写真で振り返る 第23回青葉賞 レース回顧。さぁ、ダービーへ。




ゴールまで

マイネルハニー先頭で4コーナーへ。
メートルダールは少し早めに仕掛けて一番外へ行きました。
レッドエルディストは結構鞭を入れながら内から外へ。この馬は反応がこのレースを見た限りだとイマイチですね。
2016青葉賞4コーナー

マイネルハニーが頑張りますし、ノーブルマーズも簡単に潰れません。
途中から11秒台を続けても残り400m付近まで維持し続けるのですから、いくら馬場が良かったとはいえ逃げた2頭もさすがです。
マイネルハニーはスプリングSの分があるから出れるでしょうが、ノーブルマーズもダービーで見たかった1頭です。

ペースが上がったところで一緒について行ってしまったプロディガルサンが顔を外に向けて走っています。
疲れなのか癖なのか…。対してヴァンキッシュランは右鞭に応え、やや内に刺さりながら伸びます。
右鞭でどんどん右に行ってますし、鞭に反応するタイプなのかもしれません。
前走降着がありましたが、その時はずっと左鞭で左に寄れてました。

2016青葉賞ラスト400

ラスト200mでは抜け出します。
逃げ馬2頭は一杯になり、プロディガルサンも余力がなくなりました。
レーヴァテインもさすがにここに入ってこのペースだと後半違いが出しにくいですね。そこまでの脚ではありませんでした。
2016青葉賞ラスト200

抜け出してからも鞭に応えてゴールまで走り、2着のレッドエルディストに1馬身1/4差つけての快勝です。
内田騎手は鞭がしなってとても絵になります。
2016青葉賞_内田騎手とヴァンキッシュラン

走りは1歩1歩が大きく、クビを使って走るその雰囲気はウオッカに似てると思います。
ゴール直前でもう1回手前を替えているように、最後まで頑張りました。

血統は非常に良く、母の母はPennegale。
この馬の母であるLily of the Valley(リリーオブザヴァレー)以外にも、昨年のUAEダービー馬Mubtaahij(ムブタヒージ)を輩出しています。
2010年のフランスG1であるオペラ賞を前年の仏オークス馬Stacelita(スタセリタ)を破って勝利。12戦7勝で引退しています。
父はGalileoですし、欧州の一流血統という感じがします。母系は癖がありますが。

走りそのものは文句なしです。
これがダービーで5番人気位なのが信じられないくらいの走りだったと思います。

2着のレッドエルディストは道中でチョコチョコ走っていたのが気になります。
クビを使ってゆったりと、という雰囲気が好きな人からすると、あんまり好きじゃないかも。
ただ、2着に上がってからの走りがとても素晴らしかったです。手前を替えてから一気にストライドが伸びました。
上がり33.9も出てますし、距離はこの位の方が前半追走が楽なのではないかなと思います。
こちらも血統は母の母Last Secondは当時G2で今G1のナッソーSとかの勝ち馬ですし、強い牝系です。

レーヴァテインは痛恨の3着です。
ダービーのボーダーラインが下がらない限り厳しくなりました。
ここは3着まで優先出走権を与えてほしいです。そうじゃないとトライアルの意味がないと思います。2着までの馬は賞金加算されるから出られるわけですし。
遅生まれなので、もう少し成長待ちかなと。

メートルダールはもともと東京より中山の馬だと思っているので、この結果は特になしです。
一瞬のキレを生かすタイプなので、中山の方がいいでしょう。だからこそ、皐月賞に全力投球してほしかったな。この馬もレーヴァテイン同様に苦しい結果に。

アルカサルはちょっとレースにならず。
ペースを上げることもできず、後方のままになってしまいました。捲る競馬は東京だと楽ではありません。

プロディガルサンは

  • 舌を出しながら走る
  • 顔が常に外を向いていて真っ直ぐ走らない
  • 前を追いかけてしまう
IMG_0425

というように、若いというか癖だらけというか。
結果だけ見れば休み明けで前行って粘って4着なので強い馬ですが、今年のメンツ相手でこのままだと…。
リアルスティールよりフワフワ感はないですが、御するのに苦労しそうですね。

ゴール前1頭になってしまったので、「シャッターを外せない」と妙に構えすぎてピントを外しました。
失敗です。ダービーじゃなくて良かったと思います。
2016青葉賞ゴール前