チャーチル英愛2000ギニー制覇。レース感想。




Irish 2,000 Guineas(G1・カラ・芝1m)

相変わらずこのレースは面白くないケースが多いです。
出走時点では8頭中5頭位がオブライエン厩舎でしたが、結果的には6頭出走で3頭に留まりました。

日本で「社台の運動会」なんて言われますが、こっちはそんなもんではありません。特にアイルランドはクールモアの文字通り運動会になることがあります。今年はまだマシ。

人気は英国2000ギニーを勝っているChurchill(チャーチル)。
2番人気にゴドルフィンのUAEダービー馬Thunder Snow(サンダースノー)。ケンタッキーダービーではスタート直後に停止しただけなので、疲れもないでしょう。
Irishcorrespondent(アイリッシュコレスポンデント)が3番人気です。

レースは逃げるオブライエン厩舎のLancaster Bomber(ランカスターボマー)に先導してもらい、2番手の青い勝負服がThunder Snow、Churchillの前にSpirit Of Valorをつけるというもうなんというかやりすぎなチームプレー。

直線で外に持ち出し、粘るThunder Snowを外から一気に抜き去ったChurchillが最後は2馬身半差で快勝。これで英愛2000ギニー制覇を達成しました。

勝ったChurchillは次はアスコットのセントジェームズパレスSに向かいます。
オブライエン厩舎はこのレース11勝目。
バリードイル陣営でいえば、2002年のRock Of Gibraltar (ロックオブジブラルタル), 2008年Henrythenavigator (ヘンリーザナヴィゲーター)、2015年Gleneagles (グレンイーグルス)に次いで4頭目のダブル勝利。

2着のThunder Snowも多分同じセントジェームズパレスS。

 

Aggregates Sandy Lane Stakes(G1・ハイドック・芝6f)

こちらは3歳のスプリント戦。
勝ち馬だけ見ていれば良く、ここまでG2勝ちの3戦1勝2着2回のHarry Angel(ハリーエンジェル)

スタートから黄色の勝負服がほかの馬を寄せ付けないその走り。

ゴールでは後続に4馬身半を付けました。
これで4戦2勝。

父はDark Angel(ダークエンジェル)。
前走はBlue Pointにやられましたが、ここはきっちりどころか非常に強い勝ちっぷり。
狙いはキングススタンドSだと思いますが、このアスコットのスプリント戦は楽しそうな戦いが予想されます。

Markel Height Of Fashion Stakes(Listed・グッドウッド・芝1m2f)

ただの一般戦です。

わざわざ書いたのは勝ち馬がMori(モリ)という馬だったから。

外から力強く抜け出し、1馬身3/4差で勝利しました。

父はFrankel、母はMidday(ミッデイ)。
G1を10勝した父とG1を6勝した母。16冠ベイビーです。
既にアスコットで勝利していて、これが2勝目。3戦2勝。

英オークスの隠し玉になれるか?位だと思いますが、良血馬の活躍は「そりゃそうだ」という反面、父母を思い出させてくれる存在なので、貴重ですね。