昨年はバッチリと展開だけは当てました。位置取り、ペース、4コーナー。
まるで見てきたかのような雰囲気で流れ、あとはミッキーアイルが一生懸命走るだけという所で伸び切れませんでした。
自信とは裏腹に弱気のミッキーアイル複勝1点勝負。結果4着。直線で目が「¥」から「・」に。
そんな秋のG1開幕戦。
2016年のスプリンターズステークスです。
スプリント戦は他のレースより展開が読みにくい面と読みやすい面とがあります。
読みにくい点
- 逃げ先行が比較的多い
- 長距離レースに比べて出たとこ勝負の面が強い
読みやすい点
- ペースは比較的読みやすい
- 短距離の追い込み馬は基本追い込み
ペースに関しては、例えば2400mなら58.0~63.0位まで1000m通過に幅があり、着順関係なくやろうと思えば大多数の馬ができます。
対して短距離の場合、最初の600mを走れるスピードには限度があります。
- 前半33.0を切るか否か
これだけ考えれば大体OKです。そして今年はビッグアーサーがぶっ飛ばさない限り、33.0を切ることはないと思います。
ただ、逆に出たとこ勝負の部分が非常に強く、ビッグアーサーが前走逃げましたが、スタートが良かったりすると思わぬ馬がポンと前に行ったりします。セントウルSのスノードラゴンもそうですね。
先行勢の位置取りが読みにくく、枠順と周囲の馬との巡り合わせで大きく変わるため、展開予想しがいがあります。
枠順も決まりました。
最内にビッグアーサー、外にミッキーアイル。
3歳馬のブランボヌール、ソルヴェイグ、シュウジが内側に入り、割とシメシメという陣営も多そうな感じはします。
さて、レース中に誰がどこにいるかの予想です。
逃げ :⑮ミッキーアイル、⑤シュウジ
先行前:①ビッグアーサー、④ソルヴェイグ、⑥ベルカント、⑯ネロ
先行後:②ブランボヌール、⑧サクラゴスペル、⑫レッツゴードンキ
中段 :⑦スノードラゴン、⑨サトノルパン、⑩レッドアリオン、⑪ダンスディレクター、⑬レッドファルクス
後方 :③ティーハーフ、⑭ウリウリ
こんな感じに予想します。
⑮ミッキーアイルは内側の馬がそんなにガツガツの馬がいないので、シュウジが出るでしょうが、その後ろからじわっと先頭を伺えると思います。
①ビッグアーサーは包まれるのもイヤですし、下げても良いことないのでシュウジ辺りを先に行かせたとしても3番手の内にはまりそうな気がします。
⑦スノードラゴンは前走は行きましたが、スノードラゴンの内側が少し前に行く馬が多いのもあり、結局中段に収まるのかなと。
ミッキーアイルが逃げる場合を考えます。
この馬は33.0を切って逃げる事は考えられません。
- 2016高松宮記念 33.0
- 2016阪急杯 33.8
- 2015スプリンターズステークス 34.5
- 2014スワンS 35.1
というように、もともとがそういう馬です。「見た目以上にスピードよりシブい」ということは有名かと思います。
高松宮記念は1:07.0を切るような高速馬場だったことを考えれば、今回33.0より速く走るイメージが沸きません。
シュウジも前走逃げたとはいえ34.1。
馬場を考えれば走破時計がで1秒位かかる馬場だと思いますが、出ても33秒台前半。
ビッグアーサーは前走は外からスノードラゴンが行くようなレースでしたので、今回はある程度行くであろう馬が被せてくれば今回は譲ると思います。
前半3Fが33.1と数字は出てますが、最初の1Fは12.3。
ミッキーアイルの阪急杯で12.1、シュウジのキーンランドカップで12.1ですので、最初の1Fは比較的ゆったりでした。今回はそれは無いでしょう。
ビッグアーサーはこの組み合わせでわざわざ逃げる必要はありません。が、最内から無理に下げる事も無いでしょう。
恐らく最初の2Fはシュウジ先頭で3F目位でミッキーアイルが先頭に立つ気がします。
