第17回チャンピオンズカップ(G1・中京・ダート1800m・良)
2016年も師走に入りました。
競馬ファンによっては基準が変わるでしょうが、私はダービー基準なので、まだ「半年か…」という気分です。
チャンピオンズカップになりました。雨の予報もありましたが、阪神競馬場は雨でしたが、中京競馬場は大丈夫だった模様です。
非常に面白いメンバーですので、見に行きたかったですが、遠いので止め。
パドックは分かりません。大きい馬が多いので、これぞダート戦です。
アウォーディーはプラス体重で少しチャカチャカ。
コパノリッキーは外目をじっくりと。慣れてます。
アポロケンタッキーは566kgもあるので、本当に大きい。
ラニもブリンカー効果なのか、なかなか面白そうな雰囲気は感じました。買いませんが。
ヘボ予想はこちら。
返し馬は皆さん落ち着いていました。良い事です。
とりあえずリッキーの複勝を本線というヨワヨワの買い方です。
ラニが鞭を入れられてゲートに入りました。
他の馬はスムーズにテクテクと。
スタートはゴールドドリームが悪く、最内のカフジテイクは当然ながら追い込みのため下げます。
コパノリッキーはまたしても躓くようにスタートを切りました。中京の砂がなぜか合わないのかも。スタートの脚は決して速い馬ではありませんが、2回もやってしまうとそう考えてあげたくなります。
外のアポロケンタッキーがスタート直後に押して押してが印象的でした。
そんな中アスカノロマンがスッと先頭を伺います。
2番手にモンドクラッセとここまでは予定通り。
コパノリッキーも外から内へじわっと進路を取りながら3番手と前はすんなり決まったかと思いました。
アウォーディーも好スタートからじっくり内へ。
後方でサウンドトゥルーが左右にあまり馬のいない後方に留まり、その横でスタート直後から左鞭を派手に抜いた内田騎手のラニ。
モンドクラッセが外から被せるように先頭を伺いました。これで流れが速くなる気が…。
隊列決まった所で落ち着くかと思いきや、前に行ってしまえば楽ではありません。
スタートしての3Fが12.7 – 10.7 – 12.9=36.3。
予想の時に以下のように書きました。
大体36.5で分かれ道になる気がします。
それより速いと後半の追い込みが決まってきて、それより遅いと前目が有利になりがち。
計らずもそれが証明された訳ですが、昨年前後半でガラッと入れ替わった時はもっと流れて12.5 – 10.7 – 12.3。
最初の2Fは似たようなものだったので、36.0付近で通過した時は「厳しい」と思いました。
スプリント戦じゃないですし、2F目で10秒台のラップを刻んでしまうと、苦しくなるのも仕方ありません。
ゴールドドリームはスタート遅れて2F目で挽回するように前に上がってきています。
最速ラップが刻まれた時に前に上がってしまうというスタート直後からチグハグなレースでした。
モーニンも同じですね。
2F目付近で抑えるように自らも一緒になって上がってしまえば楽になる訳ありません。
そこで抑えて交わされても気にせずにじっくりしていたサウンドトゥルーとカフジテイクはこの流れに乗りませんでした。
向正面でモンドクラッセが先頭に立ちました。
内でアスカノロマンが2番手、コパノリッキーは3番手から2番手へ。
ブライトラインがいて、外にモーニン。
引っかかってしまっているゴールドドリームに、内でアウォーディー。
ブライトアイディアにメイショウスミトモと中段にいて、少し離れてアポロケンタッキー、外からラニ。
真ん中にノンコノユメ、最内ロワジャルダン。
後方にサウンドトゥルーとカフジテイクという展開です。
1000m付近でアウォーディーやアポロケンタッキーの手が盛んに動いていましたが、ここもペースが上がって11.8。
ブライトラインが展開の鍵になるとは思いませんでした。
外から上がってきたもんだから、前の3頭に迷いが生じてしまったのかもしれません。
コパノリッキーのルメール騎手がまずはチラッと見て、モンドクラッセの丸山騎手もチラチラ。
並ばれるのも面白くないですし、交わされるのもそうでしょう。
そういう心理が前をジワジワと加速させたんだと思います。
中盤に11秒台が2回続くなんて例は滅多にありませんし、真ん中が速くなりました。
アウォーディーが手が動き、アポロケンタッキーもそう、ラニもゴールドシップのように内田騎手が乗っていましたが、中盤で動くのが早すぎた印象すらします。
中京1800mの真ん中3Fだけを抜き出すと、2012年以降OP特別以上で2位タイ。
比較的チャンピオンズカップについては、ここは落ち着くケースが多かったですが、3年目は真ん中が落ち着きませんでした。
2F目を10秒台だけならまだ大丈夫でしょうが、中盤にも山があるとさすがに余力充分で直線という訳に行きません。
また、前がある程度出して行き、中段の馬もついていく馬、いかない馬と分かれ、後方はじっとしていると3者3様だったのもあり、馬群が縦長にばらけました。
後方のサウンドトゥルーにとってはこれは助かったと思います。
