第88回日本ダービー 展開予想




今年を振り返って+展望

1年間ダービー馬を見るために競馬はあると思っていますので、競馬ファンにとっては事実上の年末です。
現地組は羨ましいよ。これで2年連続で生観戦はできませんでした。

さてさて、第88回の日本ダービーです。

今年のクラシックで1つ流れが変わったのは弥生賞のダノンザキッドの敗戦でしょうね。
あれで混戦ムードになり、皐月賞で一気にエフフォーリアが断ち切りました。
もう少し盛り上がる要素はあったと思いますが、ダービーにかけての盛り上がり方としては例年に比べると劣ってしまうかなという印象です。

今の状態で戦っていないとはいえ、新勢力としてのシャフリヤールは共同通信杯でエフフォーリアには完敗していますし、プリンシパルSの勝ち馬バジオウもいい勝ち方なんですが、グレートマジシャンに東京で負けてます。ワンダフルタウンももちろん休み明けでしっかり勝ったのは立派ですが、2着がキングストンボーイで共同通信杯4着馬。

盛り上がる年は未対決の上昇馬とクラシック上位勢が初対決があるダービーなんですが、今年は割と多くの馬が戦っていることが影響してますね。
そしてその皐月賞は3馬身差の圧勝劇。ダノンザキッドの骨折で結果フルゲート割れ。
サトノレイナスとバスラットレオンが普通なら、登録時点でフルゲート割れもありました。

枠順も発表され、ダービー枠と言っていい1枠1番に皐月賞馬エフフォーリア。
果敢に参戦のサトノレイナスは8枠16番。
日曜日までは晴れ予報ですので、木曜日の雨がいい水やりとなり、例年通りの馬場で行われそうです。

レースとしてはエフフォーリアが最内でスタートも毎回きっちりできる馬ですので、ある程度の位置を取れるでしょう。
オークスの時もソダシが前に行く事で全体的に流れたように、ダービーもエフフォーリアを巡って+ある程度前に行く事で、時計的には締まったレースが行われるのではないかなと思っています。

オークスは前後半で主役がガラッと入れ替わるレースでしたが、そこまでではないものの、エフフォーリアが包まれないようにと先に動くと前の馬は苦しいレースになるんじゃないかなー。

展開イメージ

逃げ :⑰バスラットレオン
逃げ後:⑭タイトルホルダー
先行前:①エフフォーリア、⑥バジオウ
先行後:②ヴィクティファルス、③タイムトゥヘヴン、⑦グラティアス、⑮アドマイヤハダル
中団前:④レッドジェネシス、⑨ラーゴム、⑩シャフリヤール、⑫ワンダフルタウン、⑬
グレートマジシャン

中団後:⑧ヨーホーレイク、⑪ステラヴェローチェ、⑯サトノレイナス
後方 :⑤ディープモンスター

としました。

スピード上位+大外でバスラットレオンが行くと思います。
逃げて結果を出していますし、この枠でこのメンバーなら抑えても仕方ありません。
大逃げにはならないと思いますが、ポツンと先頭に立っているはず。

離れた2番手にこれまたポツンとタイトルホルダー。これはいい位置に見えそうです。
その後ろにエフフォーリアとバジオウがいて、今回は隣にエフフォーリアがいるために離れたくないであろうヴィクティファルスやタイムトゥヘヴン。

比較的エフフォーリアに近い内側の馬は出していくのではないかなと思っています。
レッドジェネシスやグラティアス辺りもしっかり前に行き、外からバスラットレオンとタイトルホルダーに被せられる外側の馬は気持ち下げるというホームストレッチ。

サトノレイナスは後方に。外が先手を取るバスラットレオンでアドマイヤハダルやタイトルホルダーは皐月賞でいいスタート切ってますし、自分の前に3頭馬がいる状態であれば、前に行けませんので、1列後ろでコーナーに入り、必然的に後方になるのではないかと。

タイトルホルダーからしたらバスラットレオンが大逃げしてくれた方がおいしい。
ぽつんぽつんと2番手にいれば、後方を騙せます。できればある程度行ってほしいと思うでしょうから、無理せずに譲るでしょうね。

ペースはバスラットレオンが逃げればさすがに60秒は切ってくるでしょう。59.4。
3馬身位後ろにタイトルホルダーがいて、その後ろもまた3馬身位離れてバジオウ。エフフォーリアは内でじっくり。
グラティアスやアドマイヤハダル辺りが追走し、エフフォーリアを見る形で内でレッドジェネシス。シャフリヤール、ワンダフルタウン、グレートマジシャンは丁度中団に控えてエフフォーリアとは5馬身といったところ。
後方にヨーホーレイクとステラヴェローチェ、サトノレイナスは徐々に進出して後方からディープモンスターという展開。

やや縦長で3コーナーに。
少しペースを落として前半が1:11.8。悪い流れではありません。ただ、バスラットレオンを除けば平均という感じ。
じわじわとタイトルホルダーが並びかけに行き、エフフォーリアは内から徐々に外に持ち出しながら4コーナーへ。

