写真と動画で振り返る 第81回皐月賞 レース回顧




レース

ディープモンスターが前走失敗していましたが、特に問題なし。
内でステラヴェローチェが立ち上がりかけましたが、リカバリー可能な範囲です。
エフフォーリア、ダノンザキッドはいい感じ。
タイトルホルダーが外で一歩目からガツガツ感が出ています。

ダノンザキッドが外を見ながらタイトルホルダーを待ちます。
エフフォーリアもすんなり先行し、いいポジションを取りに行きました。こういうのができるとやはり強い。

ラーゴムはもう少し行ってくれるかなと思って見ていましたが、中途半端だったかなと思いながら見てました。最内でアドマイヤハダルもどこで内から外に持ち出すかを考え中ってな感じです。

ゴール前付近のダノンザキッド、エフフォーリア周辺。
ダノンザキッドが力んでましたね。弥生賞の時もそうでしたが、馬の後ろにいてもダメ。
追走の仕方があまりよくないです。
エフフォーリアは内がぽっかり開いて、パトロールビデオを見ると内側がガラガラのままノンプレッシャーで走れています。

後方集団です。
内の後ろまで下げたステラヴェローチェ。
レッドベルオーブはこちらも朝日杯でも引っ掛かってましたが、今回も似たような感じ。
前に行ってしまうことはありませんが、力みが取れないと長い距離になるとイレギュラーが起きやすいですからね。

ヨーホーレイク、ディープモンスターは素直に後方から。

拍手が湧くゴール前を通過し、1コーナーへ。
ワールドリバイバルが結局先頭に立ちます。
あまり先頭から後方まで差がなく、ある程度は狙ったであろうポジションで走ってそうな感じです。

入りが12.1 – 11.7 – 12.5=36.3。
これは結構遅くて、馬場を考えても遅めです。過去の稍重でもここまで遅くなることは少ないです。直近だと一番遅い。
各馬ポジションを早い段階でポジションが決まってしまい、最初の流れは落ち着きました。
タイトルホルダーが絶対先頭タイプなら違いましたが、素直に譲って終了でしたので、速くなる要素はありませんでした。

向正面は内目がそんなに悪くもないので、各馬内を走ります。
ただ、ラップはかなりレアケースで、これは珍しいです。
トータルがこれ。
12.1 – 11.7 – 12.5 – 11.9 – 12.1 – 11.4 – 11.9 – 12.1 – 12.3 – 12.6

レース最速が向正面の1000-1200の所で刻まれました。
普通は2F目とか、ラストの1つ前とかなんですが、超珍しい。

確かにレッドベルオーブが進出していたのはあるかな。それと一緒になって(先に行かれたら敵わんということで)タイトルホルダーが先頭に並びかけたので、前も負けじとスピードアップした?
なのでレッドベルオーブが一旦下げたのは正解で、あそこで上がってはスタミナが切れます。

見た目は変化がなかったレースでしたが、ラップを見るとかなり珍しいレースでした。

エフフォーリアは道中もちょいちょい促して(肩鞭入れてるかな?という位)走らせています。
行きっぷりはそこまで良くはなかったですね。
こういうラップなので、ディープモンスターやヨーホーレイクなどはなかなか前に行くチャンスがありませんでした。

4コーナーへタイトルホルダーが先頭で向かいます。
内を少し開けて、内で潰れたワールドリバイバルのスペースはほとんどの馬が狙っておらず、アドマイヤハダルが外に持ち出しているのが印象的です。
ラーゴム辺りもここで脱落。うーん、もう少し走れると思ったが…。

内を明確に狙っていたのがステラヴェローチェとイルーシヴパンサー。そしてエフフォーリア。
ダノンザキッドがここで前を捕らえられませんでしたので、苦しい感じ。
レッドベルオーブも前半からバタバタしていたので、コーナー途中で手前を替えて走ってますので、苦しそうでした。

タイトルホルダーが先頭のまま直線へ入ります。
各馬横一杯に広がっての直線。

内へ入ったエフフォーリアと外から前を抜ききれなかったダノンザキッド。
アサマノイタズラも道中あまりいい感じでない走りが影響したのか、コーナーでヨーホーレイクにぶつけられ、ふらふらに。