最初の3Fは33.5。11.9-10.6-11.0位ではまとめるんじゃなかろうかと。去年よりは全体的には流れると思います。
ミッキーアイルが先頭で4コーナーへ入ります。
内からビッグアーサーは馬なりでついていき、外目からネロ、レッツゴードンキ、ダンスディレクターと上がってきます。
内側でじっくりしているソルヴェイグにブランボヌール、真ん中からスノードラゴンで直線へ。
逃げるミッキーアイルの外へ持ち出したビッグアーサー。
シュウジの外から1歩1歩差を詰めます。シュウジも抵抗しますが内のソルヴェイグがいい感じです。ベルカントはやや遅れました。
外からネロ、その内からスノードラゴン。その外からダンスディレクターは少し距離がある。
逃げるミッキーアイルをクビ差から半馬身とゴール前まで着差を広げてビッグアーサーが勝利。勝ち時計1:07.4。
ミッキーアイルはまた2着、内のソルヴェイグが3着。
ネロの内からスノードラゴンが4着。ネロ5着。シュウジ6着。ダンスディレクターは最後まで伸びるも7着。
という結果でした。
私の頭の中では、の話です。
従って印をつけるとガチガチです。
◎ビッグアーサー
〇ミッキーアイル
▲ソルヴェイグ
△スノードラゴン
△ネロ
注シュウジ
スプリントのレースなので、出たとこ勝負はありますが、人気の2頭が前に行き、どちらが前に行っても乱れたレースになる絵が想像できませんでした。
仮に33.0位でビッグアーサーが飛ばしても、34.0付近のペースで落ち着いたとしても、前の方の馬の隊列が大きく変わる感じがしません。
ビッグアーサーはこの枠だと好スタートから好位置ゲット、4コーナーで少し外持ち出して抜け出すというのはどんなペースでもできると思います。
前走の雰囲気からすると、スプリント戦で連対を外すイメージができませんでした。
ミッキーアイルは切れないけどバテないというタイプなので、4コーナーで後ろを離せるかが勝負です。
溜めても待っても大して切れないのは昨年で証明済み。無理に抑えないでしょう。もう行くしかありません。
外枠ですが、自分の内側は抑える馬が多く、シュウジをまずは目標にできる分、スーッと走れるのではないかと。
ソルヴェイグは走りやすいと思います。スタートしてブランボヌールより前を取りたいですね。
ビッグアーサーの後ろをピッタリ走れれば、良いレースができると思います。フィリーズレビューのようなレースが出来れば。
ネロもスピードはありますが逃げるわけではないので、ミッキーアイルの後ろをついていき、いい位置を取れるでしょう。
力がやや足りないかなーという位です。ミッキーアイルと枠が逆なら作戦も変わったと思いますが、内に行く馬がいるので、ついていくしかありません。
ミッキーアイルを出し抜く位の勢いで行けば前半33.0を切る事になるでしょうが、そうなるとネロが楽ではありません。
栗東坂路800m走のG1があれば…。
スノードラゴンは前走いい感じだったと思います。調子は良いんじゃないでしょうか。元気そうだし。
ただ、やはり1:07.5を切ると不安です。でも崩れる姿も想像できない不思議な馬です。
ダンスディレクターはスプリンターではないと思っています。誤魔化すにはもっとペースが乱れたりしないといい脚で届かずの絵が浮かびます。
このメンバーだとペースが一定になりそうなので、純粋なスプリント力勝負となると…。
内が開きそうなメンバーではないので、終始外目を走ることになるでしょう。当然掲示板はありそうですが、勝つとなると条件が多く必要ですかね。
一発逆転はシュウジを。
レースはしやすいはずです。とはいえこの相手で55キロは楽じゃないでしょう。
中山は初めてですが、小回り坂有りは得意だと思うので、相当合っている可能性があれば、です。
とこんな予想です。
今年もミッキーアイルの複勝かもしれません。
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