第153回天皇賞(春) レース回顧。キタサンブラックが長距離の頂点へ。




2周目~ゴール

道中ほとんど出入りがありません。
比較的天皇賞(というか3000mを超えるレース)は出入りがある場合が多いですが、今年は非常に淡々としていました。

4コーナーからレースが動き出し、マイネルメダリストの外へゴールドアクターがいきますが、前のヤマニンボアラクテと共に外から抜いていきます。
それを見る形でトーホウジャッカルが。
サウンズオブアースは手応えが悪く、大体ここでダメっぽいなと思いました。

内側はアドマイヤデウスの後ろにシュヴァルグラン、サトノノブレスやタンタアレグリアなども内へ。
対してもう前が開かないので、フェイムゲームは大外に出しました。結果的にはあれだけ外に出してしまうとロスが大きいです。
上がり34.4とレース2位の上がりが出ていますが、もう少しばらけないと厳しいでしょう。

直線はキタサンブラックが頑張って逃げているところをカレンミロティックが追います。
ゴールドアクターも粘りましたが、一気に失速してしまい、トーホウジャッカルもイマイチ伸びきれません。

「カレンミロティックが勝ってしまう!8歳セン馬だぞ!」とそれ以外の馬を応援していました。
カレンミロティックには申し訳ないですが、8歳セン馬だし、ここが勝ってしまうとちょっと面白くないなっていうことで。

直線半ばでどちらかが勝つ展開だったので、どっちだという戦いになりました。
一度カレンミロティックに差されたキタサンブラックが差し返してゴール。
画面だと全くわかりませんでしたが、キタサンブラックがワンスリット分出てましたね。

レース感想

ゴールドアクターは前半から掛かり通りなので、17番から前に出しながらだから収まらなかったかな。
こうなるともちろん楽できません。長い距離なのでスタミナ以上に気持ちも切れてしまう事もありますし。
連勝が止まってしまいましたが、次は立て直してほしいです。

シュヴァルグランは「脚を余した」と言われていますが、僅かコース取りを失敗したかなとは思います。
直線でアドマイヤデウスが外に行き、内を突いてあのまま真っ直ぐ走れば良かったのかもしれません。
もっと早くゴールドアクターが潰れれば恐らく外には出さなかったと思います。
もし潰れないと考えると、外に出さざるを得ませんし、逆にカレンミロティックが潰れる可能性を考えると、あのまま真っ直ぐ走るリスクがあったでしょう。
ただ、1番人気でもないし、あのまま最内にこだわっていたら結果はもう少し際どかったかもしれません。

タンタアレグリアは内にこだわりたい騎乗に見えましたが、コーナーでこのままでは無理と判断しての外でしょう。
サウンズオブアースも余力がなかったですし、外にいたマイネルメダリストも同様だったので、コース取りは上手くいったと思います。
着差は力差でしょう。来年は楽しみです。

トーホウジャッカルは最近だと一番良かったと思います。
掛かり気味の前半も悪くないですし、追い出してからいい時期に比べるとやや足りないだけでしょう。
この1戦で闘争心が戻れば、宝塚記念でも侮れません。

カレンミロティックはわかりません。
内でじっくり待って乗れたのはメリットでしょうが、それだけで2着になるとは…。
そこまで出入りが激しくなく、この馬向きのペースになったということ?

 

4歳馬は本当に強いと思います。
今回もキタサンブラック、シュヴァルグラン、タンタアレグリアと掲示板を確保しています。
レーヴミストラルは順調さを欠いた所もあったから仕方ないかもしれませんし、そもそも距離が長いかも。
これにドゥラメンテ、リアルスティール、アンビシャスも。宝塚記念は4歳馬同士の頂上決戦になりそうです。楽しみ。行こうかなー。

ディープ産駒は3頭出て掲示板外しましたが、ブラックタイドの仔が勝つという凄さ。
母系が今の日本の本流からは外れているので、これがいい方に出れば種馬としても期待できます。
まさかキタサンブラックが3000mを超すG1を2つ勝つとは思いませんでした。
皐月賞やダービーで見た時はそこまでの馬には見えませんでしたが、素人の判断なんてアテになりませんね。