第66回有馬記念 レース展望と展開予想




なんと抽選突破!

これは嬉しい誤算でした。

【有馬記念】ボックスシートは倍率“84.9倍” 指定席抽選発売の申込状況発表

となっていて、JRAカードの事前予約では当然のようにハズレ。
まぁ戦わずして諦めるのは申し訳ないと思い、30倍を超える一般抽選に申し込んだら…なんと当選。やけくそでもやってみるものです。

ジャパンカップは東京競馬場が少ないとはいえ多くしたので恐らく倍率は下がっていたと思いますが、中山はなぜか今までと変わらないため、狭き門でした。

特に意味はないですが、毎年並んでまで現地に行くのは「松坂投手が引退したら」と期限を切っていたので、事実上今年が最後です。
来年以降は恐らく有馬記念は行ったとしても今までのような「前日から並ぶ」みたいなことはせず、適当の予定でしたので、「今年行ければいいなー」位でしたが、叶いました。
馬券の運は完全に使い果たしたでしょう。でもそれでいい。
なのでこんな予想はアテになりませんよ。。。

私が行くからには(勝手ながら)写真やら動画やらで残す義務があると思っています。
なんとか撮影が上手くいけば。少し曇ってくれるといいのですが、、、

 

今年のざっくりとした展望

今年の競馬シーンの象徴のような出走馬になった印象です。

このレースで引退を迎える馬(クロノジェネシス、キセキ)、勢いのある3歳馬(エフフォーリア、タイトルホルダー)、伸び悩んだ4歳馬(アリストテレス)。
長らく牝馬の時代が続いていましたが、来年は小休止しそうな雰囲気がします。それはこのメンバーにも表れてますかね。

今年はコントレイルやグランアレグリア、ラヴズオンリーユー、ワールドプレミア、ダノンスマッシュ、インディチャンプ、ダノンキングリーといったその路線を引っ張ってきた馬や海外できっちりと勝利してきた馬の引退が重なりました。
日本競馬の別れの季節ですからね。そういう時もあります。

そんな中、現4歳世代の主に牡馬が伸び悩み、比較的上が軽い状態で3歳馬が一気に侵略してきた印象です。
この有馬記念もそんな新旧入れ替え戦としては申し分ありません。

凱旋門賞帰りの「ミス・グランプリ」クロノジェネシスの引退レースであり、現役最強まであと一歩のエフフォーリア。
天皇賞秋でコントレイルとグランアレグリアを破り、有馬記念でクロノジェネシスを倒せば文句なしでしょう。最後に待ち構えている舞台、相手としては申し分ありません。

菊花賞の走りができればタイトルホルダーはもちろん驚異ですし、急上昇があるかもしれないアカイイト。クラシックで惜しいレースが続いたステラヴェローチェももちろんここは一発狙っているでしょう。

が、個人的な戦前の予想はエフフォーリア1強+クロノジェネシスその他という感じ。
皐月賞は現地で見ましたが、エフフォーリアはレースも上手でパワーは申し分ありません。レースも上手ですし、スタートがきっちり決まれば問題なくいいレースをしてくれるでしょうね。

 

馬場の感じ

ターコイズSで1:32.8と稍重ながらいい時計でした。
日曜日の2歳未勝利でも1:35.1と出てますので、馬場はいい感じです。

ミスニューヨークは大外ぶっこぬきましたが、基本的にはフェアな馬場かなと思います。

週末の天気を見るととてつもなく寒いですが、馬場がぬかるむ事もなさそう。
完全に観戦してる人間の方が心配で、ちょっとどうしようかなと思う位です。クロノジェネシスの引退式までいたら凍えてしまいそう。

 

展開予想

有馬記念は当然ながら枠順がとにかく重要です。
エフフォーリアやクロノジェネシスが大外だったらどうしよう、と思いましたがそれはなく、菊花賞馬タイトルホルダーが大外に。脚質的に前に行くだけにスタート直後の力みが最後甘くなるか?と惑わせます。

