第158回天皇賞(秋) 展開予想




2018年の天皇賞秋です。158回になりました。

ワグネリアンとダノンプレミアムの不在は残念ですが、ダービー馬2頭登場もそうですし、昨年のダービー以来のレイデオロとスワーヴリチャードの戦いも興味深いです。
2017年のクラシックホースのアルアイン、レイデオロ、キセキと出走していますので、こういうレースは面白いです。

事前検討と昨年の回顧はこちら。

平成最後の天皇賞。第158回天皇賞(秋)事前検討

2018.10.25

写真で振り返る 第156回天皇賞(秋) レース回顧

2017.10.29

事前検討でも書いた通り、逃げ馬不在というのがこのレースを考える時にカギになります。
ペース予想がハマれば…なのですが。

最内からステファノス(10番人気)、ブラックムーン(12番人気)。
大外にサクラアンプルール(11番人気)、アクションスター(13番人気)。
極端な枠に揃って10番人気以下の馬が入ったため、上位人気勢はレースがしやすいのは間違いないと思います。

馬場も土曜日AMにサッと雨が降って稍重馬場スタートも、日曜日はほぼ間違いなく良馬場。
Bコースになって写真を見る限り3コーナーから4コーナーにかけては傷みがカバーされていますし、直線も埒から2頭分位は少し傷んでいますが、外は良好。
馬場状態でどうのこうの言い訳される馬場になるとは思えません。

その上でのスローペースでの勝負と仮定して進めます。

逃げ :⑦アルアイン
逃げ後:⑩キセキ
先行前:①ステファノス、⑧ダンビュライト
先行後:⑤スワーヴリチャード、④レイデオロ、⑪ミッキーロケット
中団前:③ヴィブロス、⑨サングレーザー、⑫サクラアンプルール
中団後:⑥マカヒキ
後方 :②ブラックムーン、⑬アクションスター

としました。

逃げると書きましたが、押し出されるように先頭に立つのはアルアインしかいないんじゃないかなぁ。
キセキが2番手に行き、毎日王冠で先行して割としっかり走ったのもあり、その再現を狙うステファノスが3番手。

その外からダンビュライトがいて、安田記念で抑えきれない感じで走れてたスワーヴリチャードが先行馬を見る形。少し遅れてレイデオロ。
ミッキーロケットが続き、最内からヴィブロス、サングレーザー、半馬身外にサクラアンプルールが続きます。

後方にマカヒキがポツンといて、後方にブラックムーンとアクションスターという展開です。

さて、ペースです。
自分はこの手の予想を考える時に1秒刻みで考えています。それより刻むのは難しいので。。。

2000mだと1000m通過が58.0から61.0秒まで。
その中で一番しっくりくるのを採用しています。

今回でいうと58.0で流れるというのを予想するのがそもそもしっくりこず、59.0でも怪しい。
大阪杯も遅かったですし、宝塚記念も人気薄が逃げたを考えると59.4は普通。毎日王冠もアエロリットが開幕週に逃げて59.0。
G1だからといって飛ばす馬もおらず、59.0で1000mを通過する事すら考えるのが難しいです。

ダンビュライトがアルアインのペースメーカーにでもなれば面白いのですが、そうはならないはず。
レースタイプとしては2015年にクラレントが逃げた(エイシンヒカリが2番手)天皇賞。
36.4-60.6。勝ち馬は4番手から抜け出したラブリーデイ。
上位入線5頭は全て上がり33秒台。上がり最速で上から並べた5頭をピックアップすれば大丈夫みたいなレースでした。

近い流れになるでしょう。アルアインが60.2で1000mを通過してジックリ動かず。
スワーヴリチャードが外にいれば大阪杯位の捲りはあるかもしれませんが、すぐ後ろにレイデオロがいる中、待つ感じに。

4コーナーでアルアインにキセキが並びかけ、少し早めに仕掛けたミッキーロケット。
内で安田記念のような位置取りでスワーヴリチャードと外に持ち出すレイデオロ。その外からマカヒキがグーンと進出。スワーヴリチャードの後ろで構えるヴィブロスと馬群を突くサングレーザー。

直線ではアルアインとキセキが並ぶように先頭に立ち、その後ろから持ったままでスワーヴリチャードが迫ります。
大外からレイデオロ、その1馬身後ろでマカヒキが。間にサングレーザーが少し進路を探している。最内から徐々に外に持ち出すヴィブロス。ミッキーロケットは外に。

