ラニ最大のチャンス到来?ベルモントS事前検討




ラニが参戦しているアメリカ3冠レースもいよいよベルモントSを残すのみとなりました。まだ少し先ですが、まとめです。

すでにケンタッキーダービー馬であるNyquist(ナイキスト)は出走回避を表明しています。
アメリカの3冠を戦うのは大変です。

短いスケジュールに移動。距離をグーグルマップで調べてみました。

チャーチルダウンズ競馬場→ピムルコ競馬場:607マイル(約977km)→東京から種子島の辺りまで

ピムルコ競馬場→ベルモントパーク競馬場:214マイル(約344km)→東京から仙台位まで

そう考えるとピムルコからは案外近いですね。
ワシントンDCからニューヨークってそれ位なんだ。でも近くはないか。

ケンタッキーダービーのゲートに入った精鋭20頭といえど、東海岸とはいえ広い国土を移動しつつ3戦戦い抜く難しさよ。
しかも徐々に暑くなる時期です。ニューヨークも6月上旬だと30℃近くになります。

そんなハードな米国3冠。全て戦うと表明している馬は2頭しかいません。

  • ラニ
  • Exaggerator(エグザジェレイター)

プリークネスSからがこの2頭含めて4頭。
ケンタッキーダービーからが5頭。
ピーターパンSからが2頭。

現在は合計で11頭がエントリー。

ベルモントステークス出走予定馬

そんなレースを戦ったのですから、胸を張って日本のチャンピオンズカップに出てきてほしいですね。BCはエントリーフィーが高いからやめた方がいいでしょ。
強い馬は海外で見たい!というばかりではなく、やはり私は日本で見たいと思います。

そんなラニにとってはここが最大のチャンスです。純粋にライバルが減りました。
プリークネスSの順位にしても出走馬中3番目です。

1番人気はプリークネスS勝ちのExaggerator(エグザジェレイター)です。
プリークネスSの回顧はこちら(リンク)から。

2番人気にプリークネスS4着だったStradivari(ストラディヴァリ)
こちらはプリークネスSの前まで3戦2勝と一般戦を勝ってきただけで、まだノンタイトルです。
期待値込みでしょう。

3番人気はSuddenbreakingnews(サドンブレイキングニュース)
ケンタッキーダービーは5着ですので、この中だと2番目にゴールしています。
その前にはアーカンソーSで2着。勝ったのはケンタッキーダービーで13着でここにも名前があるCreator(クリエイター)です。
そのCreatorケンタッキーダービーで13着と大敗したため、ラニと同じ7番人気と予想されています。

4番人気に私がケンタッキーダービーで本命に予想したDestin(デスティン)です。
ケンタッキーダービーは6着でした。プリークネスSを回避してここです。
その前はタンパベイダービーを勝っています。

5番人気にケンタッキーダービー7着のBrody’s Cause(ブロディズコーズ)
2歳時のブリーダーズフューチュリティーでは、1番人気のExaggeratorを破っています。

その次にプリークネスS2着だったCherry Wine(チェリーワイン)です。
ここまで人気がないのは、前々走のブルーグラスSでBrody’s Cause相手に結構きっちりやられているからだと思います。
内を回って2着を確保したというので、少し下に見られていそうな気はします。

その次にラニが出てきます。
こんな感じに書かれています。

 I have decidedly not been on him in either the Derby or the Preakness, but the Belmont could be his best shot yet. Trained a different way than American runners, he could be the singular horse on this list best prepared to go 12 furlongs.

「アメリカの馬と違う才能を持っているかもしれないので、12ハロンがベストな特異な馬かもしれん」と言われています。

そうでしょうね。わかりませんし。
ただ、スタートの下手さと前半の遅さを考えると、この距離の方がスタミナはどうであれ走りやすいとは思います。

しかし、ダート2400mは過酷です。この3年見てもほとんど後ろから届いていません。
ほとんど前の馬が粘り込んでいます。長い距離走るので、どうしても後ろから余力十分とはならず、前半がどれだけ流れても4コーナーで先頭付近にいた馬が勝っていますし、2着もしています。

2013年のPalace Malice(パレスマリス)は前後半で分割して1:10.95 – 1:19.75 という強烈な前傾ラップですが、これでも4コーナー先頭と2番手で決着しました。
ケンタッキーダービー馬Orb(オーブ)も前を抜けず最後はバタバタで3着。

2014年のTonalist(トーナリスト)も4コーナー先頭で、2番手だったCommissioner(コミッショナー)が2着でした。
4コーナーで外を回ったCalifornia Chrome(カリフォルニアクローム) はすぐ前にいたTonalistは抜けず、4コーナーで内を走っていたMedal Count(メダルカウント)にも遅れました。

2015年も逃げたAmerican Pharoah(アメリカンファラオ)は別として、2着のFrosted(フロステッド)は4コーナー2番手ですし、UAEダービー馬Mubtaahij(ムブタヒージ)は3番手で4コーナーを回り最後はKeen Ice(キーンアイス)に差されましたが4着です。

つまり、ここ3年で上位3頭で追い込んだという馬はKeen Ice(キーンアイス)以外おらず、そのKeen Ice(キーンアイス)にしたって4コーナーは前3頭と少し離れた4番手です。
ラニは4コーナー何番手にいるでしょうか?
頭数は少ないですが、ある程度は前に行かないと…とは思います。UAEダービーのように中盤で徐々に前に行かないと勝負にならない可能性が高いです。

ちなみに、もう1つのステップレースであるピーターパンSはこんな感じでした。
このレースからは2着馬と3着馬が出走しますが、1着馬はどうやら次はG3に行くらしいです。
なぜなんでしょう?

まだ少しありますので、「熱出して回避しちゃった」とか無いことを願うだけです。