写真で振り返る 第59回京成杯 レース回顧




レース

少しカメラの設定を変えて。
明るくなってしまったけど、1発勝負だから仕方ないです。来年以降にこの経験が活きるハズだ。

ゲート内で1番のカイザースクルーンが少しバタバタした影響でやや待ち時間あってのスタート。
で、ゲートを開けてみたら外でリーガルメインが後ろ脚で立ってしまい、出遅れ。
スターターは簡単そうで難しい。他の各馬は多少の良し悪しはあれど、大体五分に切りました。

さて、誰が行くのか?というレースではありました。
新馬で逃げ勝っているのはアテになりませんので、このキャリアだと考えるのが難しい。
野路菊Sで逃げて勝っているので、カテドラルが思い切るかな?と思ってはいたものの、何の根拠もないですし、ただ思っていただけです。発表しなければ意味ない。

各馬出方を伺いながらホームストレッチです。
カテドラル、ラストドラフト辺りが先頭にいますが、まだ隊列決まらず。

カイザースクルーンは前走2番手だったので、先頭もあり得るか?と思っていましたが躓いてしまって下がってしまい、前にヒンドゥタイムズに入られてしまいました。
カテドラルが内へ内へ行く中、なかなか譲らないランフォザローゼスもおり、内の密度が上がっていき、クリスタルバローズ辺りが狭いシーンも。

ラストドラフトは先頭付近でも気負っている様子はありませんし、シークレットランは前を見ながらのいい位置に見えました。
後方でナイママが抑えています。気難しい馬ですね。返し馬もしていませんし、この辺りが解消されないと思い通りにはできません。

シークレットラン周辺です。

カフジジュピターが少し頭を上げていますが、問題ない範囲でしょう。
少頭数ですし、ここまで大きな不利を受けた馬もおらず、いい感じで各馬走れていました。

ラストドラフトがカテドラルと少し馬体を離しながらコーナーを回り、自然な流れでカテドラルの後ろへ。
ルメール騎手は当然考えていたのでしょうが、無理に引っ張って下げることなく、自然にコーナーを使って馬を後ろに入れました。

ランフォザローゼスやシークレットランも隊列からするとほぼ文句なしの位置でしょう。
カテドラルが無理なく先頭を取ってコーナーへ入ります。

2番手にラストドラフトがつけ、3番手にランフォザローゼス。
カフジジュピターがおり、シークレットランが5番手。

内にヒンドゥタイムズがおり、マードレヴォイスにカイザースクルーン。
後方にかけてダノンラスターが外で内にクリスタルバローズ。
ナイママがいて、最後方にポツンとリーガルメインという展開です。

遅かったですね。
最初の3Fの36.2はいいとして、そこから12.0-12.9-13.0とどんどん下げます。
カテドラルが最初の800mを48.0を少し超える程度(実際は48.2)で通過したのを見て「まずまず流れているかな」と思っていたら、1000m通過が61.1と出て「あれ?」って。
カテドラルの福永騎手の作戦としては悪くありません。
抜群に切れはしないもののそれなりの脚が使え、先頭を奪っているのであれば作戦としては十分でしょう。

1000m通過後にダノンラスターが動きます。
そこから13.0ですので、こちらも作戦としてはアリです。
ただ、先頭に並んだタイミング位から各馬スパートを開始しましたので、外を回される分苦しくなります。1F仕掛けが遅かったかな。

ダノンラスターはスッとスパートができましたが、それを見てから仕掛けたシークレットランの手が動きます。
反応が悪く、ギアチェンジができていません。鞭が誰よりも早く入っていますので、かつてのゴールドシップを思わせるレース振り。。。

カテドラルもラストドラフトも反応は鋭く、一気にギアチェンジができています。
内のヒンドゥタイムズもペースアップ時促していますが、スピードに乗ってからはスーッと前についていきました。
結果的にこの辺りの差が最後の着差になったようなレースです。

ダノンラスターは外々を回されたのが影響したのかずるずると下がってしまい、カテドラル、ラストドラフト、ランフォザローゼスの3頭が並ぶように4コーナーへ。

大外から前半死んだふりでリーガルメインが一気に上がってきています。
スタートがあそこまで決まらないとどうしようもないですが、頑張っていました。

加速してからは素質を感じますね。
ただ、坂を上ってからは止まっていますので、まだまだ押し切れるスタミナはなさそう。
仮に五分に出ても1つ上までには感じます。上がり34.8は立派ですが、次はスタート決めてほしいですね。出遅れは馬の責任も大きいので、慣れて解決して。
この手の馬が難しい。500万では上位に感じるものの、勝ち切れる馬とそうでない馬の見極めをしないと。「重賞で出遅れ。上がり最速」みたいな馬は意外に勝ち切れない印象があります。調べてないけど。

カテドラルが失速し、先頭に立つラストドラフトにランフォザローゼスが並びかけます。
内でジッとしていたヒンドゥタイムズにカフジジュピター、シークレットランが外から。

