今週は日本ダービーです。
毎週回顧を書いていますが、全然覚えていないので、せっかくですので振り返ります。
多くの馬が会った事があるメンバーですので、自分がどう振り返ったのかをまとめです。自分のメモですね。
キタノコマンドールはいい馬で、人気も背負うと思いますが、勝ったシーンがないので割愛。
ダノンプレミアム(弥生賞の)
弥生賞以来の出走です。
スピードは文句なし。スタミナも私は大丈夫だと思っています。
芝の良馬場の2歳のマイル以上の重賞で3馬身半というのは記憶にほとんどありません。
結構突き放した記憶があっても大体2馬身~2馬身半です。ちなみに、グラスワンダーの朝日杯で2馬身半。1990年以降は多分これだけ。
- サダムパテック(2010年東スポ杯)/3馬身半
- ロジユニヴァース(2008年ラジオNIKKEI杯)/4馬身
- ナリタブライアン(1993年朝日杯3歳S)/3馬身半
- ヒシアマゾン(1993年阪神3歳牝馬S)/5馬身
- イソノルーブル(1990年ラジオたんぱ3歳牝S)/3馬身半
全部翌年以降のG1馬。
普通に無事に行けば、この馬がG1をこれっきりってことはないと思います。
ダノンプレミアムはほぼノーステッキで後続を完封。
好きなタイミングで動ける自在性、スピードはもちろんですが、11秒台が続く直線でも全くよれることなく真っ直ぐに淡々と走るスタミナ。
同年代との2400m戦でスタミナが心配になるとは思えませんでした。
エポカドーロ(皐月賞の)
皐月賞馬です。
勝ち方も良かったですが、フロックっぽく感じやすいのが…。でも先行出来て末脚もこの2戦しっかりしているため、少なくとも見せ場がないなんて事はないでしょう。
勝ち時計は馬場を考えればそこまで悲観すべき数字ではないですね。なお、レースラップのラスト4Fが全て12.0を超えたのはゴールドシップが勝った時以来。
オルフェーヴル産駒がクラシックを制しました。
スタートから逃げる訳でもなかったですが、ほぼ逃げている状態。直線は早めに外に出して前を抜き去っても止めることなく駆け抜けました。
勝ったレースも負けたスプリングステークスも自分の後ろをきっちり離していて、抜き去る時に併せる事もせず、真っ直ぐ走るのは素晴らしい。
ワグネリアン(東京スポーツ杯の)
皐月賞ではあまり良い所はありませんでしたが、恐らく舞台は絶好の東京。
上がりも出る馬ですし、巻き返しに期待しています。
ワグネリアンの上がりは34.6。最後までしっかり伸びています。
勝ち時計1:46.6も極めて優秀です。極端な高速馬場でもない今開催の東京であれば先週のtvk賞(古馬1000万下)の勝ち時計1:47.1を凌ぎますので、クラシック確勝級のパフォーマンスでしょう。このレースで1:47.0を切ったのは以下の3レースです。
- 2005年 1:46.9 フサイチリシャール⇒朝日杯1着(2着にメイショウサムソン)
- 2012年 1:46.0 コディーノ⇒皐月賞3着
- 2013年 1:45.9 イスラボニータ⇒皐月賞1着(サトノアラジン5着、ワンアンドオンリー6着)
そして今回3馬身差でしたが、3馬身以上の圧勝は以下の通り。
- 2010年 3馬身半 サダムパテック⇒皐月賞2着、マイルCS1着
- 2011年 3馬身 ディープブリランテ⇒ダービー1着
かなりの割合でG1馬、もしくはそれに近いパフォーマンスをクラシックでも出しています。
この走りを続けられれば、取りこぼしはあるかもしれませんが、王手まではいかなくても飛車角両取り位は考えてもいいでしょうね。
弥生賞の時はこんな感じに。
スタートまともに出たとはいえ、本番は18頭立て。今回も実質7頭立てみたいなレースでしたので、4コーナーでの反応で捌けるか?は微妙です。
ダービーの方が向いているはずなので、この相手を考えると、狙いを一本に絞ってもいいのかも。
負けたといっても上がり33.7。立派だと思います。
ゴーフォザサミット(青葉賞の)
青葉賞馬です。
勝ち時計も勝ちっぷりも良かったですし、東京は百日草特別も勝っています。もっと人気で勝っていれば…。盛り上がりの面で。
2000年以降、2馬身半以上差をつけて、馬券外に沈んだのはあのペルーサ以外いません。
