ゴルディゴヴァの仔がG3制覇。レフトハンドは惨敗スタート。




Lacken Stakes(G3・ネース・芝1200m)

アイルランドの3歳馬による短距離戦です。

道中後方から最後の伸びは目を見張るものだった黒い勝負服Caravaggio(カラヴァッジオ)
言うまでもなくオブライエン厩舎にライアンムーアのコンビです。

オブライエン厩舎の中で、この短距離馬は強い馬だと思います。
デビューからこれで無傷の5連勝。

昨年はアスコットのCoventry Stakes(G2)で2馬身1/4差、カラでのフェニックスS(G1)を4馬身。
そして年明けここから始動し4馬身3/4差。

父はヨハネスブルグ産駒の今は亡きScat Daddy(スキャットダディ)。

次はアスコットのKings Stand Stakes(キングススタンドステークス)かな。
そこには昨年のアスコットで7馬身差の圧勝を決めた同じScat Daddy産駒のLady Aurelia(レディオーレイラ)が待ち構えています。面白そうなレースです。

 

Prix Cleopatre(G3・サンクルー・芝1m2 1/2f)

3歳牝馬限定戦のクレオパトラ賞です。
人気はTerrakova(テラコヴァ)。父はGalileo、母はBCマイル3連覇などG1を14勝した名牝中の名牝Goldikova(ゴルディゴヴァ)。ソウルスターリングにも負けず劣らずの超良血。
私はこの馬が大好きで、引退と思われたBCを見に行きました。それ位の馬です。

年明け初戦は勝ったものの、ペネロープ賞3着だったRythmique(リトミック)
そしてようやく年明けに勝利したTreve(トレヴ)の全妹、Terre(テール)

レースは逃げる赤い勝負服Terreが頑張りますが、その後ろにいた白い袖の白い帽子Terrakovaが抜け出します。
ゴール前で外からPanthelia(パンテリア)が追い詰めますが、最後は流すように3/4馬身差をつけて勝利。これで2戦2勝。

血統は言うまでもない程の馬ですが、きっちりここを勝ってきました。

Terreは直線で潰れてしまい、5馬身半差の7着。ブービーになってしまいました。

 

Prix Corrida(G2・サンクルー・芝1m2 1/2f)

こちらは古馬の牝馬限定戦。コリーダ賞。

圧倒的1馬人気で登場は昨年のヴェルメイユ賞馬Left Hand(レフトハンド)。
相手と言えば今年に入ってザルカヴァ賞、アレフランス賞(G3)と2着続きのArmande(アルマンド)。

Redcoldという人気薄が逃げる展開で、3番手位の内の黄色帽子がArmande。
4コーナーで後ろから2頭目の白帽子に青白袖がLeft Handです。

直線は内からスッと抜け出したArmandeが先頭に立ちます。
直線で最後方で追っても全く前を交わせる感じのしないLeft Handがずっと最後方。
その前から置き去りにしたThat Which Is Not(ザットフィッチイズノット)の脚の方が圧倒的に上で、楽々突き放すArmandeを追いかけて3馬身差の2着まで上がりました。

Left Handはバテた2頭を交わすのが精一杯の8馬身差の6着。
そんな強くない馬ですが、ここまで負ける相手でもないだけに、なかなか今年は苦しい戦いになりそうな感じがします。