この段階でエフフォーリアかタイトルホルダーか、あるならアドマイヤハダルか?ヨーホーレイクか?という展開です。

そこから一気にタイトルホルダーを内から突き放し、一気に勝負を決めてしまいます。
ここの脚は鋭かったですし、少し湿ろうがへっちゃら。
破壊力が圧倒的です。

レッドベルオーブが残り200mで鞭を入れたらズルズルと失速。ここまであからさまに失速するのね。
明確に距離が長いので、NHKマイルカップの良馬場で巻き返してもらいたいです。
折り合いはギリギリですが、ペースアップを自分から作りに行った感じがするので、苦しくなってしまいました。仕方ないですね。壁も作りようがないし。

ヨーホーレイクが頑張って5着。
こちらはクロウキャニオンの血を見ました。でも兄貴より雰囲気はあります。
少なくともベルキャニオンよりは上に行ってくれるでしょうし、カミノタサハラよりも(と言ってもあの馬はこのレースで引退でしたが)いい馬になりそうな気がします。
ダービーは面白いです。距離は長い方がやりやすいでしょうし。

ディープモンスターも後方からいい脚で7着。
道中参加できてませんので、上がりが速いというのは意味ないですが、それでも素質は感じる走りでした。競馬場は選びそうですけど。京都で見たかった。

ゴールに向かって駆け抜けるだけのエフフォーリア。
後ろでアドマイヤハダルとステラヴェローチェが3着争い。

アドマイヤハダルは甘く見てましたが、走りました。
ステラヴェローチェとは内外の差です。ただ、走れなかったアドマイヤハダルと走れたステラヴェローチェということで、これは仕方ない。走ろうと思えば走れたのに、ルメール騎手が外を走ったというのはそういうことです。良馬場ならもう1つ2つは狙えます。

ステラヴェローチェは4コーナーの走りが上手でした。
アドマイヤハダルと入れ替わるように内へ切れ込み、朝日杯のようなレースをしてくれて3着確保。ダービーに関しては距離は将来的には長くなると思いますが、同年代ならなんとかなります。

タイトルホルダーも8番人気の弥生賞馬の意地を見せました。
好スタートから道中も落とさずに前を突きつつ後続を潰す戦法でエフフォーリア以外は潰し切りました。素晴らしい走りです。
ただ、ダービーみたいな切れ味勝負はちょっとどうなのかなーという。
ダービーで崩れてほしくないですね。この手の馬を見るとつい有馬記念で見たくなっちゃう。

最後は流すようにゴールをしたエフフォーリア。
3馬身差という決定的な差をつけて快勝しました。

時計は馬場を考えれば水準級かなと思います。
ラップが厳しい中、前に行って押し切っていますので、素質の差をまざまざとみせつけました。
元々ダービーの方が向いていると思っていましたので、王手飛車取り位かな。
スタートも上手ですし、道中も力みがないで走れますし、馬混みもへっちゃら。馬場も多少渋っても大丈夫。現時点で隙が無いです。

一瞬の反応が鋭いので、一気に抜けられるというのは混戦向きですし、実戦で強いタイプですね。ダービーは2倍を切る馬です。見れてよかった。ダービーは見れない可能性の方が高いし。

血統的にはサンデーサイレンスの3×4。
母系はヒシアマゾンの母であるケイティーズの一族です。アドマイヤムーンやスリープレスナイトもこの一族。
エピファネイアは昨年はデアリングタクトで今年はエフフォーリアとホームランが出ますね。
シーザリオは天に召されましたが、血は安泰です。

最後にダノンザキッド。15着。
これは力んだだけでは説明がつかない敗戦です。
純粋にペースに疲れたのだと思うものの、レッドベルオーブやワールドリバイバルにも負けてますからね。反応以前の問題で、4コーナーでは終わってました。
2歳時には負けようがないと思ったタイトルホルダーに年明けで2戦完敗。調教師も敗因が分からないとコメント出していますが、そりゃ分からないでしょうね。

 

久々の競馬場は疲れました。
でもいいものですね。特に春は。G1をもう1つ位は行きたいなー。

 

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