上位は全て4歳馬。
ダンビュライトが馬場入場で騎手を振り落として暴走。除外されました。

写真で振り返る 第158回天皇賞(秋) レース回顧

2018.10.28