2馬身以内の着差で馬券になったのはゼンノロブロイとウインバリアシオンだけで、他の10頭は大きく敗れている馬おり、かなり苦しいレースを強いられています。データ的には本番も面白い1頭です。この馬が馬券外に沈んだら、2馬身半に格上げすればよいだけです。
今年は皐月賞の馬場も言い訳できるものでしたし、ステルヴィオなど2400mに長くなることで相対的にプラスにはならないよなぁという感じの馬も多く、この路線は無視できません。
スプリングSで負けて早々にこちらに切り替えたのもプラスだと思います。既にどこかで負けた馬が勝っているので、インパクトには欠けますが、勝ち方自体は素晴らしかったと思います。
東京巧者だけに、「なるべく内を取れれば」という条件付きになるとは思いますが、枠次第では対抗位まで浮上しそうです。
サンリヴァル(芙蓉Sの)
皐月賞2着馬です。
さて、この馬の取捨選択はそれなりに難しい。切れ味勝負で劣るのでは?と思うだけに買うべきか否か。
2着のサンリヴァルは前半から無理せずにじっくり。
直線で口向きが悪いのが気になりましたが、こんな感じだったかな。覚えてないけど。
昨年のクリンチャーみたいなタイプになれそう。そして距離は持ちそうなので、ダービーでこけても菊花賞で狙いたいです。
ホープフルステークスではこんなこと言っています。アテになっていませんね。
サンリヴァルもややこしい馬になると思いました。
スタートも今回イマイチでしたし、逃げ先行で割と粘って「次こそは」と多くの人が思って外れるパターンの馬に似てる。
ハイペースで前総崩れの中唯一粘ったというのは事実ですが、この時期の中山だからこそ。
皐月賞やダービーではもっと瞬発力が求められますので、こういうタイプは苦戦してもおかしくないです。
ブラストワンピース(ゆきやなぎ賞の)
どこにも回顧にまともに出てきていません。
毎日杯も書いていませんし、まぁ全部書いていないし、仕方ない。
ゆきやなぎ賞は素晴らしい走りでした。毎日杯もいい走り。
さて、狙い通りの休み明け。走りは良いので、一発ある可能性があります。
ジェネラーレウーノ(京成杯の)
京成杯でコズミックフォースを下し、皐月賞3着に粘りました。
皐月賞で抑えておけば…という1頭です。ダービーだと雰囲気は向かいないと思いますが、買わないと来たらショック。
パドックはチャカチャカしているでしょうが、全く気にしなくていい1頭です。
最後は余力十分でジェネラーレウーノはゴールへ。これで芝2000mを3連勝です。
ペースは決して緩くないですし、ある程度差してくる馬が優勢だった中、先行して押し切ってラストも12.3-12.2と上げてゴールへ。
追い方がああなっていて、重心を下げて思いきり走っている感じもしないし、何とも不思議な馬です。パドックではウルサイですが、走るといい意味で「ソラを使う」というか力を抜いて走っています。距離はかなり持ちそうですので、菊花賞とかで忘れた頃に激走しそうな雰囲気を感じます。
直線もしっかり走っていましたし、スタートも上手。クラシックで頭を悩ませる1頭です。
皐月賞の時も文句気味に。
菊花賞で狙えそうというタイプだったのに、まさかここで来るとは…。
馬場が鈍ったのも相対的にプラスだったのは事実ですので、やはり切れ味勝負となると不安が残ったままです。
タイムフライヤー(ホープフルステークスの)
腐ってもG1馬です。
皐月賞の時は全くと言っていい程良い所がなかったですが、この馬もダービーより菊花賞とかで激走してそうな雰囲気があります。狙いにくいのは狙いにくい。
前走はグレイルに差されましたが、今回はスタートが少し遅い中、後方でしっかり抑えての直線勝負。
4コーナーで前を捕えに行き、直線では上がり35.5でゴールに向かうにつれて後続を離したというのも印象はすごくいいです。
大きくはないですが、身体もガッシリしていて強そうですし、この段階では昨年のレイデオロと比較しても遜色ないと思います。デビュー戦からロックディスタウンにシャルドネゴールド、未勝利でアドマイヤアルバといい相手と戦っていますので、派手さはないですが、味のある馬になりそうな走りです。
