第80回皐月賞 展開予想




5/6まで緊急事態宣言が出されていますので、春はほぼ無観客でしょう。
最も好きなG1である皐月賞も当然無観客です。

英国ダービーも夏まで延期が発表されていますので、スケジュール通り行われることだけでも感謝。
今週は回顧も書かねば。

マジで土日の都心はガラガラです。
「自粛していない!ヽ(`Д´)ノプンプン」的な人がヤフコメとかにいますが、来てみたらいいよ。銀座とか六本木とかさ。特に午後8時以降は信じられない状況です。
そんな週末です。競馬でもやりましょう。どうせテレビ付けてもコロナしかやってないし、今更真新しいニュースもないので、熱くなって体温上げて免疫でも鍛えた方が効率的です。ただ、ほどほどに。

さてさて、週末はまたしても雨が予報される東日本。
先週の桜花賞もレースでは泥だらけになるような悪い馬場でしたが、皐月賞も微妙です。
土曜日は大荒れっぽい天気になっており、日曜日は晴れて夏日手前まで気温が上がりそうな予報。

先週は稍重というのもありましたが、4コーナー付近では土が舞っていましたし、美浦S、春雷S共に内から3頭分より外を直線走った組が上位に来ています。
その春雷Sが勝ち時計1:08.3。馬場を考えれば悪くなく、良馬場なら7秒台でもおかしくありませんでした。
土曜日にどれだけ悪化するか読みにくいですが、日曜日晴れて暑くなるのであれば、1:59.0を切れる馬場には戻ると思います。「僅かながら稍重よりの良馬場」として考えていきます。

今年は当然ながら弥生賞も行きませんでしたし、スプリングSも行っていません。
間近で感じた言葉では表現しにくい「何か」を重要視する自分にとってはやや辛い春です。競馬についてはデータじゃないですからね。元々。

 

ホープフルS(コントレイル・ヴェルトライゼンデ)

コントレイルがほぼノーステッキの楽勝でした。
スタートセンスや操縦性を考えると、皐月賞は当然有力。スピード能力は東スポ杯で存分に発揮していますので、文句なし。
ヴェルトライゼンデは皐月賞良馬場だとコントレイルを逆転というのは難しい気がしますが、それでも相手なりに走れそうなタイプなので侮れません。

共同通信杯(ダーリントンホール・ビターエンダー)

雨の共同通信杯でマイラプソディが伸びきれず4着に負けた一方で、ダーリントンホールとビターエンダーの激しい叩き合い。
稍重でしたが、重馬場にも近かったと思いますし、2頭とも馬場はプラスだったと思います。
とはいえ上がり34.1とダーリントンホールは出ていますし、人気以上に走れそうな雰囲気はあります。
マイラプソディも良馬場なら巻き返せても…と言いつつ4コーナーの反応の悪さが目立つので、皐月賞というよりはダービー、菊花賞の方が向いてるかなー。皐月賞7着位でダービーしれっと3着のイメージはできるんですけどね。

新馬(サリオス)

こちらは新馬で見ています。
良い走りでしたが、この写真のようにクビを十分に使い、540kg近い身体を一杯に使って走ります。
それだけに2回加速するような走りが求められる中山2000mはプラスになる感じはしません。パワフル過ぎて。

 

人気の2頭が年末のG1からぶっつけ。
12月に1勝してこちらもぶっつけのテンピンが出走する一方で、アドマイヤビルゴ、ワーケア、オーソリティ、サトノインプレッサ、アルジャンナと言った馬は出走しませんでした。
特にオーソリティは皐月賞なら誤魔化せるのでは?と思っただけに残念でした。

 

枠順を見てコントレイル、レクセランスの無敗の3勝馬が1枠。
サトノフラッグが5番、サリオスが7番と比較的内目。
展開の鍵を握るであろうキメラヴェリテとビターエンダーが外目。

今年は明確に追い込んできそうなのはクリスタルブラックとブラックホールしかおらず、少頭数の重賞が多かったとはえ、ある程度前目で立ち回ってきた馬が多い印象です。
基本的に皐月賞は前目の馬が中心で、3着位に追い込んでくる馬がシレっとくる印象ですので、必然的にそんな予想になります。

