2017年以降の開催スケジュールを一度考えたい。有馬記念は最後がいいよー。




1月も10日以上過ぎて今更の話題ですが、2017年の開催・重賞日程発表されています。
有馬記念が最後ではなくなるというだけで私は反対ですが、もはやそれは避けられません。そう公開されてますし。

ただ文句を言っていても仕方ないので、対案を考えましょう。
ちなみに、これは無茶苦茶難しいです。

 

色々と記事も出て、コメントも賑わっています。
有馬記念の後にGI開催って、どーなのよ? 今季のJRA日程に違和感

有馬記念は「年末の風物詩」としてのブランドを築き上げてきたレースですからね。言いたくなる気持ちは分かります。
もちろん競馬ファンは「いやいや東京大賞典が最後」とか「東京2歳優駿牝馬だろ」とかいるかもしれません。
それでも有馬記念の醸し出す年末感、今年最後感がいいと思うんです。

同じことを「ホープフルS」に求めるには無理があります。
これは有馬記念は引退する馬もいて、ある意味では寂しいレースだからこそ、年末とマッチした感じの良さがありました。

私がダビスタをやっていた頃からスケジュールの大きな流れは変わっていません。
20年近く同じフォーマットで続けていますが、競馬の世界は変わっています。

今やレーティング120ポンド超えの馬が国内だけで毎年出現し、ジャスタウェイ、エイシンヒカリなどが最高レーティングを獲得するケースも出てきており、JCの役割や立ち位置も変わりました。
今あるパーツにG1を押し込むのではなく、本当は一度ガラガラポンした方がすっきりするのかな。
まぁガラガラポンでも相当難しいです。

日本も海外馬券を売り出し、凱旋門賞が物珍しいとはいえ41億円も売り上げた事実も無視できません。
凱旋門賞ウィークエンド、香港国際競走、ドバイミーティングを日本競馬が無視するのはもはや現実的ではありません。
海外のG1との調整が求められるようになっているのも難しさに拍車がかかります。

これは私なら、の意見ですので、「全然違う!お前何も分かってない」というのはOK。

 

2歳

重賞は色々と作っていますので、これ以上は無駄に作りません。

ホープフルステークスを離れ小島のようにスケジュールする戦法は「日曜日にG1を1レースのみ実施」の縛りの中では非常に有効です。苦心の跡が見えて私は逆に清々しさを感じたくらい。
この要件を満たすのがかなりの難題で、秋にG1を作っても早々に詰まります。
もう2歳戦だけはG1レースを被らせてもらうしかありません。

扱いの難しいのは東京スポーツ杯2歳Sかなと最初は思いました。
理想はJCと同日。来年のクラシック候補をお披露目する場にもなりますし、JCの1つ前が重賞じゃないとか面白くありません。格はG3のまま。
が、この時期にホープフルステークスの前哨戦だと厳しいか…。仕方ありません。今のまま。

阪神JFはあの舞台は桜花賞にも直結しますし、出世馬が沢山出ているのでそのまま採用。12月阪神1600m。

朝日杯は距離を短縮し東京にします。芝1400m。
G1のレーティングが保てない気もしますが、みんなに頑張ってもらいます。
日本は全体的にスプリンター不遇+2歳短距離ならある程度馬が揃うだろうということで、作った方がいいと思っています。11月4週目。JC同日。2つ前。
本当は中山芝1200mが良かったのですが、隙間を作れず。

これにより前哨戦の京王杯2歳Sが中2週と詰まるので、アルテミスSと入れ替え。
前日京都でファンタジーS、アルテミスSと2日連続で2歳牝馬の重賞が並びますが、今も両方使う馬はいませんので、まぁいいでしょう。

デイリー杯もポツンとなってしまいますので、これも前倒し。
10月にはサウジアラビアロイヤルCが関東にあるだけで、関西に重賞がないので富士Sの裏に移動。
ここを走った馬で距離短縮したければ朝日杯、延ばしたければ京都2歳Sと分かれます。

