ドバイと北米、そしてWinxのG1最多勝達成。




2019 Nad Al Sheba Trophy(G3・メイダン・芝2800m)

昨年のニエユ賞、ショードネイ賞とG2を連勝し、ロワイヤルオーク賞では惜しくも4着だったものの、期待の4歳馬Brundtland(ブルントラント)が復帰戦です。
ちょっと長いレースだけど、ここを勝ってシーマクラシック?かなと思っていました。

年明けから早々にメイダンで走っていたIspolini(イズポリーニ)が対抗評価。欧州では重賞未勝利。

レースはRed Galileo(レッドガリレオ)が逃げ、2番手に7番のBrundtland。ゴドルフィンの白帽子(セカンド)のIspoliniは後方2番手で進みます。

レースが大きく動いたのは4コーナー手前。残り1000m地点。
2番手のBrundtlandが体勢を崩して失速。「あぁ、厳しい」と言わざるを得ない映像が映し出されます。怪我で競走中止。

どよめき声が響き、そんな中レースが進みます。
白帽子のIspoliniが後方から手応え十分で外に持ち出して直線に。
逃げるRed Galileoを一気に交わし、直線は突き放すだけ。ゴールでは10馬身半でした。

着差を見ると相当凄い感じはしますが、準重賞でも荷が重い連中がほとんどで、勝ったIspoliniも重賞初制覇。

Brundtlandは安楽死となってしまいました。
これからの4歳馬で、手薄な欧州中長距離で上位に入れそうな馬だっただけに、非常に残念。

 

2019 Fountain of Youth(G2・ガルフストリームパーク・ダート1700m)

ケンタッキーダービーの重要な前哨戦の1つであるファウンテンオブユースSです。
かつてはScat Daddyも勝ちました。

2歳G1のシャンパンS2着のCode of Honor(コードオブオナー)、2戦2勝でナシュアS(G3)を勝っているVekoma(ヴェコマ)、BCジュベナイル3着で前走ケンタッキーダービージョッキークラブS(G2)を勝っているSignalman(シグナルマン)

それらを抑えての1番人気が1戦1勝のHidden Scroll(ヒドゥンスクロール)
ジョドモンドファームのHard Spun産駒はデビュー戦で14馬身半差の圧勝と泥んこダート1600mでの勝ち時計1:34.84。同日の古馬牝馬のG3で1:36.22ですからね。ここの勝ち方次第では一気に1番人気に浮上してもおかしくありません。

Hidden Scrollのデビュー戦です。
さて、どこまでこの馬が走るのか、それとも地雷なのか?

Hidden Scroll dazzles on debut

Justify vibes? This Bill Mott trainee looked like a ⭐ in his debut! More: bit.ly/2RRvwEf

Horse Racing Nationさんの投稿 2019年1月26日土曜日

レースはその人気のHidden Scrollが引っ張ります。少しスタート悪かったですね。

2番手に人気薄のGladiator King(グラディエーターキング)という強そうな名前の馬がおり、その次にポツンと白っぽい勝負服がGlobal Campaign(グローバルチャンピオン)とこちらもかなり名前は強そう。どっちも人気あんまりないけど。

離れて5番のVekoma、1番のCode Of Honorと続きます。

3コーナーでGladiator Kingが名前負けの失速をし、4コーナーで外からCode Of Honorが並びかけて直線へ。Hidden Scrollは余裕なさそう。

直線は一気にCode Of Honorが先頭に立ち、Vekomaも追いかけますが、前の方が勢いがあります。
後方から一気に伸びてきたBourbon War(バーボンウォー)が2着に上がってゴール。

勝ったのはCode Of Honorです。
年明けのリステッドは負けましたが、ここを勝ちました。フランケルの全弟であるNoble Mission(ノーブルミッション)産駒です。

Hidden Scrollは4着。
並ばれちゃったからね。「Justify vibes?」とまでデビュー戦言われましたが、うーん。そうそう出ませんわな。

 

2019 Chipping Norton Stakes(G1・ランドウィック・芝1600m)

Winxの31連勝とG1の23勝を達成しました。

敵がいなくなったウィンクス。G1・23勝の世界最多勝記録の凄さと寂しさ。

2019.02.28

10戦目となるvs Happy Clapper(ハッピークラッパー)との戦いです。

7頭の出走馬中6頭が同じ厩舎です。
しかし、唯一の敵Happy Clapperは少し離して逃げます。4コーナーでは少し歓声が上がりました。

しかし、直線は見慣れた光景になりました。
頑張るHappy Clapperを悠々と抜かし、最後は流すようにゴール。このレース4連覇。

2016年は良馬場を1:33.92。
2017年は不良馬場を1:40.37。

これで15連勝。Winxはアスコットへ行ってくれないと。

2017.02.25

2018年は稍重馬場を1:34.92。

Winx登場、北米ではGood Magicも登場。ついでにドバイ。

2018.03.04

2019年は勝ち時計1:33.27。今までで最も高速決着でした。

いつがピークだったのかもこうなると分からず、良馬場であれば恐らく最近が一番走りがいい気がしてきました。
一時期不調というか、反応が鈍い時期もありましたが、ここ2戦はそういうこともありません。

残り2戦です。
もう残り2戦は負けはなく、こんな感じで終わりそうな感じがします。他の陣営が頑張ってエントリーしないでしょ。