Qatar Sussex Stakes(G1・グッドウッド・芝1m)
サセックスSです。
古馬と3歳馬のマイラーが戦うレースとして、かつてはFrankel(フランケル)vs Canford Cliffs(キャンフォードクリフス)で盛り上がったりもしました。
今年はChurchill(チャーチル)がRibchester(リブチェスター)相手にどんな戦いになるのかな?と思っていましたが…。
雨が降って馬場がSoft(重)。それもHeavy(不良)に近いであろう相当に悪化した馬場を嫌って回避しました。
そりゃ分かります。この馬場で走るのにプラスにはなりません。
他には昨年のシャンプラ賞勝ちのZelzal(ゼルザル)、ロッキンジS2着などG1であと1歩のLightning Spear(ライトニングスピア)、3歳馬からは前走セントジェームスパレスS2着だったLancaster Bomber(ランカスターボマー)など。
極端に悪化した馬場なので、レースは特殊だったと思います。
スタートから先頭に立ったのはRibchester。
2番手にLancaster Bomber、3番手内にLightning Spear、外がHere Comes When(ヒアカムズフェン)。これ日本語表記の方が難しい。
後方にZelzal、Toscanini、Kool Kompanyという展開。
道中は凄く馬場が悪く、直線は内埒を避けて全て外埒へ。
Here Comes When the surprise 20-1 winner of the Qatar Sussex Stakes for trainer Andrew Balding #QGF | Fast Results ▶️https://t.co/7iJOPsvjqx pic.twitter.com/9XaG59rBaA
— Racing UK (@Racing_UK) 2017年8月2日
内からエンジ色の勝負服Lightning Spearにピンク色のHere Comes When、シャドーロールのRibchesterがやや遅れ、外埒一杯をZelzal。
Lightning Spearが先頭に立ち、押し切るか?の所でHere Comes Whenに交わされ、更に一度は後れを取ったRibchesterが巻き返してきました。Zelzalは脱落。
ソフトの馬場を十分に活かし、という程重馬場の鬼かどうかは分かりませんが、Here Comes WhenがRibchesterをクビ差凌いでG1初制覇です。
まあ下手ではないです。重賞は2014年に2つ勝利していますが、ドイツのバーデンバーデンとニューマーケットの2つは共に馬場は奇しくもSoft。
前走準重賞3着ですが、3走前はオールウェザーも走っているように、恐らくこういうのが得意。
勝ち時計は芝のマイル戦で1:46.11。
4頭立てで前半15秒程のラップでチンタラ走っていたKingmanの時が1:41.75というのがあるだけで他はもれなく1:37.5位で決着するレースです。
キングジョージもそうでしたが、このレースに至っては平均より10秒近く遅い決着です。
この結果を受けてRibchesterより強いとは言えませんし、そうは思えません。
よく振り切られた感じから追い上げました。
3着のLightning Spearは一旦完全に出たと思ったのですが、最後まで持ちませんでした。
詰めの甘い馬ですからね。先頭に立ちたくなる気持ちも分からんでもありません。
3歳馬で挑戦のLancaster Bomberは直線までいい感じでしたが、失速し4馬身位遅れたブービー。
良馬場でChurchillが見たかったですが、仕方ありません。
Qatar Vintage Stakes(G2・グッドウッド・芝7f)
2歳の重賞であるヴィンテージステークスです。
このレースはとても過去の勝ち馬が良く、2015年がGalileo Gold(ガリレオゴールド)、2014年がHighland Reel(ハイランドリール)、2012年がOlympic Glory(オリンピックグローリー)と名馬が立て続けに出ています。
昨年の2着馬がUAEダービー馬でもあるThunder Snow(サンダースノー)。
1番人気に推されたExpert Eye(エキスパートアイ)。
Expert Eye looks very useful as he wins the Qatar Vintage Stakes under Andrea Atzeni in some style #QGF | Results ▶️https://t.co/7iJOPsvjqx pic.twitter.com/Hkxgt30eZL
— Racing UK (@Racing_UK) 2017年8月1日
直線でみるみる離し、4馬身半の圧勝でした。
サセックスSの1日前のレースなのに…。天気は一変します。
勝ち方が良く、マイケル・スタウト調教師が絶賛していました。
“I am excited–he’s brimful of promise, put it that way.” Sir Michael Stoute on Expert Eye (Acclamation). @theTDN pic.twitter.com/4I54LReGcR
— Gary King (@garykingTDN) 2017年8月2日
父はDark Angel(ダークエンジェル)などを出しているAcclamation(アクラメーション)。
地味ですが意外に種付料も高くEUR 30,000(400万円位)。
英国リーディングでトップテンに入り、今年は総賞金で言えば7位。
1つ上の順位にいるPour Moiが96戦17勝で£1,276,904。英国ダービーとかありますからね。
1つ下の順位にいるSea The Starsが195戦38勝で£1,198,212。
対してAcclamationはといえば、753戦79勝で£1,238,839。
数を沢山走って稼ぐという薄利多売の種馬です。
ただ、この馬は当たりのような気がしています。
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