ホープフルSはG1の格にして阪神芝2000m。有馬記念同日ではなく1週前に。
ホープフルステークスのレーティングは直近でやや強引に感じますが110を超えていますので、G1になれます。

距離の短いレースとかを作ると「短距離で賞金を稼いでダービーに出てくる問題」、ついでに「ダートで賞金を稼いでダービーに出てくる問題」が出てきます。

これを解決するには、クラシック指定競走を作り、そこでの収得賞金(もしくはポイント)制度にすればいいだけです。
なにもそんな難しいことではありません。
OP特別以上には2歳秋(10月)から以下の条件を付けます。

  • OP以上のダート競走はいくら勝ってもダービー出走の収得賞金には加算しない。
  • OP以上で距離1400m以下の競走はオークス、日本ダービーでは収得賞金を計上しない。皐月賞、桜花賞はそのまま計算する。

で解決させます。
朝日杯の勝ち馬は、それだけではダービーの出走権を得る事はできません。

<変更点>

  • デイリー杯2歳S 11/11→10/21
  • 京王杯2歳S 11/4→10/28
  • アルテミスS 10/28→11/4
  • 朝日杯フューチュリティステークス 12/17阪神1600→11/26東京1400
  • ホープフルステークス 12/28中山2000→12/17阪神2000

ダートの重賞も欲しい所ですが、変えるなら朝日杯をダート1600mにする位しか思いつきません。

 

3歳

桜花賞、皐月賞、NHKマイルカップ、オークス、ダービーの日程と競馬場は変更しません。

1月の京成杯はホープフルSと何かと被るので、延期+条件変更。空いたスペースには500万下かOP特別の芝1800mとかでいいんじゃないかな。
シンザン記念はそのまま残します。

皐月賞は若葉S、ダービーはプリンシパルSがあるので、菊花賞も指定オープン特別を作りましょう。
穴っぽい馬として認知させるなら京都3000mでいいんじゃないでしょうか。「嵐山ステークス」の復活です。
3歳限定だと馬が集まらないので、「3歳最先着に菊花賞優先」とすればいいんじゃない。

また、日本馬がベルモントSに勝てば1億円!みたいなものも発表されました。
ラニを見て分かっていると思いますが、北米3冠ではあのレースが断然戦いやすいです。頭数も少ないし、それに特化した馬なんぞ北米にいません。
番狂わせを起こすにはあのレースが一番。多くの2冠馬がなぜ3冠馬になれなかったのか?を考えればそうなります。
そう考えると、出走を促す位のレースがあってもいいですね。もう毎年1頭送り込みましょう。
ヒヤシンスSの距離を見直し。東京ダート2100mで。ハードな割に重賞ではありませんが、そこを勝ち切った馬は遠征の補助出せばいい。

ホープフルステークスに押し出された京成杯が浮くので、これをどう使うかが問題です。
不遇のダートかスプリントが第一候補ですので、中山ダート1200mとか?かな。
あのコースも癖がありますが、短距離とダートが無いということだけで採用。
時期が微妙ですが、皐月賞の周辺とかに行います。

もしくは3歳限定の秋の重賞として中山芝2000mも面白そうですが、そうするとセントライト記念と被ります。
セントライト記念を芝2500mにして、京成杯を芝1800mにして、勝ち馬には菊花賞ではなく天皇賞秋の優先出走権とかだと1000万下の馬たちが燃えそうなんですが、まぁいいや。

<変更点>

  • 京成杯 1/15中山2000→4/2中山ダ1200
  • ヒヤシンスステークス 2/19東京ダ1600→ダ2100
  • 新設/嵐山ステークス(古馬混合)、京成杯の後の500万下芝1800m

京成杯のダート1200mがイマイチな提案だと思いつつ、他にないのでこれで。

 