逃げ :⑭キメラヴェリテ
逃げ後:⑧ウインカーネリアン
先行前:①コントレイル、③コルテジア、⑱ビターエンダー
先行中:⑩アメリカンシード、⑬ダーリントンホール、⑯ガロアクリーク
先行後:⑦サリオス、⑮ラインベック、⑰ヴェルトライゼンデ
中団前:④テンピン、⑥ディープボンド、⑤サトノフラッグ、⑫マイラプソディ
中団後:②レクセランス
後方 :⑨ブラックホール、⑪クリスタルブラック

こんな感じかな。

一応前走逃げて粘ったキメラヴェリテが外から取りに行くでしょう。前走も鞭入れてるし。
ウインカーネリアンもこのメンバーでも前目を狙ってくるはず。ビターエンダーは外なので逃げるってことはしないかな。
コントレイルはホープフルSも2番でしたが、似たような感じで外の馬を行かせつつ内でジックリ構えられそうです。コルテジアもその近くにいそう。

サリオスはスタート下手ではないですが、出していくとサウジアラビアRCでも前に行きたがっていますし、距離的に少し溜めたいと思うはず。なので結果的に先行馬を見る位置に。
ラインベックも先行しているケースが多いですが、今回は外枠もあり無理にはいかないかな。ヴェルトライゼンデも似たような位置に。中団。

サトノフラッグはそれらを見る形で進め、マイラプソディも中団少し後ろ目。
レクセランスはすみれSのスタートを見る限り前には行けないでしょうし、ブラックホールとクリスタルブラックは下げていくはずです。

1コーナーまでの中団の位置取りが難しいですが、すんなりキメラヴェリテが先頭を走れれば静かにポジションは決まりそうな。そこが心配。前走も出鞭入れてポジション取ってる馬だけにビターエンダー辺りに被せられて…とかなると崩れます。
コントレイルはホープフルSの再現を狙うだけですので、気持ち外に出しつつ、コルテジアと1コーナーまでに内外の位置を入れ替えられれば成功でしょうね。

キメラヴェリテが逃げられなかったとしてもウインカーネリアンやビターエンダー辺りが行くとなると、ペースとしてはほぼ良馬場想定で60秒少し切る程度。
59.9にしましょうか。キメラヴェリテが逃げればレースのペースはもう少し速くなって59.4とかになるでしょうが、2番手集団はほぼ逃げても逃げなくても同じような流れになるでしょう。
仮にキメラヴェリテがスタート遅れたとしても、向正面で早めに捲っていくと予想します。どちらにしても3コーナーでは先頭に立っているかな。

コントレイルは内から気持ち外に出しつつ5番手を追走。
サリオスはその2馬身後ろ、その外ちょっと遅れてサトノフラッグ。マイラプソディも3コーナー手前から押していますがなかなかエンジンがかからなそう。

4コーナーに向かう各馬。
すっかりと葉桜となった皐月街道。三分三厘から各馬動き出します。

キメラヴェリテに並びかけるビターエンダーとウインカーネリアン。
内に入り込んだコントレイルは手応え十分。その外からコルテジアとダーリントンホール、ガロアクリーク、ヴェルトライゼンデ。
その後ろの外からサトノフラッグが上がっていき、間に入ったサリオス。大外に出すクリスタルブラック。

直線に入り、ビターエンダーが早くも先頭に立ちますが、バテたキメラヴェリテとウインカーネリアンを交わしてビターエンダーの外に持ち出したコントレイル。その外から粘るコルテジア。
先頭コントレイルで坂を駆け上がっていきます。コルテジアが粘るもその外からダーリントンホール。間サリオス、ヴェルトライゼンデ、大外サトノフラッグいい脚。

しかし先頭はコントレイル。粘るコルテジアとダーリントンホール。サリオスはやや前との差があり、サトノフラッグも前へと迫りますが1着は苦しそう。
最後はコントレイルがしっかりとした走りでダーリントンホールに1馬身の差をつけ勝利。
コルテジアが粘るところを外からサトノフラッグがゴール前僅かに交わして3着。ヴェルトライゼンデとサリオスが並ぶようにしてゴール。
その後ろから早め先頭のビターエンダー、追い込んだクリスタルブラック、マイラプソディ辺りがなだれ込みました。

