第96回凱旋門賞(G1・シャンティイ・芝2400m・Soft)
前日の夜からの雨も止み、晴天で…となれば良かったですが、残念ながら霧雨が残り曇り空の下で行われました。
馬場は内の仮柵が取られたものの、やはりコーナーでは土が舞い、「フォワ賞の時よりは多少はマシ」という位だったかと思います。
凱旋門賞のスタート地点です。
引き込み線の奥にあるため、全く観客席からは見えません。
ロンシャンはまだ向正面で出た事は分かったのですが、ここは観客にとっては辛い競馬場です。
馬場はペースにも当然よりますが、2歳牝馬マイル戦のマルセル・ブサック賞で約2秒、2歳牡馬マイル戦のジャン・リュック・ラガルデール賞で約3秒遅い決着ですので、最初の2レース見て頭を抱えました。
レース前にルメール騎手がインタビューを馬場で受けていて、その後の様子です。
笑顔ではありますが、内心は「こりゃ馬場悪いな」と思っていたのかもしれません。聞かなかったけど。
サインは頂きました。
人の混み具合は分かりません。昨日よりは確実に人の入りが多かったので、空いていたという表現にはなりません。
ただ、中山の有馬記念を体験していると人が多かろうが大した風には感じません。
身動きが取れないというレースは後にも先にもあのレースだけです。ケンタッキーダービーに行けば違うかもしれませんが…。
観戦記みたいなものは別途書くため、今回はなし。
純粋に凱旋門賞の回顧です。
パドックにはまずは騎手の方から順々に登場してきます。
甲子園のようにプレートを掲げた人の後ろを。アナログですが、見ている人も多いしわかりやすいですね。
場所取りはお手の物なので、そこそこいい場所から撮りました。このあたりの嗅覚は嫌でも身についているものです。
パドック
馬の名前はJRAのサイトのものにしています。
ザラック(ザルカヴァの仔。サンクルー大賞以来)
思ったよりゴツイ馬でした。
後ろ脚とか太いという印象ですし、もう少し絞れそうな雰囲気にも見えます。
休み明けですし、仕上げとしては少し緩いと感じました。
クロスオブスターズ(ガネー賞馬。フォワ賞2着)
カメラ目線だったので採用。
特に正直印象はないです。1回叩いて仕上がりは良好なんでしょう。耳も前に向けてテクテクと歩いていました。
チンギスシークレット(ベルリン大賞馬。前走フォワ賞1着)
こちらは逆に思ったより小さい印象でした。
ドイツはイキートスも小さい馬ですし、「大きい=パワーある=重馬場大丈夫」というものではありません。
ハミをぐっと噛んでいい雰囲気です。
サトノダイヤモンド(有馬記念馬。前走フォワ賞4着)
もともと首を下げてよく言えばリラックス、悪く言えばダラダラ歩く馬ですが、今日はそういう馬がいなかったのもあり非常に目立ちました。
日本にいた時はもう少し首をあげて物見というか周りを観察してそうなパドックでしたが、今回は…。
贔屓目に見てもそこまで良く見えませんでした。皐月賞の時のほうが上に感じます。
カプリ(愛ダービー馬。前走英セントレジャー1着)
英愛3歳馬のエースとして登場です。
ここにクラックスマンがいたとしても一応実績ではこの馬がエースです。
2人で引いていますが、激しい感じもせず、念のためという所かな。特別すごい感じもせず、悪い感じもせず。
芦毛という位です。
エネイブル(英愛オークス、キングジョージ。前走ヨークシャーオークス1着)
3歳牝馬で2人で引いていますが、慌てる素振りも見せず、目をパッチリ開け、耳を前にピーンとして、前髪もシュッとして周回していました。
最近だとトレヴは見た目は小さい牝馬でしたが、こちらは雰囲気としては大きく見せています。
人前でのパドックは日本と違い2~3周で終わってしまうため、あっという間です。
すぐジョッキーが乗ってそのまま馬場入場へ。
日本位長いと後半にかけてどんどんテンションが上がる馬も出てきますが、ここだとそういうのはありません。
大丈夫なのもいますし、テンションの上げ方は人も馬もそれぞれですので、向き不向きはこういうのでも出ます。エイシンヒカリとかは短くないと…という馬でしたし。
返し馬
返し馬は誘導馬に先導されて少し観客の前を歩きます。
スタート付近に出て走ってしまうとゴールまで馬を見れませんので、こういうのは良いです。
日本でこれは取り入れてほしいですが、観客の数も違いますからね。
ユリシーズ(エクリプスS、英国際Sの勝ち馬)
前の方が何かとごちゃごちゃしながら走り出していますが、さすがに歴戦の古馬です。
これ位なら何ともありません。
若干汗も見えますが、熱くなっている様子もないし、特別ありません。
サトノダイヤモンド(再登場)
走り出したら割とスムーズでしたが、常歩で馬場入場時にかなり熱くなっていました。
クビを何度も空に向けて上げ、目立っていたと思います。
馬場入場後は走りそうな雰囲気は出しつつも外には出なかったので、ここでも「うーん」という気分。
オーダーオブセントジョージ(長距離の鬼。前走愛セントレジャー圧勝でココ)
白い汗が出ていますが、この馬は毎回こんな感じだったはずなので特にありません。
別に走り出してイライラしている様子もなかったですし、そもそもそんな馬が3000mを超えるレースをあんな走れませんので大丈夫。
ブラムト(フランスダービー馬)
首をあげてやや折り合いを欠いている走り出しになりました。
雰囲気はこれでよいとは当然言えず、スタートも出ない事が多い馬ですので乗るのが難しいのかもしれません。
ウィンター(英愛1000ギニー馬。前走メイトロンS2着)
ライアン・ムーア騎手を背に一番最後で全員が先に行った後、ワンテンポ遅れてのキャンター。
当然闇雲にこのクラスの人が走らす訳ありませんが、非常に丁寧な返し馬に見えました。
コース上に人が多いため、走り出すまでに人はいなくならないといけません。
ザラック騎乗のスミヨン騎手が盛んに手で「どけ」というジェスチャーをしていましたが、どいてあげないとかわいそう。ロンシャンの時もそうでしたので、これはフランス流なのでしょう。
内側も一杯。
そこから見る人たちもずらっと埒に沿っているため、両サイドに人がいる状態です。
こういうレースって他に知りません。ケンタッキーダービーもこの距離で人はいませんし、ドバイWCとかでもありません。
待機場(というかゲートの後ろ)に行くとすぐゲートイン、すぐスタートです。
ファンファーレなし。私はあったほうが良いと思います。
そういうのなく気づくと数頭ゲートに入っていますので、盛り上がりには欠けます。
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