デビュー戦で33.0を切る上がりを出していますが、どっちかと言えばこういう乱戦向きな自在性ですので、春は負けても菊花賞とかで次のG1制覇もありそうなタイプに見えました。
若葉賞の時はさすがに褒める点がありません。ちょっと調子落ちですかねー。
前半不利があったのは事実ですが、そこから動けずに後方待機。直線大外にだすしかないという大味な競馬。グレイルに差されていたとはいえ、京都2歳Sのようなレースを期待したのですが、まったくもって残念な負け方。
ステルヴィオ(デビュー戦の)
デビュー戦を見た1頭なのでとても印象に残っています。
皐月賞は連対を外しましたが、アーモンドアイは確かにロードカナロアの仔で2400m走りましたが、こっちは相対的にプラスになるとは思えないのは思えない。
朝日杯の時は長い方がいいとは言っていますが、2400mというイメージではないです。
2着だったステルヴィオについては、追い出してからの走りは悪くないですが、4コーナーでもたもたしてたのが気になります。エンジンがかかるまで時間を要しているように見えます。
ロードカナロアという血統から短めという安易なものではなく、もっと長い方がいいと思います。走り出してからはストライドも大きく素晴らしいので、こういう「勝ち切れない馬」はNHKマイルCでは怖い。昨年のアエロリットみたいに。
皐月賞ではやはり距離が…という文章に。単純なマイラーではないものの、2000m付近がベストだと思っています。
キタノコマンドール、グレイルに「並ばれている」側なので、やはりあれだけ卓越したスピードと切れ味はこの馬場、この距離だと苦しくなってしまったんでしょう。
ダービーで距離は?というのが不安にはなります。ダービーに行っても最後伸びきれずのシーンも考えたいです。
オウケンムーン(共同通信杯の)
皐月賞で12着と大きく崩れてしまいましたが、新潟、東京でのパフォーマンスは立派ですが、ここからの巻き返しとなると「?」です。
少しパワー不足を皐月賞の時感じたので、どこまで復調してくるかな?少し体重が増えてきてほしいですね。
勝ったオウケンムーンはスタートも上手で、レースもそつがなく、直線もキレキレという走りではないですが、しっかり走って上がり33.5。数字はかなり出ています。
レースが上手なので、大崩れする感じはしません。
走りはクビが高く、ジャングルポケット – オウケンブルースリの血の流れは感じます。血統は全体的に渋いですが、母の母であるアフターサザンはトキオエクセレント(青葉賞、菊花賞4着)やタガノマイバッハ(産経大阪杯、中京記念)など勝っている馬を出していますし、ムーンフェイズ自体もフローラS3着。
かかったり、途中で止めたりということもなさそうなので、特に長めの距離で楽しめそうな1頭だと思いました。
皐月賞の印象です。
オウケンムーンは内を突く作戦は一か八かだったと思います。
馬場が悪く、追走にも苦戦しているようでしたし、身体も小さくなっていて返し馬では迫力不足に感じました。
なので、馬場が良くなれば完全に見限れませんが、ここから巻き返すとなると…。
ステイフーリッシュ(共同通信杯の返し馬)
この馬は勝ったシーンはありませんが、ホープフルステークス3着も見てますし、共同通信杯も見てました。
前走の京都新聞杯を好時計で制していますし、途中13秒台が挟まったとはいえ、2番手で自在に動けていてラストは全て11秒台。
馬場もかなり良いので時計は素直に評価がブレますが、それでも素質は侮れません。馬体重も大きく増えていて、年末とは別馬だと思います。
ホープフルステークスではこんな感じで書いていましたが、しっかり出走して来たというだけで不気味です。
3着のステイフーリッシュは最後の脚は素晴らしかったと思います。
4コーナーで離されてしまったのが良くなかったですが、それ以外は、特に坂を上ってからの脚は印象的です。
ただ、こういう馬が毎年一定数いて、「これは次は確勝級」という感じで出て負けて賞金加算できずに本番に出走できないという馬はごまんといます。
本当に強い馬はここからポンポンといきますので、強いと思うもののアテにはしていません。
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