レース
スタートでダノンプラチナがタイミングが合わずに出遅れ。
サトノアレスもお隣のデンコウアンジュとぶつかるようになってしまい、後れを取ります。
マイネルアウラートが好スタートですが、内でディバインコードやトウショウピスト、クルーガー。大外のグレーターロンドンもいいスタートでした。
マイネルアウラートが押していましたが、一気に先頭に立ったトウショウピスト。
反応が非常に速く、ディバインコードもそれを制して行く馬ではないためすんなりと先手を取りました。
ここでグレーターロンドンが大外からスーッと前に行ったのは驚きました。
ただ、逃げたりすると戸惑う馬もいますが、逃げている訳でもないですし、前に行って暴走してしまう雰囲気もないので、悪くないと思って見ていました。
奥深い向正面を各馬走っていきます。
トウショウピストが少し離して逃げました。
2番手にマイネルアウラートやディバインコード。3番手にグレーターロンドンがいて、ベルキャニオンにダイワキャグニー。
キャロット勢のクルーガーとやや抑えながらのリスグラシュー。
中団に内でアドマイヤリードとデンコウアンジュ、ストーミーシーと続きます。
後方にガリバルディと内にサトノアレス。ハクサンルドルフとカデナといて、最後方に出遅れてしまったダノンプラチナの白い馬体。
流れているように見えて35.4 – 47.6 – 60.0。
去年一昨年とこれに輪をかけて遅かったので、このレースにしてはマシには見えますが、1000m通過だけで言えば節分ステークスで59.0です。
しかも勝ったロジクライが刻んだペースなので、それ位なら逃げ切れてしまうというペース。
このレースの後続組はもっと遅かったことを考えると、半分の8頭が34.0を切れるのも当然で、そういうレースってことでしょう。
トウショウピストは結果を見ると潰れすぎに感じます。
後続も差しが板についている馬が多いので、口を割ったりせず、とても素直についていっています。
こうなると、4コーナーで外回して…は厳しいです。
また、切れ味勝負になるので、スタミナが残っていてもそのスピードで走れないと勝負になりません。
トウショウピストが後続を引き付けての4コーナー。
4コーナー付近で12.4ともう1回落としています。
ここまで落としてしまうと、後続との末脚比べになってしまいますので、ここまで主導権を握れたのであれば、もっと離しても面白かったような感じはします。
グレーターロンドンのピンク帽子が先頭に近づいていますが、流れを考えれば作戦は悪くなく、後方からただ追い込むだけに比べると作戦としてはハマりました。
逃げている訳でもなく、きちんと目標もいます。後は直線で伸びるかどうかだけです。
クルーガーがやや手が動いていましたが、基本は余力十分な4コーナーです。
トウショウピストが頑張っていますが、外からマイネルアウラート、そしてグレーターロンドン。
その後ろからベルキャニオンやダイワキャグニーもいます。
サトノアレスは外に持ち出す事無く内埒一杯へ。
染め分け帽子のリスグラシューはグレーターロンドンとマイネルアウラートとの間のみという狭いスペースしかありませんが、1頭分しっかり開けば大丈夫でした。
残り400m付近で横一杯に広がります。
グレーターロンドンが伸びを欠き、マイネルアウラートの脚が鈍ったタイミングで武豊騎手が仕掛けてポジションを取りました。
内に入ったサトノアレスは、幸いにもディバインコードが左鞭を入れて左に顔を向かせているように、外の馬に併せに行きました。
もしここで内埒を走られたらその時点で終了。
ダイワキャグニーも大外からベルキャニオンを壁にして走っています。
デンコウアンジュとアドマイヤリードの白い帽子は前の集団の後ろ。仮に伸びても捌けるか?という位置になってしまいました。
横一杯に広がったため、ダノンプラチナとハクサンルドルフはかなり外に回されることに。
4コーナーで馬群が凝縮されてしまったので、極端なレースか、前が開くのを待つかしか後続組はできません。
西日に向かってシュンと反応したリスグラシューが一気に後続を抜き去りました。
モタモタしてたら前がまた塞がれたり、不利になったりしたでしょうが、この反応は素晴らしいと思いました。
そのコースをなぞる様に後ろからデンコウアンジュも伸びてきます。
内ではディバインコードが少し脚が上がってきて、最内のサトノアレスに並ばれます。
外目ではグレーターロンドンが失速し、人気しないけど面白いと予想したベルキャニオンが頑張っています。更に外からダイワキャグニー。
負けた組から。
ディバインコードは頑張っていましたが、最後脚が上がってしまったので、ペース関係なく少し長い感じはします。
前半のスピードはいいものがありますし、今回みたいなレースではなく、もう少し先行力が活かせるレースになれば、一発ありそうです。
見せ場は毎回そこそこ作りそうで、取捨選択に悩むでしょうね。
デンコウアンジュはこの舞台ならではの走り。
前半後ろからなのは仕方ないですし、内枠でもきっちり直線でコースは取れていましたので、こちらもペースとか枠とか関係なくヴィクトリアマイルでは注意しないといけませんね。
大外しか走れないと思っていましたが、そんなこともありませんでした。
アドマイヤリードもデンコウアンジュと同じような位置にいましたが、追ってからサッパリ。
デンコウアンジュに前に入られてしまって、良い頃ならそんなこともなかったでしょう。
府中牝馬Sも負けたとはいえ結構切れていたので、休み明けでもそこまで?