直線半ばでもアルアインとキセキ先頭。外からスワーヴリチャードが先頭に並びかけます。レイデオロも加速し、マカヒキもその後ろから加速。
残り100m。横一線になるようにスワーヴリチャードが先頭。外からレイデオロ。ダービーの再現か?しかし今回はスワーヴリチャードがまだ前。マカヒキが大外から。

最後はウオッカの時の天皇賞のように並ぶように内のスワーヴリチャードがレイデオロを凌いで1着。レイデオロは2着。
内から最後あの時のカンパニーの如く追い込み、マカヒキを内から交わしたヴィブロス。4着にマカヒキ、5着にサングレーザー。
アルアインとキセキ、ミッキーロケットはその後ろに。

上位人気の決着。勝ち時計1:58.0。
レースは60.2-57.8という後傾の上がり勝負。レース上がり33.9。スワーヴリチャードは上がり33.6でまとめました。最速を叩き出したのはヴィブロス。

◎ ⑤スワーヴリチャード
○ ④レイデオロ
▲ ③ヴィブロス

△ ⑥マカヒキ
△ ⑨サングレーザー
△ ⑩キセキ
注 ①ステファノス

としました。荒れないと思います。

本命はスワーヴリチャードで。
かつてスタート下手でしたが、安田記念はしっかり出ましたし、レイデオロより少し前で運べると思います。
内のヴィブロス、ブラックムーンも下げるでしょうし、外のマカヒキも少し下げると、外から来るアルアインとキセキの後ろを2コーナーまでトコトコついていけば、自ずといい位置に収まるでしょう。大阪杯も後半5Fで全て11秒台で走り抜けていますし、ロングスパートはお手の物。崩れにくいはず。

相手はレイデオロ。
こちらもラストは切れますし、ダービーも早めに仕掛けての押し切りができたように少し長めのスパートは問題なし。
スワーヴリチャードより僅か後ろに道中つけると思いますので、直線外回す分の差がでるかな?
ただ、ほぼ差が無い中でゴールすると思います。どちらが上かを考えると、上がりの時計がイメージよりこっちの方が出ないと思いますので、下にしました。

3番手にヴィブロスを。
内を走りながら、最後シュンと伸びてきそう。
溜めれば間違いなく切れますし、56kgも慣れたもの。そこまでスタミナが問われる流れにならないのもプラスで、単純な切れ味という意味ではこの中に入って引けを取らないです。
外々を走ると苦戦すると思いますが、内側。前がバテないというのは展開上捌けるかどうかという意味でマイナスですが、馬群を縫えれば一発もあると思います。▲には丁度いい。

マカヒキは4番手まで。
復活して来た感じもしますが、かつての走りとはフォームが微妙に違って見え、どこまで切れるか?
内のスワーヴリチャード、レイデオロに気持ち前に行かれてしまうと、外からアルアイン、ダンビュライトとこの中だと前に行きそうな馬がいますので、2コーナー過ぎたら順列として後ろになりそう。大外から走り出してレイデオロやスワーヴリチャードを差し切れるか?というと…。

サングレーザーも△。
後ろから差すには大外に出していたら間に合わないと思います。ミッキーロケットは外に出しそうなのでマイナスのため印から外しました。
こちらは札幌記念よろしく馬群を縫えるでしょうし、縫いそう。モレイラ騎手だし。
マイラーズカップ+αみたいなレースになれば、こちらもシュンと追い込んできそう。ただ、4番人気は人気になり過ぎに感じます。
ペースは向くとは思います。頭数が少なくなったのもプラス。

次にキセキを。
アルアインと比較するとこちらの方が切れると思いましたので、並べば最後に前に行くのはこっちだろうということで。
後ろに下げてもかつて抜群に切れていましたが、前の予想にしましたし、前に行ってほしいです。下げると外々を回されて苦戦するでしょうね。

注にステファノスを。人気薄ならこの馬しかないです。
最内から無欲で上がり勝負なら、毎日王冠で33.7の上がり。宝塚記念もそうでしたし、極端な衰えは感じません。
もしも、という意味で。買わないでしょうけどね。

アルアインは無印に。
強いのは分かりますが、どうしても切れ負けの印象があります。
少し厳しめの流れになれば基本的なスピード能力が高いから浮上すると思いますが、かなり緩むと厳しそう。無印とは言え心配だから抑えちゃうものの、気持ち流れれば。
ダノンプレミアムが58.5で流したレースとかなら、恐らくこっちがキセキやサングレーザーよりは上に行くのは間違いないです。

 

上位人気は信頼できますし、後はどこまで末脚勝負で戦えるか?だと思っています。
大荒れは無いでしょうが、スタミナをそこまで問われるレースにはならないと思いますので、チョイ紛れる可能性は否定できません。
いいレースになればいいですねー。