レース
「またマルターズアポジーが痛恨の出遅れ!」とならずに少し怪しかったもののきちんと出ました。
ウインブライトもゲートの扉が開いたときに後脚で立っていましたが、しっかりとリカバリー。
スワーヴリチャードもしっかりと出ました。ほぼ各馬思惑通りにスタートを切れたのではないかと思います。
この状態で誰が行くのか?とか聞かなくてもわかります。
「このレース逃げるのは?」というオッズがあればブッチギリでマルターズアポジーですので、展開は考えやすい。
ディアドラだけ絵かははみ出しましたが、それ以外の有力各馬は前に。
ラッキーライラックもかなり積極的ですし、ステルヴィオもただのマイルCSも前目から進めたように、この枠でもしっかりとポジションを取れていました。
スワーヴリチャードはその馬を見る形。やや掛かり気味ですが、この程度であればいつも通りの範疇です。
ウインブライトは早々に内でじっくり。
ラッキーライラックはクビの使い方が独特なので目立ちましたが、非常に前向きに走れていました。
エポカドーロも積極的ですが、単純に逃げる馬ではないので、この位置取りで良いです。皐月賞の時みたいに、前が離してその後ろをシメシメ、というレースはできそうなメンバーですし。
マルターズアポジーがしっかり先手を取り切って1コーナーへ入ります。
ラッキーライラックの外からエポカドーロが並びかけますが、しっかり2番手をキープ。
簡単に譲らなかったのもよかったと思います。
1コーナーから縦長になり、前がポツンポツンと。
スワーヴリチャードが引っ張り気味なのは仕方ないにしろ、2コーナー過ぎまでそんな雰囲気で走っていました。
そこまでは何かに影響するとは思いませんし、ステルヴィオの後ろに入って一旦は落ち着きました。
ただ、向正面に入ってから内に入れ、なかなか落ち着きません。チグハグな感じは受けませんが、これが作戦だったとも思えませんね。
ディアドラは後方でじっくり。ペースを考えれば待つのは正解のようで、時計も出る馬場です。
どこで動くのか?を注目してみていました。
ペースはマルターズアポジーが全く淀みなく走り、35.0-46.7-58.2。
それをラッキーライラックが少し離れて追い、そこから大きく離れてエポカドーロ。
ウインブライトがエポカドーロの真後ろに入り、内にスワーヴリチャード。
ウインブライトの後ろにステルヴィオでその後ろにディアドラ。
シベリアンスパーブやハッピーグリン、マイネルサージュにトルークマクトという展開です。
4コーナーにかけてラッキーライラックが仕掛けたのはびっくりしました。
マルターズアポジーを泳がしても良いはずです。持ち前のスピードを使い切ろうということでしょう。いい仕掛けでした。
一足先に鞭が入ったのはスワーヴリチャード。
ディアドラも動きが鈍いです。
ステルヴィオも鞭が入っていますが、鋭く一瞬で反応するタイプではありません。ただ、やはりその辺りが最後響きましたかね。
ウインブライトはエポカドーロの後ろをじっくりと走っていました。
マルターズアポジーが先頭ですが、ラッキーライラックが一気に並びかけるように4コーナーから直線へ。
内を厳しく回ろうとスワーヴリチャード。ディアドラはここから一気に来る勢いは感じず、ピンチです。
直線に入り、マルターズアポジーを交わしてラッキーライラックが先頭に立ちます。
その後ろから有力各馬が内から外から追い込みを開始。
エポカドーロ、スワーヴリチャード、ウインブライトに大外からステルヴィオ。
ディアドラはこの段階で3馬身位遅れていますので、厳しいレースになりました。
ディアドラに関しては、馬場に対してルメール騎手が言及していましたが、流れに乗れていなかったと思います。
4コーナーでも反応が悪かったですし、今回は良さが出ませんでした。
1つ言えることは昨年の京都記念も6着でドバイターフでは3着でしたので、「今回も似たようなもの」と思えばそこまでドバイに対しては悲観的になる必要もないでしょう。
ただ、ドバイターフにはアーモンドアイがいます。最低でも府中牝馬S位の迫力が取り戻せないとあの馬相手では厳しい。
上がりは33.8出ていますので、最低限は、ね。
ドバイターフはアーモンドアイを除けばベンバトル以外はそこまで強くない印象でここまで前哨戦が進んでいますので、今年も3着位かなー。
マルターズアポジーは早々にラッキーライラックに捕まりましたが割と頑張って7着。
気分良く走ればまだまだやれそうです。
1800m位でないとこういうレースができないので、相手次第、距離次第ですね。こういう馬が欧州マイル路線とかいけば色々と滅茶苦茶できると思うので、この馬こそ海外遠征を見たい1頭ですけどね。マルターズアポジーのおかげでレースが締まりました。
内外離れて大外からすごい追い方でステルヴィオ。
エポカドーロも追い出していますが、前を抜くのに苦労しています。
エポカドーロは展開向くと思いましたし、その通りになったと思いましたが…。
負け方としては「うーん」という感じ。
坂を上ってから失速しているように見え、ラッキーライラックとの差が詰まらなくなり、スワーヴリチャードに差されています。
作戦もペースも絶好だったと思いましたが、皐月賞の勝ち時計が示す通り、こういう馬場はプラスではないのかな?
