第141回ケンタッキーオークス(G1・チャーチルダウンズ・1 1/8 m (Dirt))
今年で141回目のケンタッキーオークスです。
ダービーはバラですが、オークスはユリの花なので、アイキャッチはそれを使います。
世代どころか近年最強牝馬の呼び声すらあったSongbirdが熱発により回避したため、非常に混戦ムードで行われました。
勝ったのはCathryn Sophia(キャサリンソフィア)でした。
デビューから4連勝し、アッシュランドステークス(G1)で「あれれ?」という3着。
そこから一転立て直しての勝利です。強かったと思います。ゴールでは2 3/4馬身差でした。
これで6戦5勝。G1は初勝利です。
押し出される感じではありますが、人気を背負っていたRachel’s Valentina(レイチェルヴァレンティナ)は前で積極的にレースを進めるも直線失速してしまい6着に。
前走アッシュランドステークスを見事な追い込みを決めたWeep No More(ウィープノーモア)は直線よく追い込みましたが7着まで。
2着には前走フェアグランドオークス(G2)を勝って8戦2勝のLand Over Sea(ランドオーバーシー)が追い込みました。
3着は終始3番手で進めたLewis Bay(ルイスベイ)が入線しています。この馬も前走G2をきっちり勝っています。
人気も割れ気味でしたが、そこそこの人気馬がきっちり上位を占めていますので、納得のレースともいえるかと思います。
ペースは3/4マイルの時点で映像にも「SLOW」の文字が見えますので、ケンタッキーオークスとしてはそこまで流れていません。
とはいえスローと言われる程なのか?とは思います。
ラップだけ書き出すと23.20-47.76-1:12-34-1:36.99-1:50.29 という流れです。(若干映像と違いますが、別の所から拾っています。)
1000m通過が60秒ジャスト、という位ですね、多分。
例えば昨年は最初の800mが47.18、一昨年で47.58です。
その前の年は流れて46.24がありましたが、その前が47.20、46.72でした。
確かに過去5年と比べると一番遅いですが、ほとんど1秒以内のものなので、例年通りというべきでしょう。
ラストは突き放しているように見えてもCathryn Sophiaは13.30かかっていますので、いくらやや遅めといってもこの時期の1800mは楽ではありません。
走破時計としては1:50.0を超えてしまっているので、「素晴らしい」とは言えないです。
2000年以降で見ると後ろから3番目です。
ラスト200mの地点から、ゴールまでほとんど変わらないレースになることが多いですが、今年はその位置から入れ替わった印象です。
勝ったCathryn Sophia(キャサリンソフィア)は父がStreet Boss、母はSheave、母の父にMineshaftという血統です。
お母さんが全くの不明で多分走ってないんじゃないかなと思います。
母の母がBelterraという馬で、この馬は2002年のアッシュランドステークス(G1)で孫のキャサリンソフィアと同じ3着という記録があります。
父のStreet Boss(ストリートボス)は種付料が$12,500(130万円位)です。比較対象として全くふさわしくないですが、Tapitは$300,000(3200万円位)です。
もちろんまだ下はいます。2着だったLand Over Seaの父はBellamy Roadで、$7,500(80万円位)です。
上位2頭は結構地味な種馬というのはアメリカンドリームっぽいですね。
キャサリンソフィアはセリで$30,000(320万円位)でした。
その馬が、並み居る馬を押しのけて勝ち、ケンタッキーオークスの1着賞金である$564,200を獲得し、彼女の獲得賞金は$949,720(1億円位)までになりました。
次は6/11 ベルモントパーク競馬場で行われるAcorn Stakes(エイコーンステークス)とのことです。
まさにアメリカンドリームですね。こういうのもいいものです。
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