外に持ち出したアウォーディーはやや早い仕掛けに見えましたが致し方ない所でしょう。前が飛ばしているのは分かったと思いますが、そうなると直線で前が潰れます。内にいると詰まる可能性が捨てきれません。
外に比較的自由があればいいので、一旦内に入れようとしています。が、すぐに外からブライトアイディアが来ました。
それを確認して外に出しているので、外の自由を優先した感じがしました。本来ならもっとギリギリまで外に持ち出すのは我慢したかったはずですが、ブライトアイディアだけならまだしも、別のも来ると厄介です。
もしももっと待って、モーニンの内から4コーナーを回れば直線入り口ではコパノリッキーの後ろ位。そうなればまた違ったかもしれませんね。結果的にはややモーニンを上に見すぎたかもしれません。
ロワジャルダンは最内にじっとしていましたが、その後ろをスーッと加速しながらサウンドトゥルーが走りました。
アウォーディーはバテそうな先行馬の外。自分より内はバテる馬なので、直線凌けるかの勝負に持ち込めました。
前は軒並みバテバテでモンドクラッセの上がりが38.3、コパノリッキー38.8、ブライトライン40.6。
ここまでバテた馬が内を占有しているため、交わすには外に行くしかありません。
従ってアウォーディーより外に各馬行ったため、先行馬の後ろにポッカリとスペースができました。
ここをサウンドトゥルーが斜めに最短距離で走り切り、先に抜け出したアウォーディーを交わすかどうかのレースに持ち込めたというのは、展開もこの上ないほどはまりました。
それに応えた馬も立派ですし、ノンコノユメも促している展開にも関わらず、直前まで待っての追い出し。上がり36.0を切る35.8。アウォーディーが37.0であることを考えても、他の馬とは脚が全く違いました。
スタートしてから内に迷わず行き、後方でじっとしていたのを見ると、作戦としては決め打ちだったと思います。この馬の末脚を存分に発揮できましたし、直線は気持ちよかったでしょうね。
勝つ時は上手くいくものだと思いました。
アウォーディーは先に抜け出した分と言われるでしょうが、これは勝負の綾だと思います。
レースは上手ですし、この流れをある意味ではついていったのに、最後坂を上がってからアスカノロマンを競り落としたのは強いの一言。
連勝は止まりましたが、またすぐに連勝開始すると思います。
惜しむらくはモーニンの外を選択した位かな。2番人気とかならそうしたかもしれません。
アスカノロマンも力のある所を見せて3着。
これ位は走れてもなんら不思議ではないですが、前走があまりにも不甲斐ない負け方だっただけに、多少体を絞ってもダメだろうと思っていました。
中京2戦2勝でしたが、それ以上にモンドクラッセやコパノリッキー、ブライトラインと前に行く中、モンドクラッセの後ろで我慢させたので最後まで頑張れたのだと思います。
カフジテイクは作戦とペースがドンピシャ。
こちらはサウンドトゥルーと違い大外へ。その分の差でしかありません。
4コーナーで強烈に加速して外に膨れてしまったので、もったいなかったです。
サウンドトゥルーがコーナーワークで一気に差を詰めたのに対し、コーナーワークで差がそこまで詰まらなかった割には、上がりで36.0と0.2秒しか差がありません。
凄まじい破壊力でした。
アポロケンタッキーも道中から色々と促していましたが、このペースに少し戸惑ってしまったかもしれません。
ただ、相手なりにこれ位は毎回走れそうですので、次出てきた時はもっと強くなりそうです。
まだ4歳ですし。大きい馬なので脚を怪我しないでほしい。
ノンコノユメはエンジンの掛かりがイマイチ。
3歳の頃もズブい馬でしたが、4歳になって去勢しても変わらずズブいどころか悪くなっています。まぁ去勢して変わるもんでもないでしょうが。
ライアン・ムーア騎手でこれですからね。追える騎手でないと大変でしょう。
モーニンも潰れそうなところから粘りましたが、最後は一杯一杯という感じ。
前半もう少し楽に走れればいいと思いますが、距離がやはり長いと思いますので、フェブラリーSなら巻き返せそうには感じました。常に行く気満々ですので、マイル以下で見たい馬です。
ラニはゴールドシップを見ているようでした。
これでいいです。頑張ってほしい、素直にそう思います。
日本でのレースを見ていると、左回りじゃないとダメっぽいのがネックです。
ゴールドドリームはスタート遅れて上がっていき、流れに乗ってしまってと最悪。
この負け方だと実際距離が持つのかどうかも分かりませんでした。
コパノリッキーは期待したもののこちらも何もできず。
スタートして3番手は予定通りだと思うものの、直線の止まり方はあっさりしすぎです。
ここまで掲示板を外したのはチャンピオンズカップ3回と今年のフェブラリーステークス。
さすがに中央G1だと楽に先手も取れませんし、楽に逃がしてもくれません。
負け過ぎの感はありますが、負けるときはこんなものかも。
予想としてはペースをここまで読み違いをしたらどうしようもなし。
36.0付近で600mを通過した時点で前が厳しい事が分かったので、冷静に見れました。
難しいです。本当に。
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