1:46.0を切ってきていますし、勝ち馬から0.2秒差ですが、完敗に感じました。
フィエールマンもシャケトラに敗れ、エポカドーロも敗戦。2018年クラシック組の年明け初戦は苦戦していますね。残りはダービー馬ですが、ぶっつけ大阪杯。
大阪杯でもこの位の順位で走れそうな馬ですが、2つ以上上に行くには展開の助けがかなり必要でしょう。そうは言っても好きなタイプなので、予想したら▲とかになりそう。
スワーヴリチャードは58kgでいかにも休み明けではありましたが、反応の鈍さが目立ちました。
走りも直線で少しフワフワしていましたし、こんなもんかな。「中山だった」というのがこの馬には言えますし。
エポカドーロを交わしていますので、やる気が無いということもないでしょう。
道中で掛かり気味だったのはドバイでは気になります。こんなペースになることは絶対になく、1000m通過が64秒とかになるでしょう。そういうメンバー構成です。
どこまで我慢ができるのか?それとも大阪杯みたいに途中で動くのか?は興味があります。
ラッキーライラックがゴールに向けて頑張りますが、後ろからウインブライトとステルヴィオが一気に襲い掛かります。
ラッキーライラックは最後走りが鈍りましたが、立派な2着です。53kgではありましたけどね。
基礎のスピード能力、レースセンスは2歳戦から抜群でしたが、しっかり戻してきました。
切れ味勝負ではアーモンドアイには劣っていましたが、春のクラシックでしっかりとした成績だったのは伊達ではありません。
前半かなり流れても平気な顔してついていき、4コーナーからも速かった。
時計勝負はもってこいですし、これだけ走れればこの春は本当に楽しみです。いざとなれば自分でレースを作れる強みもあります。
3着には上がり33.5で猛然と追い込んだステルヴィオ。ものすごい追い方でした。前見てないでしょ。
直線入り口でウインブライトと馬体を離す時に、ほんの僅か追いきれないシーンが。1歩外に出しすぎたか?という位です。
スタートからきちんとポジションを取り、4コーナーで外に出して追い込み。
直線だけ見れば大味な走りに見えますが、前半の走りは良かったですし、多頭数になっても大丈夫そう。
坂を駆け上がる走りだとウインブライトを交わしそうでしたが、ゴール直前ではウインブライトと差が詰まらなかったので、そこは距離もあるかな。
単純なマイラーではないですが、距離延長は相対的にはプラスは少ないと思います。それでもペルシアンナイト位は走れそうなので、流れ1つで連対はしてくるかな。
ゴール前でグイッともうひと伸びしたウインブライト。
サンデーレーシング2頭に挟まれてウインの勝負服。
ゴール前はちょっと…。
なんでこうなってしまうんだろう。
勝ったウインブライトはこれで中山記念2連覇。
中山金杯、スプリングS、福島記念と小回りの鬼です。本当に中山になると馬が変わったように走ります。
最内枠から好スタートを切り、前を射程に入れながら道中は進みます。
4コーナーで押しながら外に出しており、なかなかシュパっと切れませんが、しぶとい。
マイルCSも大負けしていませんし、昨年より成績もそうですが、パワーアップをしています。
大阪杯は中山ではないのはマイナスかもしれませんが、昨年みたいなことはないかな。これだけ走れている馬が、二桁着順になってしまうことは考えにくい。
次の大阪杯で再度大きく負けてしまうようなら、中山専用の馬だと思うしかないです。
有馬記念まで中山G1が無いので、全力でオールカマーを走り、天皇賞を気分よく後方で走って有馬記念となったら狙う人が続出するでしょうね。
時計の1:45.5は立派。
2000mでは1:58.0を切れるものですし、馬場が良い中、締まったレースでした。
休み明けと目標が先というトライアル色が強いレースでしたが、やはりメンバーが揃うと盛り上がります。
1800mのG1も見たいですけどね。
ワンターンだと1600mの延長になるので中山みたいな方がいい。そうなると中山か。京都は外回りだし、他も似たようなもんだし。
- 1
- 2
最新のコメント