古馬

キタサンブラック、マカヒキ、リアルスティールなどが仮に全てドバイへとなると、とても寂しい大阪杯になってしまいます。
番組表を見てれば分かると思うけど、この時期はドバイと絡むために大変です。
もうドバイはそういうもんだということで組み込むべき。

従って大阪杯は阪神1800mとしてヴィクトリアマイルをマイルじゃないので名前を変更して移行。
牝馬にはいろいろと辛い時期ですが、似たような時期に桜花賞もやってるし、我慢してもらいます。
そして春の天皇賞は1週前倒し。この1手を打たないと次が難しい。

ヴィクトリアマイルの週に古馬2000m付近のレースを大阪杯(仮)として実施します。
実はこの手の事を考えてみると分かりますが、使い勝手がいい時期に入っているのがヴィクトリアマイルとオークスです。
オークスは動かせませんので、ここを動かすしかない。

天皇賞から中2週。ヴィクトリアマイルの移行版からもいけますし、ドバイからも約1ヶ月半あります。
宝塚記念は中5週、安田記念にも中2週。なんとかなるでしょ。

個人的に好きなコースである中山2000mが理想ですが、開催してませんので思い切って新潟2000mにしましょう。レース名も大阪ではないので変更。

新潟2000mのレースだと道中の溜め合い、直線の切れ合い。毎回「スロー過ぎ」「上がりだけ」「ディープの庭」とか揶揄されるのが目に見えてますが、それでもいい。
そんなのはG1としてどうなのよ?というのはありますが、代替案は京都2000m。ここでもいいんですけどね。もう好みでしょう。
新潟だと天皇賞秋に似ていますが、もうそういうの気にしてたらキリがありません。宝塚記念が右回りだから文句言ってられません。
ヨーク競馬場の英インターナショナルSのように、外ラチ一杯を全力疾走してもらいましょう。

新潟大賞典が何かと中途半端なものなってしまうので、いっそ残念天皇賞春として距離3000mのハンデ戦。仮想メルボルンカップ。

 

そしてドバイミーティングが3月末です。ここと高松宮記念が被るのはファンも買うのに色々と大変です。
ここは思い切って入れ替えを行います。
高松宮記念を3/19に。この日は中京開催を入れ、弾かれた阪神大賞典を3/20にします。フリーパスの日もそうしちゃえ。
1週前倒しの影響で、オーシャンSを2/25に、中山牝馬Sを3/4に、高松宮記念の日に金鯱賞をスーパーG2として開催。
天皇賞まで中3週、新設G1まで中6週。少し長いけど、まぁ大丈夫か。

秋は今まで通りでいいかな。考えるのが大変だし。

ターコイズSが「残念エリザベス女王杯」としてロクに機能していないと思っているので、エリザベス女王杯の前哨戦としてしまうのもいいかなって思います。
そうするとターコイズの名は使えませんが、府中牝馬S以外のもう1つエリザベス女王杯の前哨戦があってもいいと思っています。
結果ターコイズSは重賞は無しにしてしまってもいい気がしますけどね。愛知杯も近くにあるし。

<変更点>

  • 大阪杯 阪神2000m→牝馬限定1800m
  • 阪神牝馬S 4/8→3/11
  • 金鯱賞 3/11→3/26
  • オーシャンS 3/4→2/25
  • 中山牝馬S 3/12→3/4
  • 阪神大賞典 3/19→3/20
  • 高松宮記念 3/26→3/19
  • 天皇賞春 4/30→4/23
  • マイラーズカップ 4/23→4/22
  • 新設G1 5/14 新潟芝2000m(ヴィクトリアマイル廃止)
  • 新潟大賞典 5/7芝2000m→5/21芝3000m

 

結論

これは難しい。
批判はしたいものの、「だったら改善点を出せ」と言われると苦労します。好みもあります。

ホープフルステークスも暫くしたら慣れちゃうでしょうけどね。