逃げるバスラットレオンとその後ろからタイトルホルダー。その後ろに3馬身程度の距離があって残り400mへ。
バスラットレオンがスタミナが切れてタイトルホルダーに先頭が入れ替え。
しかし後ろから持ったままでエフフォーリア。残り300mで「こりゃ勝ったな」と思う感じの手応え。
外を回ったシャフリヤールやグレートマジシャン、アドマイヤハダル、ワンダフルタウンにサトノレイナスは少し距離がある感じ。

残り200mでエフフォーリアがタイトルホルダーに並びかけ、一瞬で抜き去り、ゴールに向かって加速。しかし粘るタイトルホルダー。内側をするするとレッドジェネシス。
外からシャフリヤールを交わしてグレートマジシャンが突っ込んでくるが3着争いか?サトノレイナスもいい脚だけど如何せん後ろから外回したら…というレースに。

残り100mでほぼ確定的にエフフォーリアにタイトルホルダー、レッドジェネシス、グレートマジシャンの2着争い。ワンダフルタウンとシャフリヤールがその次。アドマイヤハダルも。

ゴール前はガッシリ手綱を抑えてエフフォーリアが栄光のゴールへ。
2着にはぎりぎり粘ったタイトルホルダー。3着に内からするするのレッドジェネシス。
グレートマジシャンは4着、シャフリヤール5着、ワンダフルタウン6着。サトノレイナスは最後見せ場はあったものの7着まで。

勝ち時計2:23.7。
エフフォーリア自体は1:12.5-1:11.2位できっちりまとめました。

としています。
「なんだ、結局皐月賞のワンツーか…」となる妄想です。

予想

◎ ①エフフォーリア
○ ⑭タイトルホルダー
▲ ②レッドジェネシス
△ ⑬グレートマジシャン
△ ⑩シャフリヤール
△ ⑫ワンダフルタウン

本命はエフフォーリアです。
まぁ説明不要ですね。皐月賞あれだけのレースをして、ダービーで大外なら考えますが1枠1番。
5番まで邪魔しそうな馬もいないし、レースはしやすいと思いますね。
東京では距離こそ違えど2回とも上がり33.4。事故でもない限り大崩れすることはないでしょ。

対抗にはタイトルホルダー。
バスラットレオンの出走はこの馬にとってはプラスの意味が大きいと思います。
イメージはロジャーバローズや馬場こそ違えどリーチザクラウン。逃げる馬の離れた2番手を追走できれば、あれよあれよとゴールまで頑張れそうな気がします。
東スポ杯では上がり34.0を切ってますし、マイルではないとはいえ弥生賞でシュネルマイスターを完封と言っていい勝ち。地味ですが力はあります。

3番手にはレッドジェネシス。
前走位スタートが切れれば、エフフォーリアの真後ろ辺りでジックリ追走ということができるのではないかと。
ストームキャットにディープインパクト。距離は問題なし。キズナ程ではないですが、いい感じの2連勝なので、皐月賞2着以下の連中ならなんとかなるかな。ただ、スタートをある程度決める想定ですので、あまりゆっくりだとキツイ。

△勢ではグレートマジシャンを筆頭に。
セントポーリア賞ではかなりいい時計、勝ち方でしたし、前走も外回ってゴール前まで差を縮めながらの2着。セントポーリア賞で1:47.0を切って勝ったのはドゥラメンテとこの馬だけ。
外枠で被せられる心配もないですし、力さえ発揮すれば突き抜けて2着まで考えたいです。

シャフリヤールはその次。
こちらも強いのですし、ドバイマジェスティだから兄と同じく最後足りなくなるというつもりもないですが、毎日杯では勝ったものの「個人的にはグレートマジシャンの方が良く見えたから」というだけです。グレートマジシャンに比べてこの枠だと似た感じの馬が近くに多いので、捌く手間がかかりそうだなという印象でした。

ワンダフルタウンも△。
未勝利の勝ち方が非常によく、期待したものの皐月賞には間に合わず。
青葉賞はそれでもしっかり勝ちましたが、あのレース自体はそこまででもありません。
休み明けを叩いてもう1つ時計を詰められれば、2着まではあるかな。

ヨーホーレイクやディープモンスター、サトノレイナスは後ろからの予想ですが、あまり後ろからだと届かないと思います。
後ろからなら内を突くしかないというレースになりそうなので、中団までの馬での戦いかな。

バジオウやグラティアス、タイムトゥヘヴン辺りはいい位置にはいそうですが、少し足りないかなと思っていますので、この辺りがいい位置にいる分、その後ろは外を回す手間がかかり、結果前が届かないというレースになりそうなんですよね。
だから内側の馬が粘り、外の馬がいい脚だけど…という予想にしています。

まぁダービーですからね。
結果トリガミでもいい。少しは当てたい。。。