白帽子を引いたパンサラッサ。好走枠ともいえる2枠4番はメロディーレーン。
凱旋門賞帰りのディープボンドも3枠5番といい枠ですし、クロノジェネシスも4枠7番なら文句ないでしょう。ステラヴェローチェとエフフォーリアが9番と10番で並び、アカイイトは今回も外目。そして大外にタイトルホルダー。

簡単に展開予想を。まぁ当たらんからね。大体ここから。

逃げ :②パンサラッサ
逃げ中:⑯タイトルホルダー
逃げ後:⑤ディープボンド
先行前:①ペルシアンナイト、⑩エフフォーリア
先行後:④メロディーレーン、⑪アリストテレス、⑫シャドウディーヴァ
中団前:⑥ウインキートス、⑦クロノジェネシス、⑭アサマノイタズラ
中団後:⑨ステラヴェローチェ、⑬アカイイト、⑮キセキ
後方 :③モズベッロ、⑧ユーキャンスマイル

としました。
さすがにパンサラッサは行くでしょう。この枠で福島記念の走りを見て、わざわざ下げるとは思いません。
キセキは父のように出遅れると予想します。もうあの馬は先行できない。向正面から上がっていって盛り上げる役はできるかもしれませんが、スタートは後手になると思います。

そう考えると、キセキ、アサマノイタズラ、アカイイト、シャドウディーヴァとそこまでガツガツタイプが前に行かず、少し行きそうなシャドウディーヴァは父が乗る訳だからそんな絡むとは思えず。
タイトルホルダーとしては菊花賞位のスタートが切れれば、そこまでロスする並びには思えません。

エフフォーリアはパンサラッサとディープボンドがいき、モズベッロとユーキャンスマイルが下げるので内に入りにくい感じにはならないと思います。内の4頭は大体行き場が決まってる訳ですから。
外から被せるのは離れたタイトルホルダーのみ。しかも兄弟。割とスムーズに中団前目の外をキープできそうな気がします。

パンサラッサは逃げても入りの1000mは59.0を切れるかどうか。イメージは58.9。
アエロリットで58.5、リーチザクラウンが58.6ですので、そこまでは出ないかな。

とはいえポツンと少し離して走るペースです。
その後ろにポツンとタイトルホルダーがいて、その後ろにまた1頭でディープボンド。
前がばらけているものの、その後ろはごった返してエフフォーリアを中心にごちゃっと。その集団の後ろにクロノジェネシスと外からステラヴェローチェ、アカイイト。
キセキは出遅れからの捲りを仕掛けてスタンドが少し湧いて後方にモズベッロとユーキャンスマイル。

パンサラッサは前走コントラチェック、ディアンドルに絡まれた前半があってなお粘ったので、今回もそう簡単に(かつてのツインターボのように)はならないでしょうが、タイトルホルダーが対エフフォーリアを考えて早めに仕掛けます。そこでもう1度思わず歓声が出る中山競馬場。

4馬身後ろにディープボンド、その後ろ2馬身差でエフフォーリア。外から押して押してクロノジェネシスとステラヴェローチェ、アカイイト。

パンサラッサとタイトルホルダーが並ぶような形で4コーナーへ入ります。
その後ろにまだ少し差があるエフフォーリア。クロノジェネシスは外へ持ち出し、アリストテレス、アカイイト、ステラヴェローチェと横に広がる。内を狙ったペルシアンナイトとシャドウディーヴァ。

先頭は逃げるパンサラッサを交わしてタイトルホルダーが先頭で坂を駆け上がる。ディープボンドも追う。
しかし先頭は菊花賞馬、弥生賞を制覇した中山。さぁ逃げ切るか?と思ったら外からエフフォーリアが加速。
更に外からクロノジェネシスとステラヴェローチェ、アカイイト。内でディープボンドとシャドウディーヴァ。ただ、外がいい。

