第54回札幌記念 レース回顧

第54回札幌記念(G2・札幌・稍重・芝2000m)

暫く休んでいました。また少し休みます。
仕事もそうですし、ちょっと競馬ではなく他のを優先しています。海外もお休み中。凱旋門賞も行くか分からん。
秋は9月のセントライト記念で復帰戦をしようとは思っていますが、今年は行くなら2歳戦優先にしようかと思っています。

札幌記念の1つ前のコパノキッキングがあまりにも素晴らしい走りだったので、久々にリハビリを兼ねて書きます。
ダート1000mで5馬身勝ちは素晴らしい。

人気はダービー馬マカヒキ。怪我からの休み明け。3歳時の頃は柔らかい馬という印象でしたが、返し馬で少し硬く見えました。
2番人気の安田記念で期待したサングレーザー。豪脚なるか?のミッキースワロー、ドバイシーマ以来のモズカッチャン。いいメンバーですが、もしこれがG1となるとどうなるかな?

最内マルターズアポジー、大外アイトーン。
逃げ馬も揃って面白いメンバーです。

最内からマルターズアポジーがポンと出ます。さすがに速い。
大外アイトーンも出鞭というレベルを超えている右鞭連打。

一方でダービー直前までは典型的な追い込み一手から脚質に幅を広げて良さも消えている感じだったマカヒキがここは下げます。
モズカッチャンも下げました。

最初の1Fの12.5も札幌記念としては速いですが、それよりも2F目の10.4はこれは速い。
1998年以降、これより速いラップは存在せず、ゴーステディが飛ばした10.5を上回りました。
さすがにこれだけぶっ飛ばせばアイトーンやマルターズアポジーの失速も仕方ない感じがします。最初の2Fの入りはここ20年で最速です。

ネオリアリズムやマイスタイル、クロコスミアも前に行きましたが、息の抜けない前半です。

向正面でマルターズアポジーが先頭でアイトーンは2番手まで。ここまで先頭を譲らない馬も珍しい。
アイトーンはさすがに相手のキャリアが違いましたし、枠も最内と大外というのも苦しかったですね。

3番手にネオリアリズム。4番手にマイスタイルがいて、クロコスミアにスティッフェリオ。
有り余るスピードで少し口を割る感じに見えなくもないサングレーザーの外から3歳馬ゴーフォザサミット。

中団にサクラアンプルールが外、アストラエンブレム。
やや離れてミッキースワローにスズカデヴィアス、内でジッとしているサウンズオブアースがいて、ナイトオブナイツの外からマカヒキ。
皐月賞の頃はこういう馬でしたし、ペースも流れて後方にいても悪い位置ではありません。
最後方にモズカッチャンという展開です。

ペースが59.1と出て少しどよめきが映像に入っていますが、馬場が良ければ1:30.0を切る事もあるクローバー賞で1:32.2ですし、稍重の馬場を考えると相当流れています。
そりゃ途中からアイトーンが失速していくのは仕方ない。

気になったのはマカヒキが行きたがる素振りを見せたことですね。
一瞬であってもこういう雰囲気は今まであまり記憶になかったので、馬が若干変わってきているのか?な。
それでもすぐ再度スズカデヴィアスの後ろに入って収まったので、これ自体問題だとは思いませんが、珍しいなと思いながら見ていました。

3コーナー手前からアイトーンが失速し、マルターズアポジーが先頭をマイスタイルに譲ります。
サングレーザーの福永騎手が内の手綱を開いて少し促しながらも内へ内へ。
前のクロコスミアが下がっている中、内に入れるのはリスク有りでしょうが、そこは結果を見れば大正解だったということでしょう。

4コーナーにかけて内でドンドン馬が失速し、交わすなら外しかありません。
サクラアンプルールやスズカデヴィアス、ゴーフォザサミットが外から上がり、その後ろにサウンズオブアースに更に大外からマカヒキ。モズカッチャンはまだ事実上最後方で直線です。

