第64回北海道新聞杯クイーンステークス(G3・札幌・芝1800m・良)
3歳馬のチェッキーノが無念の回避もあり、13頭立てです。
テルメディカラカラが16kg増で出てきました。シャルールも+10kg。
返し馬は特に気になりませんでした。
パドックで出ていく直前にリラヴァティがチャカチャカしていましたが、激しくないし気にしてなくてもいいでしょう。
スタートはややバラバラっと。
大きな立ち遅れはありませんが、微妙な遅れが数頭いました。
前に行くかな?と思っていたマイネグレヴィルが多少フワっと出てしまいました。ナムラアンもバランスを崩してしまい後方から。
スタートから1コーナーまで距離がないので、遅れると挽回しにくい競馬場です。
どの競馬場もそうですが、内の前に入り込んだ方が有利です。
特に札幌競馬場は丸い競馬場なので、コーナーがだらだらと長く続きます。
外を走るとダラダラと長い距離を走らないといけません。
マコトブリジャールが押して行きながらキャロットの2頭が外から行きます。
先手がリラヴァティ、シャルールが2番手。
ウインプリメーラ、マコトブリジャール、ロッテンマイヤー、テルメディカラカラと続きます。
外にノットフォーマル、内にダンツキャンサー、レッドリヴェール。
少し離れてマイネグレヴィルが後ろの方にいました。カトルラポール、ナムラアン、メイショウスザンナ最後方という展開です。
前半が1:01.5ですので、スローの展開です。
とはいえ掛かっている感じでもなく、テルメディカラカラのルメール騎手は少し手綱を引っ張っているようにも見えますが、きちんと止まっているし、抑えきれています。
シャルールも少し行きそうな雰囲気もありますが、2番手で折り合いました。
リラヴァティが4コーナーで手が動いてやや苦しそうな展開になり、ウインプリメーラやロッテンマイヤー、ナムラアン辺りが外から行きます。
直線ではシャルールが早々に先頭に立つも、マコトブリジャールが頭を下げた走りで追い詰め、最後は頭差交わしてゴールです。
シャルールの後ろのダンツキャンサーには2馬身半ありました。
勝ち時計が1:47.7。上がりが46.2 – 34.3 ですので、上がりの勝負になりました。
ラスト4Fが11.9 – 11.6 – 11.2 – 11.5ということで、かなりペースアップしています。
同日の500万下で1:47.8(35.5 – 59.3)ですので、重賞クラスとしてはそこまで優れた時計とは言えないでしょう。出るときは1:46.0を切る時もあるレースです。
ある程度前に行く馬がいるから多少流れるかなと思いましたが、各馬位置に収まってからはそこまで掛かったり仕掛けたりもなかったので、それ以上流れる事がありませんでした。
やはり内を上手に立ち回った馬が上位に来ています。
マコトブリジャールもそうですし、ダンツキャンサーもそうです。
テルメディカラカラも4コーナーでは外のウインプリメーラより内を選択しています。
外から追い込んだ組はレッドリヴェールとナムラアンがいますが、どちらも勝負に加わったという走りではありませんでした。
勝ったマコトブリジャールは福島牝馬Sからの連勝です。
あの時も2着はシャルールでした。シャルールが前にいると走りやすいのでしょうかね。
シャルールが16番でマコトブリジャールが8番ですので、今回も似たようなものです。
この着差ですし、枠順が逆ならシャルールが2連勝しててもおかしくないですが、2連続でやられてしまいました。
年末最後の愛知杯がビリだったのもあり、信用しにくいですが、年明けの2戦は良い勝ち方です。
外枠だと良さは出ないのかもしれません。
外枠だとことごとく掲示板を外していますが、10番より内に入ると掲示板に入っています。今回もそうです。
![マコト](https://keiba-photo-and-blog.site/wp-content/uploads/2016/07/edfa69471c64e3bd2541abcc7c9243f5.jpg)
シャルールは先行して2着。
ヴィクトリアマイルはやる気のない感じでビリでしたが、今回は素晴らしい走りです。
G1でも通用するはずなので、前走の負けは騎手含めて気まぐれ故の着順か?
ヴィクトリアマイルよりはエリザベス女王杯の方が通用しやすいとは思っています。
ダンツキャンサーは1番を最大限に生かした好騎乗で3着まで持ってきました。
マコトブリジャールが外へ行ったため、4コーナーでも最内の割には包まれることもなく、自由に走れました。離されてしまったのは仕方ありませんが、枠順1つでこれ位の好走が誰でもできるというのは当てるのが難しい所だと思っています。
レッドリヴェールは昨年このレースを2着した後、5戦連続で2桁着順でした。
これは復活したとみるべきか、札幌だから走ったとみるべきか。
次見てみないと何とも言えません。札幌だからの可能性が高い気がします。
ナムラアンが上がり最速も6着まで。
後方から外回っての難しさは毎回一緒です。力の差がある程度ある場合か、前が総崩れでもすれば話は別ですが、一般的に苦しいレースです。
都大路Sとか逃げて勝っている馬だけに、スタートの後手は大きかったと思います。力はあるので、牝馬限定のG3とかなら侮れません。
リラヴァティはやはり外枠の影響でしょうね。
先手を取るには多少無理が生じたと思います。時計だけ見ればスローには落とせましたが、最初の2Fまでがやや厳しかったと思います。
とはいえ行かないと味が出ませんので、仕方ない面もあります。
ロッテンマイヤーは前半良い位置にいたと思いますが、追い出してさっぱりでした。
普通に考えれば力負けですが、51kgだけにもう少し粘ってほしかったです。
上がりが出せないのかもしれませんね。忘れな草賞は記録的なスローペースだから33.7でしたが、逆に言えばあれだけスローでも33.7止まりだったとみるべきかもしれません。
第16回アイビスサマーダッシュ(G3・新潟・芝1000m・良)
こちらも13頭立てです。
新潟競馬場一直線の競馬です。
レース回顧もなにもなく、基本的にはどこを走るかだけです。
1000mは楽しいですが、見るのが難しい。生で見ると遠くて。
ベルカントが気合十分にパドックを歩いていました。スプリントはこうでないと。
プリンセスムーンも元気良いです。フレイムヘイローもクビがリズミカルに動いてとてもいい歩きっぷり。
ネロも素敵です。クビの使い方がとてもいいです。
スタートから大外のネロが素晴らしいスピードで走ります。
ベルカントが2番手に入りました。
他はごちゃっと。
前は脚が速いです。
大外でネロが頑張っていますが、ベルカントと叩き合います。
プリンセスムーンが一足先に鞭が入りましたが、そこからの粘りをみせます。
最後は馬場のやや真ん中あたりで2頭並んでゴールイン。頭だけベルカントが出ていました。
ベルカントはこれで連覇です。
ドバイでは遅れていましたが、スタートもやや後手でしたし、もう1回行ってほしいですね。
スタートがやや顔を上げてスタートを切りましたが、走ってからが速いこと。1200mすら長い感じの走りです。
ネロは負けちゃいましたが、この馬も相当速いです。
坂路で猛時計が出る馬ですが、その通り走りました。
大外でしたし、下手に何かするのでもなく、前半からそのスピードを全開というのは良かったです。
3着にプリンセスムーンが入り人気通りの決着です。
その後ろもアットウィル、ローズミラクル、アースソニックと人気馬が上位を占めましたので、やはりこれだけのスプリント戦で良馬場ですとスピード能力差が出ますね。
過去5年で1番人気が4勝していますし、今年も勝ちました。
ここまでのスプリント戦だとそのスピードを信用していいんだとろうなとは思います。
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