勝ち時計1:58.6。レース上がり34.9。
前半からしっかりとしたペースで流れ、最後まで大きなダウンもなく走り切りました。
コントレイルとしては60-58.5位でまとめ上げました。
昨年に続き無敗でホープフルSからのぶっつけで決めました。

という妄想。
ホント当たらないので、「こういう人もいるよね」的な読み物として。

◎ ①コントレイル
○ ⑬ダーリントンホール
▲ ⑤サトノフラッグ

△ ③コルテジア
△ ⑦サリオス
△ ⑰ヴェルトライゼンデ
注 ⑱ビターエンダー

本命はコントレイルで。
ある程度スタートもいい馬ですので、(コルテジアが邪魔ではありますが)レクセランスもテンピンもサトノフラッグもそんなに出していくタイプじゃないのもあり、内枠の利は活かしやすいはずです。
逃げたい馬もいますし、恐らく晴れて高速馬場。ディープインパクトの血全開で走れそう。
できれば最内は走りたくないでしょうから、1コーナーまでの400mで少しだけでも外に出したいですね。

対抗にはダーリントンホールを。
こちらも外のキメラヴェリテ次第ですが、前に行かせて内にマイラプソディ、クリスタルブラック、ブラックホールと下げそうな馬がいるために共同通信杯位の勢いで行ければすんなりとサリオスの斜め前位を取れそうな気がします。
枠と流れに乗れそうな感じはすごく感じますので、レース中のストレスは少なさそうと感じました。
時計的には葉牡丹賞は負けたもののいい時計ですし、デビュー戦の函館も素晴らしい。流れは向きそうという印象を受けました。

3番手にサトノフラッグ。
弥生賞の3コーナー付近の動きなどは素晴らしいものでしたが、18頭であれができるか?というと若干苦戦はすると思います。内に入れすぎると良くないかな。
ある程度自分から動けるタイプに加え、近くにテンピン、ディープボンド、ラインベック辺りと一緒に走ってそうなので、力の差があるメンバーの近くを走れれば、動くのに苦戦もしなさそうかな。
追い込んでくるイメージはあります。

△1番手がコルテジア。
これは穴っぽい。実に穴っぽいです。
コントレイルの近くをてくてく走り、4コーナーできさらぎ賞のように外目へ持ち出して、とできれば上がりは出ます。
枠順を見て「これは面白そう」と思ったのはダーリントンホールとこの馬。好スタートから前目で走れれば、そう簡単にバテなさそうです。

サリオスはその後ろに。
力は上位なのは間違いないですが、ポジションは今回は取りにいかないと思うので、必然的に中団になるかな。
そうなると、18頭でこの枠。真ん中に包まれると…。スピード全開タイプは苦戦する皐月賞。
外から何頭か被せてくる馬もいそうで、ちょっと抜け出すのに苦労して脚を余しそうと思ってしまいました。

ヴェルトライゼンデも△。
もう少し内が欲しかったですね。
器用な馬ですので、大外からぶち抜くことはできないものの、スプリングSよりはスタミナ勝負となれば、ガロアクリークは逆転できるでしょうし、ある程度は前でゴールするはずです。
2着以上のイメージはできないものの、6着以下のイメージもしにくい。
レースは不利はないけど、有利でもないというところ。

注意はビターエンダーで。
スタート決めれば前に行くでしょう。キメラヴェリテがもしきっちり行けば、離れた2番手集団の先頭辺りにいそうです。
そうなったらオルフェーヴル産駒でこの勝負服。エポカドーロの再現、とまではいかなくてもそこそこゴール前で粘っていそうな気がします。
この馬からしたらキメラヴェリテに行ってもらったほうがいい。離れた2番手辺りが理想です。

 

バカみたいに荒れる事はなさそうですが、コントレイル、サリオス、サトノフラッグの3頭ですんなりのイメージもできないのが皐月賞。
チョイ荒れで。