牡馬最強、牝馬最強、天才少女。パシフィッククラシック、アラバマS




2016 パシフィッククラシック(G1・ダート1 1/4 m・デルマー・fast)

北米で最強を誇る牡馬はCalifornia Chrome(カリフォルニアクローム)であり、牝馬はBeholder(ビホルダー)であることはほぼ間違いないでしょう。
その2頭の対決がついに実現しました。

パシフィッククラシック出走馬

人気はCalifornia Chrome、Dortmund(ドルトムント)、Beholder、Hoppertunity(オポチュニティー)の順です。

レースは北米のダートらしいものになりました。

好スタートから最内のCalifornia Chromeが逃げます。
それを追いかけるBeholderとDortmund。前半無理に追いかけませんでしたが、2番枠からコーナーワークを利してHoppertunityが4番手と人気馬が前に行っての2コーナーです。

そこからCalifornia Chromeがスイスイと単騎逃げです。3馬身位後続を離したままレースができています。

California Chromeは23.20 – 24.09 – 23.93 – 24.47 – 24.44 でレースをまとめています。
4コーナー手前でラップを上げているように、少しスパートをしましたが、後続の方が苦しんでおり、馬なりのまま回ってきました。

直線も一人旅で楽な手応えでした。
誰からも抵抗されず、BeholderはDortmundと2着争いをしていました。Beholderからしたらそれでも立派ですが、相手が悪かったと言わざるを得ません。

ゴールでは2着のBeholderに5馬身差。勝ち時計は2:00.13。
Beholderは3着のDortmundに2馬身1/4差つけましたので、それはそれで立派です。

勝ったCalifornia Chromeはこれで23戦14勝2着3回という成績です。
$13 millionを超える賞金を稼ぎました。もちろんBCクラシックが最大の目標ではありますが、その前にもしかしたらオーサムアゲインを1回挟む可能性もあるそうです。

現地サイトでは

Watching today’s result, you would have to wonder if either would want to try California Chrome again

とも書かれています。
2頭はもう勝負付けが済んでしまった敗戦だと捉えられているようです。

Beholderは一応の目標はBCクラシックなんでしょうが、今回の結果を考えるかでしょうね。

 

2016 アラバマS(G1・ダート1 1/4 m・サラトガ・fast)

Songbird(ソングバード)のレースです。

当然逃げて圧勝なのですが、今回は前半少し抵抗されました。
今回2番人気に支持されたGo Maggie Go(ゴーマギーゴー)が前半から突っかかります。
ケンタッキーオークス4着馬であり、G2を2勝しています。

そんなのお構いなしに走ります。
前半から高速ラップを刻むのは相変わらずで、23.76 – 24.01 – 23.36 とここまではパシフィッククラシックを上回ります。

そこからダウンして24.48 – 26.99 とラストは時計がかかり勝ち時計は2.03.00。

とはいえ後続を潰し切って7馬身差です。
デビュー以来無敗の10連勝を達成しました。

Songbirdに抵抗したGo Maggie Goは直線で大きく後れてしまい、16馬身離されたブービーまで落ちてしまいました。これが厳しさを物語っています。

Songbirdは次はコティリオンSです。
ここでついにと言っても今更ですが、ケンタッキーオークス馬Cathryn Sophia(キャサリンソフィア)と戦います。

なんやかんやでここと戦えるのはいいことです。