人間も長い事好調をキープするのは難しいですし、去年に比べるとやや流れは悪いのが気になります。
ダノンプラチナは出遅れてしまったのもありますし、最後大外しか行き場もなく「伸びてきた」という事位です。
上がり33.5出てますので、力の衰えは感じませんが、上がりの時計で勝負するわけではありません。少頭数なら。馬が多いと信頼しにくい。
ベルキャニオンは負けたけど夢は見られました。
重賞だと厳しいですが、クロウキャニオンの仔らしい走り、という事かも。
グレーターロンドンについては、後ろから行けばいいというものではないでしょう。
今回のペースで距離が怪しいディバインコードを抜けない上に、ほぼ同じ位置にいたベルキャニオンにすら後れを取ってしまっては…。
ダノンプラチナが1:01.1で1000m通過し、33.5の上がりで0.5秒差の11着。
仮に1000m地点で0.3秒前(1:00.8)にいたとして、1:34.0で走るには、今回求められる上がりは33.2。
それが後ろにいたというだけで出せるなら、今回突き抜けているはずです。
少なくとも去年の節分Sの方がパフォーマンスも優れていましたし、走る勢いも感じました。
ダイワキャグニーは2歩位走りと外への開き手綱をして、なんとか真っ直ぐ走らせている状態。
ベルキャニオンが壁になって良かったですが、かなり乗り難そうです。
埒に頼れれば違うんでしょうが、この辺の気性含めて考えないといけないですね。
ただ、左回りはやはり走るので、安田記念とかで無欲の逃げみたいのをされると相当厄介なのですが、出られるか?という大きな問題が。
エプソムカップか、新潟大賞典か。金鯱賞は相手が揃うから避けたいだろうし。
ある程度の前目の位置で、直線は埒までいける位置で走りたいですね。
サトノアレスは57kg背負いましたが、頑張って内から伸びてきました。
ディバインコードなどが内を厳しく締めないのが助かったと思いますが、力としてはG1で大外回ってどうのこうのではないので、こういう走りをしていくしかないでしょう。
リスグラシューに並びかける所で少しずつだけど離されてしまっているので、重賞では上位ですが、G1となるともう1つ幸運が欲しいです。
馬券的にはよく頑張ってくれました。
リスグラシューは同期のクラシック出走馬を引き連れて、55kgを背負って堂々の勝利です。
前日1番人気で「えー?」と思っていましたが、さすがに日本の馬券師の皆さん。
重賞では力の判断が正しい場合が多く、特に前日から買う連中の正しさは割と信用できるのかもしれないと思いました。
直線の反応の良さは目を引きましたし、気性的にもマイル位の方が良さそうです。スタートもほとんど心配なくなりました。
ヴィクトリアマイルは当然ながら、これだけ走れれば安田記念も無視できない1頭でしょう。
ソウルスターリングも春はマイル路線でしょうから、楽しみなヴィクトリアマイルになりそうです。
レース全体としてはメンバーが揃ったものの凡戦。
ペースもそうですし、勝ち時計も節分Sより遅ければそう言わないと逆に失礼でしょう。
プロ野球もまだキャンプです。本番はまだ先。
前哨戦の前哨戦みたいな位置付けとしてはメンバー関係なく割とこうなる事も多いですので、特に気にしないです。
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