第1回から見ている数少ないG1です。とても良い季節に行われます。
注目度が比較的低いため、競馬場が程よい混み方になります。G1の盛り上がりも肌で感じつつ、色々と自由に動けます。
そういう観点で好きなレースです。
「競馬を初めて見る」という人がダービーや有馬記念に行くと身動きとれず、馬も見えずに終了して悲惨ですが、このレースだと都合が良いです。
前走重賞勝ち
これもなかなか面白い馬が多いと思います。
牝馬は力関係が微妙な事が多く、特にローカル重賞だと「1600万下にプラス数頭のオープン馬」みたいなレースもあって、これをどう判断していいものか?というのが非常に分かりにくいケースがあります。
今年は以下の馬が該当します。ショウナンアデラもこの括りだと「前走重賞勝ち」です。
- クイーンズリング(京都牝馬S)
- シュンドルボン(中山牝馬S)
- ショウナンアデラ(2014年阪神JF)
- スマートレイアー(阪神牝馬S)
- マジックタイム(ダービー卿CT)
今年は5頭も出ています。
特にマジックタイムは、前走のダービー卿CTの勝ちは確かに内を突けた+斤量が軽かったというのはありますが、それであってもロゴタイプ、サトノアラジンをやっつける事が他の馬ができるか?と言うとそう簡単ではありません。
55キロと2キロ増えますが、シュンドルボンも1キロ、スマートレイアーも1キロ増えるのだから、そこまで気にすることはないかなと思います。
今回も内目の枠を引けたし、ウインプリメーラとスマートレイアーは前に行くでしょうし、レッドリヴェールはここ最近を見てると下げるかもしれません。
そうなると、内をすんなり入れそうな気はします。
そのマジックタイムや京都金杯を勝っていたウインプリメーラを前走やっつけたクイーンズリング。
その時は56キロとやや重い斤量で2着のマジックタイムとは2キロ差がありながらの勝利です。
マイル戦そのものの持ち時計はありませんが、デビュー2戦目の菜の花Sでは1:34.9で走っていますし、秋華賞はミッキークイーンに肉薄しています。
そこまで人気になっていませんが、ここに入れば上位の実績でしょうし、重馬場の1400mよりは、1600mの良馬場の方が絶対的に向いています。
逆転候補の1頭ではないかと。
牡馬混合重賞で好走
主に前走で見るとこんな感じです。
ダメというのは連対を外した組です。
好走組
ダンスインザムード(マイラーズC2着)
エアメサイア(中山記念3着)
ディアデアラノビア(マイラーズカップ3着)
コイウタ(ダービー卿CT2着)
ブエナビスタ(ドバイシーマクラシック2着)
ストレイトガール(高松宮記念3着)
ダメだった組
カワカミプリンセス(産経大阪杯3着)
スイープトウショウ(マイラーズC2着)
ニシノマナムスメ(マイラーズC2着)
ホエールキャプチャ(東京新聞杯1着)
ラキシス(中日新聞杯2着)
ヌーヴォコレルト(中山記念1着)
となります。
今年はマジックタイムが該当しますが、ウインプリメーラ、スマートレイアーも今年に入ってから重賞を勝っています。
ウインプリメーラは前日41倍と人気がありませんが、前走はスマートレイアーとほとんど差のない競馬ですし、京都金杯も軽ハンデではありますが3番人気できっちり勝っています。
1枠1番と好スタートからスッとスマートレイアーの後ろを取れれば、ゴール前混戦で馬券内というのはあり得ると思います。
予想
上2つは置いておいて本命はミッキークイーン。
理由は「とにかく走る馬だと思っているので、ヴィクトリアマイルで負けてほしくない」という全く理論的なものではありません。
不安は浜中騎手の勘がどうだろうか?という所位だと思います。
プロとは言え人間ですから。
久々はやはり不安なのは当然でしょう。プロ野球とかだって復帰戦の多くはファームです。
こう考えると騎手はレースの格が低かろうがレースはレース。いきなり本番の難しさはある気はします。
対抗からは途端に分かりません。
スマートレイアーは可愛いけど信用できません。勘です。逃げればいいものを逃げないどころか中段から行く気がしてなりません。
ショウナンパンドラは距離が短いのが気になります。どちらかと言えば前半ダラダラタイプなので、マイル戦は「え?もうゴールなの?」となるような気がします。
シャルールも少し距離があった方がいい気がします。シュンドルボンも。
ということで、相手は4歳勢のクラシック戦線組がいいかな。
対抗はルージュバック。天才少女ですが、いつまでもそうは言ってられません。随分昔の話に感じますが、百日草特別の脚を期待しています。
外に行くと下げそうですが、7番であれば下げる事はしないでしょう。
ペースもそこまで流れるとは思いませんので、直線前回の末脚を期待します。
三番手はレッツゴードンキ。前にイケイケドンドンの馬がいなければ、追いかける心配もないですし、マイルCS位で走れるならここでも…と思っています。
マイルCSで上にいるのがモーリス、フィエロ、イスラボニータ、サトノアラジン、アルビアーノですから、マイルではここにいるすべての馬がいいとこ4着という感じすらします。
スローの逃げ切りとはいえ桜花賞馬ですし、ここではマイル実績上位です。
その他はクイーンズリング、ウインプリメーラ、マジックタイム。重賞勝ち組を上位にあげます。
クイーンズリングは久々だけど怖い1頭だと思っています。強いけど現在6番人気です。
一発があるならストレイトガールよりウリウリの激走があるかと思います。
ここの所負けていますが、良馬場の方がいいですし、高松宮記念も4番人気で0.7秒差。
三浦騎手はちょっと調子悪い気がしますが、内枠で人気も13番目ですから、「詰まってもいい」位で乗ってほしいと思います。
と、色々あげても多分ミッキーの単複じゃないでしょうかね。1頭応援の方が見てて楽ですし。
もしくはミッキー軸の3連複を沢山、というのが買い方として正しい気がします。
思い出のヴィクトリアマイル
2009年のウオッカが7馬身差で圧勝したレースが思い出に残っています。
ターフに吹く風は直線強い向かい風。その風を切り裂きながら、緑のターフを軽やかに駆け抜けた直線。
ドバイ含めて暫く負けが続いてしまい、「このメンバーで東京マイルならレベルが2つ違う」と思うものの、思考の奥に蠢く疑心。
そんな淀んだ心を、スカッと一刀両断させてくれた直線でした。
単勝1.7倍は今にして思えばついたと思いますが、弱気の複勝1.2倍に賭けてました。なんというチキンハートでしょう。これだから馬券で収支が悪いんでしょうね。
直線はウオッカを眺めていればいいというレースでしたので、非常に清々しかった記憶があります。
ウオッカが東京を主戦場にしたため、彼女のレースは数多く見ることができましたが、とても大きな2レースを見逃しています。
それがダービーと天皇賞秋。
関東圏で走ったレースで、この2つだけたまたま用事が入って見ることができませんでした。競馬ファンとしては一生の不覚です。
生で見た時は11戦4勝。勝った時の全てがG1。
そんなウオッカが鮮やかに勝ってくれたレースとしてとても印象に残っていますし、私が生で見たG1の最大着差です。
1勝目の安田記念もかなりの強さでしたが、それとは違う爽快感でした。
あの時写真を撮っていなかったので、今にして思えばもったいなかったです。
もし、1度どのレースでも撮っていいという事が叶うなら、私はこのヴィクトリアマイルを撮りたいな。
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