2018年凱旋門賞 見どころ、オッズ、有力馬と展開予想




2次登録後のオッズ

10/1の段階で22頭(下図の黒枠)が1次登録に続いて2次登録をしました。
最初は95頭でしたが、絞られて絞られてこうなりました。
もう1回最終登録がありますので、最終的には15頭位になるんじゃないかなー。

上位人気ですと、Sea Of Class(シーオブクラス)Crystal Ocean(クリスタルオーシャン)などは1次登録がないため、追加登録をしないと出られません。(下図のオレンジ枠)
水曜日の午前中までに追加登録料である€120,000(約1600万円)を支払う予定みたいです。
→クリスタルオーシャンは回避。

ただ、全員がこんな金出す訳もなく、Magic Wand(マジックワンド)はオペラ賞へ。
オブライエン陣営ではForever Together(フォーエバートゥギャザー)が読めません。明確に出る出ないとは言われていないはず。
→出走しませんでした。

上位人気ですとキングジョージを勝利したPoet’s Word(ポエッツワード)は引退してしましたし、Lah Ti Dar(ラウティダー)は英チャンピオンズデーへ。
ニエル賞を無敗で制したBrundtland(ブルントラント)は前哨戦を制し、無敗であり、1次登録があるにも関わらず2次登録はなし。ドラール賞へ。
Knight To Behold(ナイトオブビホールド)も前走フランスでいい走りをしたものの、英愛ダービーで惨敗していますので、ここは回避して英チャンピオンS(もしくはドラール賞?)へ。

 

有力馬

上位人気を中心に。
参考レースは別リンク(再掲)で見てもらった方がいいと思います。
Forever Together(フォーエバートゥギャザー)は出走要否が微妙なのと、Loxley(ロックスレイ)もここは出なさそうなのでパス。

2018年凱旋門賞 今年の欧州中距離レース振り返る

2018.09.22

 

Enable(エネイブル)/9戦8勝/逃げ~先行するはず

昨年の凱旋門賞馬です。
馬券的にあまり信用していなかった自分を正座させて説得させたい気分です。
走りそのものが大きく、とても綺麗です。
前走のセプテンバーSも逃げての圧勝ですし、昨年は道中4番手位から直線で早め外から抜け出して2馬身半。

デビュー戦が3馬身3/4。
3歳になり、Shutter Speedに負けたのが今となっては嘘のよう。
そこから1馬身3/4→5馬身→5馬身半→4馬身半→5馬身→2馬身半で3歳を6連勝で終え、怪我があったものの前走のセプテンバーSで3馬身半。
雨もへっちゃらどころか元々そっちの方が強い。
パンパンの良馬場で2:26.0付近となったら?は信用していない。というかそれ位しかない。持ち時計は昨年の凱旋門賞の2:28.69。

この馬は前髪がシュッとしているのが非常に印象的でした。パドックでバッチリ決まっていたので、前髪にも注目しています。

 

Sea Of Class(シーオブクラス)/5戦4勝/追い込み

今年の愛オークスとヨークシャーオークスを制しました。
愛オークスは」最後方から直線でForever Together(フォーエバートゥギャザー)をやっつけ、ヨークシャーオークスでも後方2番手から大外に出して追い込み。
ここまで追い込み馬だとどうでしょうかねー。
スタートはそこまで下手ではないですが、スッと下げます。黄色に★マークの勝負服です。

母であるHoly Moonは優秀+日本に非常に馴染みがあります。
チェリーコレクトは伊オークス馬であり、日本でディープインパクトの仔であるダノングレース、ダイアナブライトというのがいます。
チャリティーラインも伊オークス馬。馬主Teruya Yoshidaで走りました。ナリタエストレジャというのがこれからデビュー。
ファイナルスコアも伊オークス馬。こちらも日本にいてノーブルスコアという馬がデビューしていて2着。
ちなみに、この3頭年子です。3年連続でイタリアオークスを制した母ということです。

そしてこの馬が登場してきました。この子は日本には来ないでしょうけどね。

 

Waldgeist(ヴァルトガイスト)/13戦6勝/差し気味

2歳時の頃から有名でした。
クリテリウム・ド・サンクルーをBest Solution、Capri、Wings Of Eagles相手に完勝しています。

ただ、そこから勝ち切れない日々。フランスダービーは惜しくも2着でしたし、愛ダービー、バイエルン大賞と4着。
今年に入ってから強くなり、シャンティイ大賞は3馬身差の楽勝でしたし、サンクルー大賞でG1を久々に制しました。
前哨戦のフォワ賞は最後流す感じで2馬身半差。

ファーブル厩舎でフランスの馬ですし、無視しにくいです。

 

Cracksman(クラックスマン)/10戦7勝/中団から差し→回避

フランケル産駒です。
昨年の英ダービー3着、愛ダービー2着の頃は勝ち切れないなーと思っていましたが、グレートヴォルティジュールSで6馬身差圧勝をしてから吹っ切れたかのような走り。
ニエル賞で3馬身半差も、凱旋門賞はジョッキーで色々あって回避。それでも英チャンピオンSで7馬身差圧勝で昨年は終わり。

今年に入ってガネー賞、コロネーションカップとG1を連勝したものの、プリンスオブウェールズSで2着。

既にドライの馬場だと回避ということを表明していますので、天気次第です。
パリの天気予報を見ると、暫くまとまった雨の予報がないので、多分晴れてしまって回避じゃないかな。
出てきたとしても6/20のプリンスオブウェールズS以来というぶっつけ。
こんなに長い休養明けはシーバードが7月のサンクルー大賞からのぶっつけがあるだけ。出てきても危険な人気馬だと思っています。

