第36回フェブラリーステークス 展開予想




「ルヴァンスレーヴがいなくても藤田菜七子がいる。」

今年のフェブラリーステークスは、インティだー強い4歳世代だーとか置いておいて、断然の主役はこの人でしょう。
例年「まぁダラダラ行けばいいや」という類のG1ではありますが、今年は「少しは場所取りに気を付けていくか」という気持ちになりました。

前々日オッズではインティが断然の1番人気。
藤田菜七子騎手のコパノキッキングは3番人気。

距離云々言われていますが、個人的には気持ち長いタイプの方が活躍をしているイメージなので、悪いイメージはありません。
1600mよりは1500m(そういうレースないけど)の方が向いているタイプ。
特にここ10年で前半の平均が34.7で流れるレースですので、勝てなくてもそれなりに見せ場があるのが短距離馬でしょう。

昨年のテイエムジンソクやケイティブレイブ、東海S圧勝後のニホンピロアワーズも沈みました。
もちろんインティが単純に同じとは思いませんが、相手のレベルが格段に上がり、東京マイルならの馬も多い舞台です。

馬場状態は先週日曜日のバレンタインSで1:24.6。昨年が1:23.5。
月曜日最終の古馬1000万下も1:37.9。500万下と言われても違和感のない時計です。
少し遅め。関東はこの週末も晴れ予報。パサパサの馬場は免れないでしょうね。1:36.0付近の決着となりそうな気がします。

14頭立てです。
内から根岸Sと同じ並びとなったクインズサターンにユラノト。
初制覇時と同じ馬番となったゴールドドリーム。

ペースの鍵を握るサクセスエナジーとインティが並んで青帽子。
サンライズ2頭にピンクの勝負服が挟まり、7枠11番にコパノキッキング。
昨年の覇者ノンコノユメと東京大賞典の勝ち馬オメガパフュームという並び。

力の差はそこまでないかなぁと感じます。

逃げ :⑤サクセスエナジー、⑥インティ
逃げ後:⑩サンライズソア
先行前:②ユラノト、⑫ノボバカラ
先行後:③ゴールドドリーム、⑨ワンダーリーデル
中団前:①クインズサターン、⑪コパノキッキング、⑭オメガパフューム
中団後:⑧モーニン、⑦サンライズノヴァ
後方 :④メイショウウタゲ、⑬ノンコノユメ

としました。

前走の走りを見ると、楽に34.5で抑えるようにレースができているサクセスエナジーの方がインティより前に行くと思います。
インティは無理して先手を奪うまではしないでしょうし、恐らく難しいと思う。

逃げる2頭を見ながらマイルで35.0付近で走ったこともあるサンライズソアが行き、根岸S同様に内で構えるユラノトにノボバカラ。
その後ろにゴールドドリームとワンダーリーデル。

中団内にクインズサターンとコパノキッキング、少し後ろにオメガパフュームと続きます。
後方に追い込み勢。モーニンは今回も後ろからと思いますのでこの位置に。サンライズノヴァとメイショウウタゲ、ノンコノユメという展開です。

前半は馬場を加味して35.2。
インティからしたら過去最速ですし、果たしてこのペースで走ることで何が起こるのかが分かりません。

4コーナーにかけてそこまでペースを落とさずにサクセスエナジーがマイペース。59.0付近で1000mを通過します。かなりいいペース。かつてのニシケンモノノフ位は粘りそうな雰囲気。
ユラノトの外に出し、ノボバカラとワンダーリーデルの間から4コーナーにかけて加速するゴールドドリーム。その後ろから押っ付けてオメガパフュームとサンライズノヴァ、ノンコノユメ。コパノキッキングは少し追い出しを待つ感じ。おお!なかなかやるな藤田騎手、という感じで4コーナー。

直線は粘るサクセスエナジーがまだまだ粘ります。インティもこのスピード馬相手だと前走のようにはいきません。
そうこうしていると外から一気にゴールドドリームが加速します。サンライズソアが先頭に並び、内でじっくりユラノトが不気味。大外からサンライズノヴァの方が伸びてきました。コパノキッキングも頑張ります。

残り400mでもまだサクセスエナジーが先頭。
しかしサンライズソアがインティを交わし、サクセスエナジーに並びかけます。
内の空いたスペースからするするとユラノトも襲い掛かります。その外からゴールドドリーム。

残り200mでインティが苦しい中、先頭にゴールドドリーム、サンライズソア、ユラノト。内でまだサクセスエナジー。
大外からコパノキッキングとオメガパフューム、サンライズノヴァ。しかし少し距離がある。

