止まる姿を想像できないウィンクスの29連勝。コックスプレート4連覇。




2018 Cox Plate(G1・ムーニーヴァレー・芝2040m)

4連覇に向けて、Winx(ウィンクス)の登場です。
単勝は1.25倍位ですし、ここまで負けないと単勝を転がし続けたらどうなっていたのでしょうか?

このレースの3勝については今更言うに及ばず。

  • 2016年/Criterionに4馬身3/4差
  • 2017年/Hartnellに8馬身
  • 2018年/Humidorに半馬身

直線の短いムーニーヴァレー。昨年は苦戦しましたものの、4コーナーでスッと動けるこの馬にとってはお手の物。
なお、この競馬場を走るのは28連勝の内3回のみ。コックスプレートのみ走っています。

相手筆頭は今年のドバイターフを含むG1を3勝しているゴドルフィンのBenbatl(ベンバトル)

昨年の2着馬Humidor(ヒュミドール)、もう1頭のゴドルフィンでG3の3連勝を含む4連勝中のAvilius(アヴィリウス)、オブライエン厩舎から今年の愛ダービー2着でキングジョージ5着のRostropovich(ロストロポーヴィチ)はアイルランドのG3を勝利してのココ。
コーフィールドカップで人気になったKings Will Dream(キングスウィルドリーム)は連闘です。
D’Argento(ダルジェント)はウィンクスS(G1)3着などG1勝ちは多分ないです。

Benbatlが目新しい強い相手というくらいですね。Rostropovichだとどうしても格下感があります。

スタートは五分から中団外へ。
逃げる芦毛のD’ArgentoとRostropovichが先行し、Benbatlがその後ろ。内から人気薄のSavvy Coupがいて、その後ろに青いシマシマのWinx。
途中でKings Will Dreamが競走中止で止めてしまいました。

途中からライアン・ムーア騎手のRostropovichがレースを動かすべく、先頭に並びかけてペースアップをしていきます。

4コーナーからすっとBenbatlの外へ。前の2頭は手が動き、それを交わそうとBenbatlも手を動かす中、馬なりで外からのシーンはこの馬の強さを象徴するかのようなシーンでした。
大体その時点で勝負ありです。

最後の直線は潰れた前の2頭を後目にBenbatlと一瞬並ぶもそこまで、
突き放していき、最後は内ではなく外を確認して2馬身差の圧勝。

こんなレースをされたら手が出ません。29連勝達成です。
まだまだこの強さですがもう7歳の牝馬です。引退時期はどうなるのかな?

観客数は38,038人でした。
少ない感じがしますが、このくらいが観戦には丁度いいですよね。盛り上がりも適度で。
10万人を超えるとかなり面倒さが増します。