カテドラルは直線までのペースチェンジ含めて文句なしだと思いましたが、早々に失速。上がり36.3。
プラス18kgもそうですし、福永騎手は距離の事に言及していましたが、ここまでしっかりペースを落としているので、距離ではない気がします。
「距離」だったらどれだけ楽か。
先行した馬がほぼ上位を占めているので、そういうレースです。
直線でもラチに寄っていってるし、気難しいのが出てきていて、別の要因のような気がしますけどね。復活には時間を要しそう。もしかしたらしないかもしれない。

ダノンラスターは4コーナーで早々に失速していますので、「外を回ったから」という感じではない負け方。
4コーナーまでの動きはなんら違和感なく進んでいたのに、いきなり止まりました。
乗っている人も分からないのであれば、見ている側はもっと分からない。
やる気の問題か?もしくは途中で動くことで抜かれるのが嫌なのか?
東京で最後方から追い込んでみて、どういう走りになるかを試すしかなさそう。

残り200mを切り、ラストドラフトが完全に抜け出しました。

ヒンドゥタイムズが最後まで頑張って3着。
自分は買っていなかったので、中谷騎手と関係者には申し訳ないですが、無念の3着です。

デビュー戦強かったですが、後は誰を買うか?ですからね。仕方ない。
終始内でじっくり構え、ペースアップした時に外だったら苦しかったでしょうが、内にいたので離されずに済みました。
少しだけ前の馬とは反応の差はありましたが、きちんと加速してからは付いていっていました。
走りとしては申し分ないですし、葉牡丹賞上位陣相手にしっかり戦っていますので、500万下なら上位でしょう。

ただ、扱いの難しい重賞3着馬。
一度自己条件からだとトライアルまで負けられません。格上挑戦も可能ですが、そうなると権利取り失敗すると一気に苦しくなってしまいます。
「抽選は重賞3着がある馬を優遇する」とかだったら500万下勝って皐月賞抽選勝負というのもありなんですけどね。

ランフォザローゼスは右鞭によれ、外に。
内埒ピッタリ真っ直ぐ走ったラストドラフトに離されてしまいました。

ランフォザローゼスは負けたものの重賞で2着確保は大きい。
道中も普通についていけていますし、加速もしっかりしています。
直線でよれましたが、コーナー含めて走りは悪くありません。第二のジェネラーレウーノ臭はします。
勝ち切るにはパンチ不足は否めないですが、相手なりにしっかり走れそうです。
クラシックで誰が乗るか分かりませんが、ある程度先行がしっかりできる強気な騎手に乗ってほしいな。ラストドラフトとコーナーの内外が逆だったらもう少し際どい勝負はできていたかな。でも勝ってる感じはしないけど。

1番人気で負けてしまったシークレットランについては、残念でした。
ある程度の力は見せましたし、クラシックのゲートには入れそうではあります。
やはり4コーナーでの急なペースアップに戸惑いながら走っていたように見えましたし、スピードの乗りがこのレースに関しては良くなかったです。
6月のデビューが464kgでこのレースが500kg。いくら成長するとはいえ、さすがに緩かったか?という走りです。
前走の時計からすると物足りないですが、7番人気の激走という訳ではなく、走れる能力は持っています。
少し絞った方が良さそうですけどね。反応の悪さがかなり目立ったので、無理せず建て直せばトライアルで権利取りは問題なくできそうです。

桜花賞馬マルセリーナの仔、ラストドラフトがゴールに向かって走ります。

デビュー戦もそうでしたが、走りがとても綺麗。
坂を上がり切った時にクビを上げて、一瞬馬が「あれ?」とでも思ったのか止まりかけましたが、そこから再度促してからクビを下げてしっかりゴールまで駆け抜けました。その辺りの修正能力も高そうで、いい雰囲気で走ります。
先頭付近で走り、ペースダウンアップにも平然と耐え、ラスト11.8-11.4-12.1でまとめて押し切り。
勝ち時計の2:01.2は馬場を考えると決して優れていませんが、レースセンスは感じます。

ルメール騎手はサートゥルナーリアがおりますので、乗り替わり。
さてさて、この良血馬は誰が乗るんだろう?
サートゥルナーリアは騎手替わるのはプラスにならないと思いますが、この馬はいい子そうなので、多分誰が乗ってもしっかり走るはずです。

葉牡丹賞上位陣がしっかり2着4着でしたし、札幌2歳S2着のナイママが6着。
重賞として最低限のレベルにはあったと思います。

幸運にもデビュー戦も見てこれで2回連続。
そしてデビュー戦で破ったヒシイグアスやエデリーの次走は強かったですし、いい新馬戦を見れました。
恐らくヒシイグアスはまともに成長したら相当走るので、ダービーで再戦できればいいですね。向こうが間に合うか分かりませんが…。気性が怪しいし。