写真と動画で振り返る第16回ヴィクトリアマイルレース回顧

レース

まぁぶっちゃけあまり書くことがないです。

スタートはレシステンシアが内側を向いています。リアアメリアが立ち遅れ。
レシステンシアは内のスマイルカナが行ってくれるとその外から進路を取りやすいので、スマイルカナの外を走るという前半にするという意思でしょう。

グランアレグリアも五分。出遅れでもしない限り面白くないですが、ここから向こう正面に向けてスーッと外へ行きます。

グランアレグリアの位置取りだけで言えば、外にいたマルターズディオサが前に行き、その外の馬が下げたのもあって楽々外へ出せました。
ランブリングアレー辺りは促しているものの、スピードのノリがイマイチだったのもあり、蓋はできず。

プールヴィルが外に併せたシーンもありましたが、内外の差でコーナーで隊列が決まった段階でプールヴィルが下げ、外に自由ができました。
この段階で事実上勝負ありですね。封じ込める以外手がないので、３コーナー付近では「あらら」という感じで見てました。

ペースは34.3-46.0ですので、馬場を考えれば滅茶苦茶高速で流れたとは言えません。
遅くはないですが、このクラスの馬にしては走りやすいペースではないかな。

大ケヤキをこえて４コーナーへ。
グランアレグリアの外は完全に自由があります。

レシステンシアも無理をしていないので、この段階での雰囲気は悪くなかったです。
内でマジックキャッスルがじっとしており、サウンドキアラもグランアレグリアのすぐ前。雰囲気はありました。

芦毛２頭が先頭で直線に入ります。
レシステンシアは前を交わすタイミングを計ってそうな雰囲気。
グランアレグリアは大外に馬なりでスーッと。どこまで弾けるのか？という直線入り口。

残り400m付近です。
各馬が手を動かし、追い出しにかかっているなか、ただ一頭馬なりでいるグランアレグリア。

レシステンシアも反応が鋭いタイプではないですが、スマイルカナを交わすのに手間取っているように、ここらで「あれ？」と思いました。

白帽子の２頭が目立ちます。
離されずマジックキャッスルがコースロスなく走っていますので、いい走りでした。この馬はこういうレースを毎回してくれそうなので、馬券には必ず加えたい１頭ですね。レースが上手。

ディアンドルも頑張っています。
重賞勝っていますし、元々はスプリンターですので時計勝負はお手の物。とはいえ、ここ最近は長めの距離を走っていて、ペース、馬場、時計と色々ここで噛み合った走りでした。1200だと足りないですが、この位の距離の高速馬場は注意したいです。

各馬が頑張る残り200m手前。
鞭が振り上げられますが、グランアレグリアはこの調子。

レシステンシアは自分のレースはできたと思いますが、直線の反応がそこまででもなかったかな。
ペースは問題ないですが、良くも悪くも一本調子なので、切れ負けは仕方ないです。
ただ、ラスト12.2はかかっていて、ゴールに向かうにつれ小気味いいストライドが崩れてしまっているので、やはり距離そのものも気持ち長い。
差し馬のスプリンターなら流れに乗って高速馬場を突き抜けれるかもしれませんが、先行馬だとそうはいかないか。

デゼルも上がり33.2とよく走ってます。
前半スピードに乗り切れなかった印象ですし、本質的にはここまでのマイラーではないということ。距離がもう少しあればグランアレグリアは別にして逆転できると思います。
せっかくだからフランスの軽めのG1でも取りに行けば面白いんですけどね。

残り200を切ってからは独壇場。
ぶっちぎるだけの直線。これはこれで気持ちいいです。
競馬場もここらで拍手喝采が。

ランブリングアレーは分からなかったな。
掲示板を外したのは1600mだけ（実際は小倉記念も外しているけど）という馬なので、軽視してました。愛知杯は時計的には厳しいレースでしたが、それでも東京マイルとは違うかなと。
母であるブルーミングアレーもいい馬でしたが、あのお母さんの仔らしい馬です。
それこそ元々エリザベス女王杯で期待をしてましたので、この走りができればあるいは、というレースでした。

グランアレグリアは４馬身差の圧勝で突き抜けました。
自分がこの馬を見るのは３回目ですが、３回ともこんな感じです。安田記念に行ったら、多分また同じような絵が撮れるでしょう。