逃げるタイトルホルダーを残り100mで皐月賞は内から抜いたけど今度は外から一気。
エフフォーリアが身体半分出る。粘るタイトルホルダー。外からステラヴェローチェの方が足がいい。クロノジェネシスはちょっと苦しいか。アカイイトとディープボンドと並んでいる。

最後はガッツポーズを派手にしながらエフフォーリアがタイトルホルダーを1馬身半振り切ってゴール。2番手にタイトルホルダー。3着ステラヴェローチェと皐月賞のワンツースリー。3歳勢強し!
クロノジェネシスは4着、アカイイトが5着。ディープボンド6着。

勝ち時計は2:30.9。
エフフォーリアのみ上がり35.0を切る34.9。

となりました。
冒頭に言った通り、これはまず当たりませんからご安心を。
ただ、そんなに荒れる要素はないと思います。今年は。

◎ ⑩エフフォーリア
○ ⑯タイトルホルダー
▲ ⑨ステラヴェローチェ
△ ⑦クロノジェネシス
△ ⑤ディープボンド
△ ⑬アカイイト

本命はエフフォーリアで。
元々力がこの中でNo1だと思いますし、この枠の並びならそこまで苦戦するイメージがありません。
前を見ながら、後ろを警戒しながら走れる位置にいると思いますし、包まれたりしそうな雰囲気もなく。
良馬場の天皇賞でコントレイルとグランアレグリアをやっつけてるんだもの。そりゃ強いよ。

対抗は恐らく大外枠で一気にオッズが上がるであろうタイトルホルダー。
ただ、書いた通り先行する割には外枠のマイナス要素は少ないと思います。
パンサラッサがいい「風よけ」になり、ディープボンドと挟まれてほぼ逃げている状態を作れそう。そうなると強いと思いますし、セントライト記念でグダグダだった事を考えれば、変に下げたりもしません。1頭で走れれば厄介です。

3番手にステラヴェローチェ。
前走は前半後手過ぎましたが、途中動いて上がり34.7と最速タイ。
世代トップクラスの力を持っていますし、クロノジェネシスを追いかけて最後は捕まえられる可能性を感じています。

ここから△。

まずは引退レースのクロノジェネシス。
コントレイル、グランアレグリア、ラヴズオンリーユーと引退レースを勝利して締めている馬が多い年ですが、クロノジェネシスはちょっと不安ですね。
凱旋門賞帰りの5歳牝馬。どこまで戻っているか?は不安ですね。
去年のフィエールマンもいい馬でしたが、今年の方が上位陣は骨っぽい相手なので、及ばないケースは十分考えられます。

もう1頭の凱旋門賞帰りのディープボンドも△。
こちらは最後は流すようにゴールしてたので、立て直せていれば枠もいいですし、流れも向きそう。
パンサラッサが行く分「行かせる」という選択をすると思いますが、むしろ行ってしまう位の勢いなら粘り込めるかもしれません。タイトルホルダーに前を取られたら個人的には厳しいと思います。
スタートの勢い次第。

アカイイトも△。
ここにきてグッと上がってきた印象がありますので、こういう馬は注意したい。
外枠ですが、元々大外ぶん回すだけなので、枠はあまり関係ないです。

 

AJCCを勝って以降流れに乗り切れないアリストテレスは切り。
シャドウディーヴァも悪くはないですが、有馬記念での上位となると(-ω-;)ウーン。
アサマノイタズラもこの枠だと下げると思いますが、セントライト記念は内枠から終始内で外にスムーズに回っての直線も前が綺麗に開くレースでしたが、このメンバーだと下げると捌くのに苦労しそうには見えました。
キセキは出遅れ予想なので、やるならルーラーシップ位やってもいいです。

3連複でエフフォーリア軸の人気サイドですかね。絞って仕留めたい!