 

Kew Gardens(キューガーデンズ)/12戦5勝/差しと追い込みの間

オブライエン厩舎のエースとして登場です。ガリレオ産駒。
2歳戦から悪くなかったですが、英国ダービーでは勝ち馬から27馬身遅れた9着。

アスコットのG2で4馬身差の圧勝をした後、パリロンシャンでのパリ大賞でほぼ最後方から追い込んでG1初制覇。
グレートヴォルティジュールSで3着に負けてしまいましたが、前走英セントレジャーでは後方から追い込んで先に抜け出した牝馬のLah Ti Dar相手に2馬身1/4差。

差してきていい脚を使います。
ただ、英セントレジャーの勝ち馬なんですよねー。
2014年のKingston Hill(キングストンヒル)が4着に頑張りましたが、それより前で連対したとなると1992年のUser Friendly(ユーザーフレンドリー)まで遡ります。
パリ大賞の勝ち馬も全く繋がらなく、2000年以降だと2004年のBago(バゴ)と2006年のRail Link(レイルリンク)だけ。

どちらも全く繋がりのないレースですので、2つ揃えても強気になれません。

 

Crystal Ocean(クリスタルオーシャン)/11戦5勝/先行→回避

あまり勝ち切れないで、英セントレジャーでCapriの2着など惜しいレースで昨年は終わりました。
負けても3着という馬で、11戦5勝2着4回3着2回と複勝率は100%です。

今年に入ってから3連勝でキングジョージでは3番手から惜しくも2着。
前走はEnableと一緒に走って2番手から追走して追いかけるも3馬身半差で負けてしまいました。
強いですが、G1は未勝利です。

兄はG1馬のHillstar(ヒルスター)。カナダ国際Sを勝ち、キングジョージ3着。

上位人気が割と下げる馬が多いのもあり、すんなり前目が取れそうなだけに面白いと思います。
マイケル・スタウト厩舎で勝負服はロスチャイルドの紺一色。

 

Kitesurf(カイトサーフ)/13戦5勝/追い込み→回避

ゴドルフィンの4歳牝馬です。ドバウィ産駒。

3歳時はフランスオークスで10馬身半差の10着止まり。
ロワイヤルオーク賞でも11馬身半差で5着。
G1だと…という馬でした。

今年に入っても大きく変わりませんでしたが、ポモナ賞(G2)は大外から一気に差し切り3馬身半。
G2でも苦しい馬が変わってきました。
そして前走のヴェルメイユ賞では最後方から一気の差し切り勝ちでG1を初制覇です。

余程強くないと通用しないでしょうし、人気になりそうな勝ち方だけど、どうか?
ただ、前走の勝ち時計は馬場は違えど2:26.39という好時計。ヴェルメイユ賞だとザルカヴァが2:26.00で走ったので、それに近いっちゃ近いです。
それ位。

 

Study Of Man(スタディオブマン)/6戦3勝/差し~追い込み

今年のフランスダービー馬であり、ディープインパクト産駒です。

フランスダービーも辛勝でしたし、ギヨーム・ドルナーノ賞では6馬身差の3着。前走の愛チャンピオンSでも後方から6馬身差の5着止まり。
この2戦の走りについては、微妙と言わざるを得ません。

2100mにフランスダービーが短縮されてから既に14年。
IntelloとNew Bayの3着はありますが、勝ち馬にそれ以上の着順はありません。
今年、それ以上の着順があるか?というと微妙。

全く見せ場がなくても驚かないです。

 

Talismanic(タリスマニック)/21戦8勝/先行

ファーブル厩舎のゴドルフィンです。
大きな流星が目印で、非常に観戦に役立つ1頭です。

安定していても勝てない馬という感じでしたが、昨年から力強くなり、フォワ賞3着からBCターフ1着で香港ヴァーズ2着と大健闘。
今年に入ってダルシャーン賞でしっかり勝利したものの、ドバイワールドカップに出走して9着と崩れてしまいます。

復帰初戦の8月のゴントーバイロン賞でしっかり勝利し、前走のフォワ賞で2着。

2016年にも凱旋門賞に出走していますが、その時は11着と崩れています。
この馬はその凱旋門賞とドバイワールドカップ以外は大崩れしていませんので、地味だけど侮れません。

過去凱旋門賞とBCターフの両方を制したのはFound(ファウンド)のみですので、大変ってこと。ダンシングブレーヴも失敗しましたし。

 

Flag Of Honour(フラッグオブオナー)/10戦5勝/差し→回避

オブライエン厩舎です。ガリレオ産駒。
今年の愛セントレジャーを制しています。
最近になってメルボルンカップには出ない、という報道が出ていましたので、こっちかも?と思っています。

フランスダービーは10着に負けましたが、カラ競馬場の2800m級のレースを3連勝。
前走の愛セントレジャーは2馬身3/4の差をつけて愛ダービー馬Latrobe(ラトローブ)を下しました。

ペースはさすがに違うと思うんですけどね。スタミナはあります。
愛セントレジャーも当然全く凱旋門賞とは繋がりがなく、Order Of St George(オーダーオブセントジョージ)の3着があるだけです。その3着の時は愛セントレジャーはまさかの2着に負けた時だったので、勝ち馬は全く絡んでいません。