マイスタイルが内で先頭も一瞬だけ。
外からサクラアンプルールが先頭に立つ所を内でスティッフェリオが出たと思ったら大外からマカヒキ。
サウンズオブアースの内をサングレーザー、外にモズカッチャンが出し、さぁダービー馬復活だ!と思ったら内からサングレーザーがシュンと切れ味を見せ、大外からモズカッチャン。
ただ、そこはマカヒキです。最後サングレーザーを差し返す素振りを見せ、モズカッチャンと3頭並んでゴールイン。

勝ち時計2:01.1。レース上がり37.6。
サングレーザーの上がり36.8に対し、マカヒキ36.4、モズカッチャン36.0。

東京ならあり得ませんが、0.4秒差ならコース取りでカバーできるコースならではの結果でしょう。
札幌は大きい丸型の競馬場なので、コーナーがダラダラと長いのが特徴です。単純な小回りではない。
サングレーザーの4コーナーの位置取りから直線の追い出しまでジッと内。残り200m地点位までほとんど何もできていませんが、それがマイナスになりませんでした。

サングレーザーはこれでスワンS、マイラーズCとG2を勝っていますが、3勝目。
走りそのものはG1馬クラスですので、秋は非常に楽しみです。
内をじっくり走り、直線でサクラアンプルールとサウンズオブアースの間が空いたらサッと入り、先に抜け出したマカヒキを差し切りました。
雰囲気は名バイプレイヤーっぽい感じがしてしまうのですが、いつ勝ってもおかしくないですね。
これで2000mもこなしました。高速馬場は大得意。少し重くなってもへっちゃら。天皇賞秋にはダークホースとして出走してほしい1頭です。

マカヒキは勝ったと思ったら最後差されて2着。
ゴール後差し返しているので、まだ闘争心は衰えていなさそうなのは一先ず良かったと思います。途中掛かりそうな雰囲気も出ている位でしたし。
モズカッチャンもゴール前は外にいましたが、コーナーは内を走っていました。
札幌であれだけ終始外回れば楽ではないのは事実ではありますが、走ってからの重心が気持ち高い気がしました。弥生賞とか皐月賞の時と比較して、です。
加速するまでかったるい馬でしたが、加速してからグッとクビも下がる感じで走るイメージのマカヒキとは違います。歳を重ねればそりゃそうか。いつまでも若いなんて無理だわな。
内容が全くない負けではないので、これで変わってきてくれれば。

3着にモズカッチャンが入りました。
道中最後方から4コーナーで内から外へ斜めに。マカヒキの外から射程に入れた後の追い込みは見事です。
この馬は毎回一生懸命走りますね。
勝ち味が遅いですが、牝馬同士なら違うでしょう。天皇賞でもいいレースができそうですが、本命はエリザベス女王杯→香港かな。
今回は最後方からでしたが、元々自在性がありますし、ペースと枠を考えればさすがはデムーロ騎手、というべきか。

ミッキースワローは良い所なく13着。
直線でモズカッチャンに前に入られて狭くなるシーンもありましたが、その段階で前に行けていれば何の問題もなかったので、ここは完敗。
前半はそこまで悪いとは思いませんでしたが、4コーナーでサウンズオブアースに置かれてしまったので、馬場が全然向かないか、調子が今一歩だったか?
ここまで負けてしまうと判断しにくいです。

4着に頑張ったサウンズオブアース。
昨年も4着でしたが、ここ最近では一番走りっぷりは良かったですし、抜かれてからも離されまいと頑張っているように見えました。
ただ、G1となると…という評価は昨年末から同じです。この位では苦しい。

サクラアンプルールは先頭に立つシーンはありましたが、結果から考えると少し仕掛けが早かったですかね。
前はこのペースなら勝手に潰れるので、遅かれ早かれ先頭に立てますし、もっとじっくり待っても良かったかもしれないです。
前に一杯スペースがあったし、仕方ないか。短い直線を考えると、行きたくなってしまいますね。

時計的にもまずまず。
ゴール前も激しくいいレースでした。