3頭が並ぶ中、一番外のゴールドドリームが力強く抜けだし、ユラノトを1馬身振り切ってゴール。
2着にユラノト、3着サンライズソア、4着コパノキッキング、5着サクセスエナジー。
オメガパフュームはその後ろ、サンライズノヴァも伸びきれず。インティは沈んでしまいました。

勝ち時計1:35.9。馬場を考えればまずまずの時計でした。

ここまで妄想。

◎ ③ゴールドドリーム 
○ ②ユラノト
▲ ⑩サンライズソア

△ ⑪コパノキッキング
△ ⑭オメガパフューム
△ ⑦サンライズノヴァ
注 ⑤サクセスエナジー

本命はゴールドドリームです。
東京1600mは癖のあるコースに加え、走りなれているというのは大きい。
加えて内枠は決してプラスではないと思いますが、外から被せてくる馬も多くないですし、自分の外を見ると、⑤サクセスエナジーと⑥インティが外から内に行き、④メイショウウタゲと⑦サンライズノヴァが一気に下げるとなると、内枠でありながら外の自由度は高く、スタートして外の逃げ馬と入れ替わるように外へ。何の問題もなくいいポジションが取れると思います。
道中は前の馬を見ながら進め、4コーナーで外に出して直線へ、というのはかなりやりやすいはず。
あとは地力が上ですので、大崩れは考えにくい。

対抗にユラノト。
こちらも内枠で逆に内をじっくり。クインズサターンの前に行き、じっくりサンライズソアの横、もしくはちょっと後ろのスペースに入れればいいレースができると思います。
並びを見て、いい感じだなと思ったのはこの馬です。エアスポットというか、先行馬と差し馬の間の空いたスペースにピタッと収まりそうな予感が。
勝ち切るとなると成績通り微妙ですが、それでも見せ場はありそうと感じました。ペースへの耐性も高いですし。

3番手にサンライズソアを。
こちらもスピードもありますし、レースはしやすいはず。
前が普通のレースに比べるとある程度流れると思いますので、先行馬を無理に追いかける馬がいなさそうなメンバー構成を考えると、こちらもユラノト同様にポッカリ空いたスペースに入れそう。直線は頑張ってくれるタイプですし、ジリジリと伸びるタイプでキレ負けはすると思いますが、ゴール前まで頑張ってそうな。

△筆頭にコパノキッキングを押します。
前走マーフィー騎手が砂を浴びたら外に出すシーンがあったので、あまり内だと厳しいかなと感じていましたがこの枠。
しかもノボバカラは多少前に行くとしてもノンコノユメとオメガパフュームということで、外から被せられたりすることもそこまでなさそう。
そうなると、少し流れて掛かることもなく、直線外出して根岸Sと同じようなレースができれば、見せ場はあるでしょう。伊達に短い距離でここまで連勝していません。
正攻法すぎてゴールドドリーム相手で勝てる気がしませんが、それでも正攻法なりにしっかり走れると思います。

△次点にオメガパフューム。
マイルが忙しいでしょうし、チャンピオンズカップでもやや反応が鈍いようなタイプに見えましたので、スタミナにものを言わせて最後伸びてきてそうですが、東京マイルで勝つイメージが出来なかったです。帝王賞とかなら本命にしたいですけどね。

△もう1頭はサンライズノヴァを。
前走は走らなすぎたので、どう考えるかだと思いますが、はまればノンコノユメより現時点では破壊力は上だと思いますし、後ろからまとめて差し切れるのはこちらだと思います。
馬場が軽くなれば一発があると思っていましたが、良馬場だとキレが少し鈍りそうで。
G1だと前が止まらないのでロスが多くなりますし、簡単ではありません。馬の気持ち次第ですね。

注意にはインティではなくサクセスエナジーを。
この人気のまま行ってほしいですね。思い切っていけば、ゴール前まで結構粘ると思います。
一緒に走れる馬もいますし、気を抜くこともないでしょう。抑えて抑えて前半35.0を切れるタイプですので、インティと一緒にこの馬からしたら楽に逃げられれば。

そのインティはちょっと怪しいと思って印からは外しました。
ペースに戸惑うと思うんですよね。確実にこの馬の平均より1秒以上速く流れるはずで、初めてトップクラスの短距離馬と戦います。
逃げ切るイメージが自分はできませんでした。枠も恵まれているようでサクセスエナジーの外。
ダートに関しては1600mと1800mは別物だと思っていますので、ここまでのパフォーマンスは誰が見ても素晴らしいものの、苦戦するのではないか?という考えが自分は先に出ました。

 

そこまで大きな力の差があるメンバー構成ではないと思っていますので、激しいレースになると思います。
インティ、コパノキッキングと話題性の高い馬が多いので、面白いレースになりそうな気がします。
チョイ荒れ位かな。